東京ダイナマイト祭り
(06/8/25 at日比谷野外音楽堂)
<前説〜開演> 朝は降っていた雨も何とか持ち応える。 グッズ売り場は割と混雑。 野音ライブということもあり、露店でビールや焼きそばを調達して開演を楽しむ人多数。 前説は「東京ダイナマイトトーキョー」にもあったとおり、末高斗夢氏。 人生で二度も斗夢さんの駄洒落を生で見る機会があろうとは。 残念ながら >二千人の「♪〜末高斗〜夢〜♪」 は聞かせてあげることは出来なかった。 せっかく念願の二郎会に入ることが出来た斗夢さんの前途に暗雲が立ち込めなかったか気に懸かる。 それにしてもあれをオークションに出す自治体があったとは。 続いて西口プロレスのリングアナ(名前失念)が登場し、国歌斉唱を行うので脱帽の上起立を促す。 出てきた国歌斉唱者は…長州小力氏! 一個もボケることなくやや緊張した感じで「君が代」を歌うとそのまま退場。 ゲスト漫才師陣の紹介はアイウエオ順で行う。 コールされた時、一番オォ〜と歓声が大きかったのがますだおかだだったと思う。 <ゲスト漫才> 1.スピードワゴン (スピードワゴンならではの自己紹介ににやり。 DVDも出してるのかぁ…) ・学生時代 ・井戸田潤殺人事件 2.猫ひろし&ジジぶぅ ※説明不能…(笑)。 ジジぶぅは初めて見たので、その存在に驚いた。 猫ひろしは本当に”ニャー!!”だった。 3.ダイノジ (いつも通りお揃いのトラルック。 もうこのキャラで行くのかなぁ) ・大谷のキャラ作り ・吹き替え〜外国の通販、ミステリー映画 ・頑固親父 4.COWCOW (時間が時間であっただけに、そろそろトイレに走るお客さんがボチボチ。 堂々と自分達の目の前を横切っていくお客さんに 「今日やりにくいわー」「絶対後悔させたるわー」とタダケン。 良いぞ、その心意気。でも、他人様のライブに呼ばれてる身で“今日やりにくい”とか言わんといて、とも思った) ・モテる男の条件〜ギャップがある男 ・頭が良い男〜回文 ・簡単な遊び 5.2丁拳銃 前に出ていた芸人も言っていたけど、床がツルツルして滑りやすいらしい。 出て来るなり二人して床に足をとられてアタフタ。 「芸人が出る舞台で滑るんはアカン」と小堀さん。 小堀さんはよく見る赤紫系のジャケット。 修士さんは黒スーツ。 お台場で唄って来た後とは言われなかったら分からないだろう、と思うぐらい二人とも声枯れ&おじいちゃん化は無し。 ・相方紹介 ・バックコーラス漫才 ・ヒーロー漫才 ・ライフセーバー漫才 (ライフセーバー漫才の時、思わず“ホントウニキモン!(本当に鬼門)”とメモ。 ネタとして間違えている部分と同じぐらい素で間違えている部分がある気がする。 フィーバーマンでやったレスキュー隊とこのライフセーバー漫才は、台本ではどうなってるのか知りたい。 それでも野音の空気にどんどんテンションが上がり、野音ハイ&漫才ハイ状態の小堀さん。 ネタの関係で修士さんと身体が接近すると、どさくさに紛れて修士さんの乳を触りに行き、 「テンション上がったら乳触るの止めて!昔からそうやけど」 と修士さんから注意されても、その事態にすら大ウケして高笑い。 そこそこ好意を持って迎えられていたけど、本編中のお客さんの反応も良くて何だかホッとする。 2丁拳銃のファンばかりではないところでウケているとやっぱり嬉しい) 6.ますだおかだ 岡田さんが「ガムじゃねーよミノだよ」Tシャツを着て登場。 ・内容は忘れたが、東京ダイナマイトのネタの一部をカバー。 ・笑いの処方箋 (私の周りでは結構ウケていたけれど、全体的に見ると、もう少し笑い声が聞こえても良さそうな感じだったので(あれ?)と不思議だった。 その日の「ますだおかだのオールナイトニッポン(生放送)」によれば、今までで一番上手くいかなかった舞台だったそう。 名前がコールされた時の歓声の度合いからいって、今日のお客さんはますおかに好意を持って迎えていた筈だから、あのネタがお気に召さない客層だったということか。 “笑い”って難しいなぁ…と芸人じゃないくせに何かしみじみと思ってしまった) <東京ダイナマイト漫才〜エンディング> 松田さんは白、ハチミツさんは赤の着流しで登場。 ニチョケナーである私もこの時は俄かダイナマニア。 非常にテンションが上がる。 縁がある兄さん達がゲストで出てくれたが、唯一COWCOWはよく知らないハチミツさん。 松田さんとスポーツクラブが同じという縁で呼ばれたらしい。 ・非常に長いツカミ ・タバコ ・ビール ・エクササイズ etc... (定石や予想をことごとく覆すボケを連発する松田さんのハチャメチャぶりと、テンションやペースが乱れることなくツッコンでいくハチミツさんの呑まれない淡々さが、たまらない。 それにしても今まで行ったライブの中で一番野太い笑い声を聞いたライブだった) エンディングは東京ダイナマイトによるTHE BLUE HEARTSの「1000のバイオリン」。 松田さんは舞台を飛び出し客席を走り回る。 ハチミツさんは櫓の上に登って熱唱。 2人の弾けた感じを見ていたらこちらの気持ちもどんどん開放される。 あぁ、野音だ。これこそ野音だ。 そして飛び降りることは無く一段ずつそっと降りていくのもハチミツさんらしい。 前の方の客席から缶ビールが飛び、それをどんどん浴びるようにかっ食らう東京ダイナマイト。 医者から酒を止められているハチミツさんだが、今日のこの時間だけはお目こぼしを。 M-1に挑戦するというアナウンスも行われた。 一旦ハケた後再びおおちさんと一緒に登場。 袖には猫ひろしがいたのが見えた。 本番中はあまりの客の多さにマトモに客席を見れなかったおおちさんがギャグを披露してシメるという。 一回目のギャグは無かったことにし、次のギャグは笑いが生まれ、「東京ダイナマイト祭り」は終了。 |
(感想)
今まで見てきた他のどの人達ともかぶらない東京ダイナマイトの笑いにハマってしまい、単独ライブに初見参。
東京ダイナマイトのファンになってからは
(2丁拳銃と東京ダイナマイトが対決ものじゃないライブで共演するところを見たい)
と思っていた私は、東京ダイナマイト公式で野音はゲストを多数呼ぶと告知された時
(是非、是非、2丁拳銃とますだおかだを!)
と期待した。
@ぴあでスケジュール検索をしたら25日にこの二組が出るライブはヒットしなかったので、ますます期待が高まった。
東京のFCライブで、8月25日のお台場で曲者が…とサプライズ告知が行われた時、
(えぇ〜…伝説の日比谷野音で伝説になるかもしれない漫才フェスが行われるのにニチョは出ないの…?そんな〜…。他は出なくてもニチョは出るもんだと思ってたよ…)
と、正直言うと地味にがっくりした。
東京ダイナマイト公式で発表されたゲストに2丁拳銃を見つけた時、すっかり諦めた後だっただけに「よっしゃ〜!」と凄くテンションが上がった。
だがお台場は小堀さんのブログで告知が行われても野音は一向に触れられないので、(もしかしたらゲスト出演取り止め?野音は知らされてない?)と直前まで冷や冷やだった。
当日の会場にゲストの名前が貼られてあってもまだ不安だった。
ゲスト陣の5組目として、お台場の曲者後とは分からないぐらいいつもの声と姿で出て来たのを見た時、やっと落ち着いた。
舞台上での直接的な絡みは無かったものの、奇をてらわないいつも通りの2丁拳銃の漫才のスタイルが東京ダイナマイトを好きで集まった人達の前でも存分にウケてるのを見た時、この二組を好きになって良かったと思った。
自分が好きな漫才師達がこの素敵なライブの主催者・出演陣であることが堪らなく嬉しかった。
「この夏最大の野外漫才フェス」に相応しく、最初から最後まで本当に漫才を堪能した。
(06/8/30記)