velvet under//misin 2003年春の公演
グリーングリーン
2003年2月16日(日)
at 全労災ホールスペースゼロ
【出演者:(役名)】
(※把握してない分はすいません…)
あべこうじ:宇宙人
池谷だよ〜ん(役名忘れました…。運動能力の実験対象でした)
井上マー(時田所長;後に研究員補佐へ左遷)
牛島康子:ミチコ
うみのえりこ:みなみ研究員
掛ちゃん:途中から時田研究員補佐を付け回すコワモテの男
カリカ
家城啓之:しずか研究部長
林克治:小林研究員
キシモトマイ:マイ
ザ・パンチ
パンチ浜崎:ペドロ
ノーパンチ松尾:アリ
たーちゃん:ドクタースケルトン(Dスケ)
デッカチャン:太ったDスケ
ノンスモーキン
菊池大介:だいちゃん
中尾しんご:キリギリス
ハイキングウォーキング
鈴木Q太郎:笑い上戸のDスケ
松田洋昌:研究員松田ビッチ
増谷キートン:アルバイトから2代目所長
リンダ
小川:初代所長の愛人
徳村:ヤワラちゃん応援歌シンガー
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初めに… |
場所はある秘密研究所。 人間の特定能力を伸ばすことを目的とした実験を行っている。 しかし実験を施しても予想より成果が挙げられなかった実験対象に待っているのは「公開処刑」。 いま正に少女マイ(キシモトマイ)がその犠牲になろうとしていた。 マイをずっと見届けていた研究員・小林(林)は懇願し助けを請う。 しかし所長が出した条件を達成することが出来ず、小林の目の前でマイは処刑される。 処刑後、「あんなに長い時間掛けたのに結局失敗しちゃって…」と話し合うしずか研究部長(家城)と小川。 小川は所長の愛人。 マイ亡き後も研究所には色々な実験対象が集められる。 彼らはここに送られる前に記憶を削除されるので本当の名前を知らない。 名前に変わり記号で呼ばれる(S102など)。 数字部分はレベルを表わし、9が最高レベル。 しかし、唯一Dスケだけは数字がついていない。 Dスケは変化する度に外見が変わっていく。 唯一名前の記憶を消されなかったミチコ(海野)は名付けに関する能力の持ち主。 ミチコに記号じゃなくて名前をつけてくれるよう頼む同室の人間達。 それぞれだいちゃん(菊地)、ペドロ(パンチ浜崎)など名付ける。 <※池谷さんも名前があったんですが忘れてしまいました…。 そしてこの場面でアリ(ノーパンチ松尾:(アリ))も登場> 新たにだいちゃん担当になった小林。 だいちゃんはマイと同じく歌の能力を伸ばすことが目的で連れて来られた。 だいちゃんの笑顔を連れて来られて以来1度も見ていないことが気になる小林。 しずか研究部長からだいちゃんに会う時に小林が笑っていないからだと指摘される。 マイを亡くして以来実験対象に距離を置いて接していたことに気づいた小林。 マイがいた頃と同じように接し始め、だいちゃんに笑顔が浮かぶ。 年月が経つに連れて研究所内も変化が起こる。 初代所長は突然の人事異動により左遷され、「研究員補佐」に。 新たにバイトで「ヤワラちゃん応援歌」のバックダンサーだったキートン(増谷キートン)が2代目所長。 それに伴い、初代所長に見切りをつけて2代目所長と付き合い出す愛人。 初代所長は所長時代だった頃の傲慢さを反省し、小林や松田ビッチ(松田)と一緒に行動するようになる。 実験は順調に行われていくが、「グリーングリーン」という言葉を聞くと何故か動揺するだいちゃん。 激しい頭痛や眩暈に襲われ、周囲の人間も巻き込まれるほど。 そして数年後。 マイと同じようにレベルアップが思うように行われなかっただいちゃんを公開処刑しようという動きが。 今度こそ阻止しようとする小林達。 だいちゃんが処刑されない条件とは…。 絶体絶命の状況の時に現れた謎の“宇宙人(あべ)”とは…。 そしてこの“実験”の本当の目的とは…。 |
◇あらすじをざっと書きましたが、意味不明ですよね…。 といいますのも何だか全体が見えそうで見えない内容だったんですよね。 私が内容を飲みこめていないので必然的にうまいことまとめられないんです。 ◇今回の公演は客も参加するする場面がありました。 「研究所のスポンサー」という設定。 「公開処刑」が行われる時は会場入り口で配られた“女王様メガネ”を着用。 少女マイ&だいちゃんが処刑されずに済む条件として出された一つが 「スポンサーが実験対象の代わりに歌を唄うこと」。 客席に唄ってくれることを呼び掛ける林さんですが、お客さんは視線を逸らすばかり。 結局は誰も唄わないことでマイは見殺しにされ処刑されるという展開。 大方のライブだと客が歌わなかったら困るのに今回は恥かしがって唄わない人が多いことで成り立つ設定。 「スポンサーの皆さん!あなた達に良心は無いんですか! 歌を唄う恥ずかしさなんて命を救うことに比べたらちっぽけなものじゃないですか!」 と林さんに叫ばれた時は(あぁうまいなぁ)と思いました。 この“スポンサー”は“お金を出してる人”ということから、お金を出して公演を見に来ている私達と引っ掛けてるのかと思ったり。 この時出された課題曲は「エーデルワイス」でしたが、 「どうせ、♪エ〜デルワ〜イス(×2)の次が分からなかったんだろうが!」 とキレる林さん。 ◇「グリーングリーン」はOPで全員唄いました。 パートごとに曲調が微妙に変わる。 皆さん歌が上手い…。まるでゴスペルシンガーかのよう。 ◇ちなみに「ヤワラちゃん応援歌」というのは実験が上手くいけば売り出そうとしていた歌。 歌詞はとんでもなく放送禁止です(苦笑)。 徳村さんの歌がまた上手い。バックダンサーの振りも。 今回のベルベットはセリフもカメラが入ってたら「ピーッ」が入るだろうなと思うこと度々でした。 ◇家城さんは白衣の下は黒ブラ(笑)。 なのに「女」より「男」を感じたのはこれいかに。 (ユニセックスやなぁ…)と思いました。 舞台中、笑いのツボに家城さんが入ってしまった場面があったんですが後ろを向いて笑い顔を客に見せないのが家城さんらしいと思いました。 ◇松田さんは遠目だと髪型その他から修士さんに似てました。 ただ、(キャラに入り切ってないなぁ)と思うこと度々。 ◇だいちゃんの前世は「グリーングリーンの作曲者」という設定ということが話が進むに連れて分かりました。 しかし、それが本編の重要なキーであるようなないような…。 ちょっと私は置いて行かれました。 ◇“宇宙人”は、お芝居の中間で突然場面が変わった時に登場した人物です。 地球外の惑星で地球について勉強しておリその試験に合格すれば地球へ行けるという。 試験問題は初日と2日目で異なったところが多かったそうです。 「一石二鳥に似た意味は親戚一同」とかいうのが面白かった。 「人間世界でよく語られる“愛”とは何か」を知るためにやってきた宇宙人。 だいちゃんの処刑がかかった場面でだいちゃんを救うために奮戦する一同に感激(?)した彼が「エーデルワイス」を高らかに歌いながら客席から登場した時は歓声が起こりました。 しかし、この“宇宙人”が後でエライことに…。 ◇宇宙人は実は「地球植民地計画」を企んでいることが分かりました。 ところが後々研究員の面々が「実は自分は宇宙刑事」だの「実は宇宙妖怪(笑)」だのとカミングアウトし過ぎてドタバタ気味に(苦笑)。 存亡を賭けて闘うことになった時、家城さんが 「私、女だから」と、とっとと逃げ出したのが個人的にはウケました。 ◇ここからはいわゆる“結末”部分なので文字色を見にくくします。見たい方はドラッグしてください。 (私の個人的解釈なのでカリカペッシーの思惑とは違うかもしれません…) 実はこの計画は“研究員・小林”を覚醒させるための壮大なプログラム。 “Dスケ”も実は“ドクター・スケルトン”のこと。 しずか研究部長も小川もそれぞれコードネームは“Y109”と“A109”。 ドクタースケルトンが作った完全に覚醒した者達だったことが最後になって分かりました。 小林も完全に覚醒して“S109”に。 今(2003/2/22現在)となっては私の記憶が曖昧になってきてるんですが、小林は怒ることで完全覚醒しました。 その時に流れてたというか唄ってたのが「グリーングリーン」だったような…(曖昧)。 マイのことやだいちゃんのことは、小林が覚醒しやすいようにわざと博士が仕向けていたことだったよう。 小林が覚醒するまでの壮大な過程が今回の舞台でした。 全ての出来事が“小林を覚醒させるための実験”だった、と。 しずかと愛人のセリフも、マイを覚醒する実験じゃなくて小林を覚醒させることに失敗したという意味かも?と思ったり。 小林が覚醒することによって宇宙人を撃退させることが出来たので。 アメリカ映画で自分の行動がテレビ中継されていてそれを知らないのは自分だけ、というのがありましたがそれを想像していただけたら分かりやすい感じかな、と。 ◇とにかく、1度見ただけでは分かりづらいと言うか気づかなかったところが多いので、次回参加する時は出来れば2回以上見たいです。 今回は、初めて家城さんのご家族が見に来られたそう。 息子を見に来たのに黒ブラでゴメンナサイ、実は今年から女になります、なんてきわどいカミングアウトが(笑)。 |