ザ・ハリガネ(02/11/22)
オープニング |
ハリガネロックが登場した時、「きゃぁ〜」「わぁ〜」の歓声。 しかし、喋り出したのですぐ止んだ歓声。 すると「もう10年、コンビ組んで7年やから(いきなり客席が)静まり返っても全然大丈夫」と言い出したユウキロック。 今日のユウキロックは去年の3月頃よく見かけた黒のジャケット(2000年のオールザッツ!でも着てた)。 大上さんは濃いグレーっぽいジャケット…だったような(曖昧。 似合ってましたよ。 地味に福岡には来てるんですよね、とユウキロック。 学園祭にもこの間呼んで頂いてね、来てくれた人いますか?と訊いたんで手を挙げる客(私も)。 すると「…誰も手挙げて下さいって言うてないのにね(笑)」。 毎回引っ掛かる私(苦笑)。 そして客の殆どが忘れていた名ギャグ「平和祈念像」を披露する(^^;(詳しい経緯はこちら)。 このギャグは元々はパタパタママ・木下くんが作ったんですけどね。 彼の危惧どおりちゃっかり自分のものにしたユウキロック。 ディナーショーにも行きましたね、とユウキロック。 やりましたなぁ、と大上さん。 3万ぐらいでなぁ、君らは来られへんで、とも。 どうやらB&Bさんのディナーショーの前座か何かで呼ばれたらしいです。 「だからねぇ、来てはいるんですけど劇場っていうのは僕ら久しぶりなんですよ。 劇場で喋るっていうのはね。 ルミネはネタだけやったら帰るし。 劇場で喋るのは久しぶりですわ」とユウキロック。 今日の出演芸人さんを呼びこむことに。 1.串間あつじ ピン芸人になってからの感想を聞くユウキロック。 解散して1年弱だけどちゃんと元のコンビ名&元相方のことを覚えていたユウキロック。 前ハリガネが福岡に来た時、大上さんは夜の街へお楽しみ(?)へ(^^;。 ユウキロックはあつじくんと一緒に「週刊宝石」を探しに彼の車で本屋を4〜5軒探し回ったそうな(^^;。 また本屋に行きましょうね、とあつじくん。 2.パタパタママ “平和祈念像”を巡ってのユウキロックvs木下くんという因縁の対決がこの後繰り広げられることに。 もっともユウキロックはポーズは覚えていても名称を忘れていたとか。 下畑さんにポーズ取りながら 「これ(名前)何やったっけ?」と訊いてきたそう。 あのポーズは平和祈念像以外に無いでしょと下畑さん。 木下くんの髪が変だというユウキロック。 木下くん“デジタル縮毛矯正”なるパーマをかけたそう。 これは永久に直毛を保つそうだがユウキロックに言わせれば 「永久に変ってことやで。 無理矢理梳いてる感じするもん」。 「そこだけ真っ直ぐをアピールしている」と大上さんも。 「バレバレのヅラって感じですか」と木下くん。 3.華丸・大吉 大吉さん、大上さんに意見あり。 「楽屋でね、松口くんは挨拶してくれたんですよ。 大上くんに挨拶しようとしたら、コンタクトレンズ付けてるんですよ!」。 コンタクトしてる時に話し掛けて来たやないですか、と大上さん。 その後も“友達がいないから(大吉さん曰く)”ボーッと退屈していた大上さんに話し掛けた大吉さん。 ボツボツと話が弾んだのでさぁっ!と勢い込んだら今度は大上さんはメールを打ち始めたらしい。 大上さんに言わせれば「大吉さんの方が友達がいないので誰かと話をしたがる」らしい。 背丈も雰囲気も似たような2人。 憎まれ口を叩きながらも心は通じてるということで2人抱き合う場面も(^^;。 華丸さんは「偶に来たから(ハリガネの2人が)楽しんで帰って貰えれば我々は満足ですよ」と町内のおっさんのようなことをいう。 ユウキロックは似たもの同士の大・大コンビ(大吉&大上)を「薄口顔」と称する。 |
ネタ(福岡吉本)(☆→見たことないネタ。★→見たことあるネタ) |
1.串間あつじ(漫談) ☆おかしな人々 (めちゃめちゃ時間が短かった。 何でだろうな。 あつじくんはピンでも面白い) 2.パタパタママ(コント) ☆「数学の授業〜証明編」 (そう来るか、という言葉遊びが多かった。 オチも客席から“おぉ〜っ”“あ〜”なる声が。 きれいなオチでした) 3.華丸・大吉(漫才) 温和な毒舌家の大吉さん曰く、本日披露宴を行ったTKの衣装は 「筑豊の成人式」だそうです(^^;。 ★スペースワールドvsTDL ☆親子の会話(高校生編) ☆童話 (華丸さんが珍しく噛むことが多かった。 けどやっぱり安心して見ていられる。 メモには“テンポ良し”なんて書いてました) |
ネタ(ハリガネロック) |
出囃子を聞くとやっぱり背筋を正してしまう私です。 ★自己紹介(吉本のタッキー&翼。名前) ☆アニメは面白くない ☆映画化されたドラマ ★音楽業界 ★「大きなのっぽの邦博君」 →どうしたことかロックが笑い過ぎてツボに入り唄えなかったり。 福大の学祭ではやらなかった「衣装持ち編」の歌詞も披露。 ★大上オカマ疑惑 ☆ユウキロックが思う大上の嫌いなところ ☆大上が思うユウキロックの嫌いなところ ☆一言漫才(舞台編/お見合い編) (一言漫才はどういうことをやるんだろうとわくわくしました。 さしすせそネタと同じぐらいハリガネロックの武器になるんじゃないかなと思った。 (そう来るか)と唸ったり、苦笑したり。 個人的にはアニメネタは2丁拳銃がやるものの方が好きです(苦笑)) |
ゲームコーナーその1「チーム対抗バトルクイズ」 |
MCは大上さん。 ロックチーム:ユウキロック、大吉さん、下畑さん。 全員ロッカー調の衣装。 大吉さんは赤のツナギにサングラスで、本人曰く「この格好自体が既に罰ゲーム」。 演歌チーム:華丸さん、木下君、あつじくん。 着流しっぽい衣装を着ていた。 1.「逆ジェスチャークイズ」。 何かよく分からないコーナーでしたので(苦笑)省略します。 勝ったのは演歌チーム。 2.「ベストイラストクイズ」。 お題に一番添った絵を書いた人が誰なのか当てる。 演歌チームへのお題:缶コーヒーBOSSのオッサンの絵 平和祈念像ギャグをめぐって争いが勃発しているユウキロックvs木下。 ユウキロックは木下君を敢えて外した上で物事を進めたり挑発したり(^^;。 木下くんが怒る直前に「平和祈念像」ポーズを取るユウキロック。 “平和に行こうよ”というアピールらしい。 「俺やったら裕ちゃん描いてまうなぁ」と大上さんにいうと 「太陽にほえろのボスか。そっちが難しいで」とつっこまれて客席から笑い声が起きる。 早速「ウケたで〜」と木下くんを挑発開始。ところが 「自分のイベントだからそりゃウケてるのは当たり前でしょうが」と木下くんから手痛いツッコミ。 鋭い切り返しに客席は大爆笑。思わぬ逆襲にユウキロック自身もツボに入ったよう。 ロックチームはリーダー(ユウキロック)が「木下〜?」と散々ごねたものの前評判が高い木下くんが一番うまいと予想。 あつじ→帽子を被ってパイプを加えているもののどこか証明写真くさいオッサンのイラスト。 華丸→博多弁丸出しのあゆ(「♪ボス〜、どがんかし〜てね〜(訳:ボス、どうにかして)」 木下くんのイラストを見るのを拒否し出したユウキロック。 見ないで失格になってもいいですからとかなんとか。 大上さんが説得する。 結果的に見ても微妙。あつじくんの方が似ていたのでアウト。 この後も度々ユウキロックが木下くんに絡むのでその度に取り成す大上さん。 ロックチームへのお題:ビクターのマーク(わんこ&蓄音機) 下畑さんは絵が上手いらしい。 「326のツレってかんじやもんね。ミツルやなくてミツレばい」と華丸さん。 「320ですね」と大上さん。 ユウキロックの絵の腕を大上さんが「ど下手」呼ばわりしたので気を悪くするユウキロック。 大吉さんもひどいらしいがダークホースということで大吉さんを指名。 下畑→イラスト自体は合ってないものの結構手馴れたタッチ。 「ヒロフミ」なので「1623」とサインしていたが「320やろーもん」とツッコミが入る。 ユウキロック→最初は白紙。一応描いたのがあるんですけど…と言って見せたものは…。 客席から「キモっ!」という声があちこちで上がるほどおっさんくさい顔の犬っぽいのイラストがそこに(^^;。 耳がセンター分けで頭から生えていることに「こんな犬存在しないから」と大上さん。 「ビクター、これ(が商標)やったら潰れてるで」とも。 いつのまにか犬にスーツを着させておっさんくささを本格化させたユウキロック。 大吉さんのイラストも犬じゃなかったりしたけども似てる具合は若干こちらが高いということでロックチーム勝利。 するとおもむろにTKの披露宴に出席するから…と立ち去ろうとしたユウキロック。 呼ばれてないから、と大上さんに止められる。 1‐1で引き分けなのでこの勝負の決着は次回に持ち越しだとか(^^;。 ということは次回もあるのかな。 なお、ユウキロックは「次回は演歌チームは1人メンバーを代えてください」と意地悪な注文。 いじめるなや、と大上さんから注意される。 音楽の後、暗転。 |
大上邦博新ギャグ発表会 |
暗転したまま 「世は世紀末。北朝鮮による拉致事件や核開発など…」 と重々しいナレーションが始まる。 既に世紀末は過ぎた気がしますが(^^;。 よ〜く耳を澄ますとその声はユウキロック! 何か始める気だな、とわくわくしながら耳を澄ますと 「ベロベロ応援団、嘆きのあーなど数々のギャグを披露してきた大上邦博が今日、新ギャグを引っさげて福岡にやって来た。 発表します。大上邦博新ギャグ発表会!」。 スポットライトを浴びて登場した大上さんがおもむろに披露したギャグ。 それは…(矢印の右以降をドラッグして下さい)→「位置について。よーい、チョロQ!」と言って低姿勢で床を走り回る(転げ回る)。 客席からは色んな笑いが起きました(^^;。 私はこういう遊びっぽいコーナーをハリガネがやるのは久しぶりだったんでかなりはしゃいでしまいました。 そして後から気づいたけどこのオチはハリガネと福岡を結ぶ上では欠かせないキーワードなんですよね。 |
ゲームコーナーその2:ぶっちゃけ指差しトーク〜エンディング |
お題に一番合ってそうな人を指揮棒で指す。 ユウキロックにとっては“木下くんを刺す”棒だけど(^^;。 1.「一番ファッションセンスに欠ける人は?」(結果は曖昧です) あつじ&下畑&大上→木下 木下→華丸 華丸&大吉&ユウキロック→大上 木下くんはあつじくん曰く博多駅の浮浪者が全身同じものを着ているらしい。 ユウキロックは木下くんの季節感がない衣装がダメだという。 木下くんは舞台の上が暑いからとTシャツを着てたけど、お客さんにそれは失礼なのらしい。 パタママ・木下&ドリ・平井&イマソ・池内と福吉は何故太った芸人が多いのかという話になる。 ユウキロックはこの3人の区別が時々つかないそうな。 太ってるんだから、と木下くんに「オーバーオール着て、“まいうー”言うとけ」とどっかの誰かに似た格好になれと言い出す。 2.「一番縦社会にうるさい人は?」 大吉→下畑 大吉さん以外→華丸さん。 大吉さんは後輩がネタの台本を粗末にすることが許せないのでそういう時は叱るとか。 1回自分たちの台本の上に後輩がやきそばを置いて食べていたらしい。 ユウキロックも自分が徹夜で作った台本の上に大上さんがコーヒーを置いて輪染みが出来たのを見た時は泣きそうになったらしい。 いつの間にやら大上さんも怒られていた。 3.「一番笑顔が素敵な人は?」 大上→大上(何の照れなく即座に笑顔を見せた) パタパタママ&あつじ&大吉→華丸 ユウキロック→大吉 しかし大吉さんの「ひきつった笑顔」を見た瞬間自分の見こみ違いを悟ったユウキロック。 しかし「“笑って”と言われて出来ない人が本当に笑った時が素敵やねん。 お前(大上)みたいに“笑って”言われてすぐ笑うような奴の笑顔はどす黒いねん」。 大吉さんは笑顔が苦手なので宣材写真は1人撮り直しということがしょっちゅうらしい。 ユウキロックも笑顔が苦手。 笑顔を見せようとしたらやらしいオッサンになるらしい。 そこで最近は「シャッターを押す時に“ハイ”って言ってもらうんです。 そこで僕、声出して笑うんです。 そしたら結構いけるんで。 今はこれ(目〜離れてました)かこれ(“俺〜”とイキってるポーズ)と決まってるんで楽ですけどね」。 エンディング。 一組一組呼んで喋る。 木下くんに「今日どうやった?」と訊くユウキロック。「どうもこうもないですよ」と木下くん(^^;。 ハリガネの告知としては、年明けに第二弾大上邦博単独をやるらしいことと、CMが決まったということ。 「ソーマップ」と言ってたけど多分「ソフマップ」じゃないかな、と思います。 ただ九州にその店舗がないらしいと知ると、あまり意味ない告知でしたね、とユウキロック。 華丸さんはそれならばソフマップを誘致しますから、と言っておりました(^^;。 今日の「デパガッ!」にも出るハリガネロック。 「しんや君に出る気持ちで頑張りますから」と答えてみんなから「終わったから!」とつっこまれる。 |
感想 |
久しぶりにハリガネロックを楽しんだ、味わった、という気がしました。 5月から今月までハリガネロックを毎月見る機会が私はありましたが、5月の10番勝負R以来余韻が残るライブが正直言ってありませんでした。 ライブ中は笑うんだけど終わってみたら後に残らないことが多くて、(ハリガネロックってこんなだったっけ…)ともどかしい思いを度々してました。 そのもどかしさは、<ハリガネロック>という漫才師の“ロック”の部分がやたら強調されるようになったことに私が戸惑いを覚えていたことにあります。 ハリガネロックの本質は何も変わってない筈なんだけど、(何か違う…)と漫才を見ながら首を傾げることが多かったです。 私が感じてたもやもやが溶けたきっかけは9/20に行った2丁拳銃のトークライブでした。 ゲストに呼ばれたハリガネロックの口からは私が戸惑いを覚えていたことの理由が次々説明されました。 これに行けなかったら私はずっとハリガネロックに対して違和感や戸惑いを引きずっていたと思う。 これに行ったからハリガネロックをもう一度じっくり見ていきたいと思えたんです。 私がハリガネロックを好きな理由の1つに、「言葉」の使い方が上手いということがあります。 言葉と上手に遊んでいる。 ハリガネロックのネタで一番好きなのは「さしすせそ」ネタです。 だから一時よく見た派手な動きを何度も取り入れるネタや、同じことを何度もするネタはあまり好きではありません。 私が違和感や戸惑いを覚えてた時期はハリガネがネタに動きを取り入れていた時期とまずいことに(個人的に)重なってました。 (ハリガネには言葉で笑わかして欲しいのになぁ)と笑いながらもどこか乗り切れなかったことを覚えてます。 (ハリガネが笑いを取りに行くのはここじゃないと思うのに)とか。 今日の最後にやった「一言漫才」はハリガネロックが「言葉のプロ」の本領を発揮したと思いました。 ネタバレは出来ないのでどのようなことをやったのかは書けませんけど、どんなことをやるんだろうとネタ振りの段階でとてもそそられました。 こういうのは久しぶりでした。 “ナニワの毒舌マシンガン”ユウキロックが一言(一音)しか返さないで漫才を展開する。 どんなんだろう?そんなこと出来るの?とその設定だけでもとても興味がそそられました。 一言って身の回りにこんなにいっぱいあるんやなぁと思いました。 私がで一番笑いたい・見たい系統の漫才でした。 この後出た深夜番組ではイベントで見せたネタと全然違うネタを披露。 ハリガネが早とちりをしたので結果的にそうなった訳ですけど、「しんや君」の頃からハリガネはゲストに出る時はその日のイベントとまったく同じネタはしませんでした。 そういうプロ意識も私が好きなハリガネロックの理由の1つだよなぁと思い出しました。 今日のイベントでお客さんが言ってた「やっぱりハリガネロックやね」というのがとても印象的でした。(02/11/23) |