「百式2003の感想」
今回私は福岡と大阪という、劇場の規模も歴史も対照的な2劇場で見る機会があった。
全国5ヶ所でウケたのが福岡のみのネタがあったり、オープニング映像での小堀さんに対して福岡では黄色い声も送られたのに大阪ではそこで笑いが起きたりと客席の反応も中々対照的だった。
「百式シリーズ」は100分漫才をノンストップで行うという昨年から2丁拳銃が始めたシンプルな構成のライブツアーだ。
だけど全く同じことは行わない。
ネタの構成は各会場で微妙に変えたそうだ。
そして2丁拳銃はネタの中にところどころ「遊び」を取り入れる。
私はこの2丁拳銃ならではの「遊び」が好きで、それを生で味わえることを毎回の楽しみにしている。
例えば漫才の途中でいつのまにか入れ替わるボケとツッコミ。
十八番ネタの漫才やコントのつかみを匂わせるセリフのやりとり。
1〜2年前のコントで誕生した修士さんの恐怖キャラはとうとう漫才にも進出してきた。
2丁拳銃ならではの「遊び」は今回も健在だった。
ただ、その「遊び」が充分に楽しめなかった会場もあったことが残念だった。
次回はこのような思いをしないで済むことを願う。
ライブに足を運ぶ人は、きっかけは何であれ「2丁拳銃の漫才を見たい」という共通目的で集まった人達だ。
お互いのその気持ちを大事にしあいながらライブは見たい。
ネタにもあったが2丁拳銃は今年「結成満10周年」だ。
各地の会場で2丁拳銃を10年前から見続けている人もごく最近知った人も一緒に「百式U」を味わった。
会場に足を運べなかった人達はもちろんいるがエジソン以降も人間は便利なものを発明し続けた。
VTRやDVDといった記録媒体を発明した人は、楽しい出来事はいつまでも残しておきたいと思った人だろう。
「百式2003」はVHS・DVD化される。これでみんながあの舞台の様子を共有出来る。
10年は長い年月だが、100分も本当は相当長い時間だ。
それが「百式」では「あっという間」に思えてしまう。
100分を短時間に思わせる彼らだ。次の10年間もあっという間に思わせるような作戦を色々私達に仕掛けて来るだろう。
目を離したら損、と思わせるぐらいに2丁拳銃は次の10年間も駆け抜けて行くだろう。
それを想像すると楽しくなってくる。
私が2丁拳銃のファンを卒業する日はまだまだ先のようだ。
(03.3月末作成?)
2003年の「百式」ツアー終了後、公式HPで「『百式』感想文募集企画」がありました。
2002年8月号の「マンスリーよしもと」での、夏イベント感想文募集企画でミラクルを発揮した私は二匹目のどじょう狙いでこの企画も応募しましたが、そう上手くは世の中行かず。
PCではなく外付けのHDDに感想文のファイルを保存していたため、マイドキュメント内に見つからないから削除したのかと思ったら、2年半ぶりぐらいにひょっこり見つかったので、ちょっとアップしてみました。
機種依存文字(ローマ数字)の修正と、句点ごとに改行を入れた点以外は、送信した当時のままです。
“エジソン”を出しているのは、恐らくライブと少しでも絡ませようとしたんでしょうが、我ながら唐突ですね。
“2丁拳銃のファンを卒業する日”云々も。
(05/8/14 up)