華丸・大吉10番勝負R vsハリガネロック
<はじめに> ハリガネロックが東京に拠点を移して早1ヶ月。 私は3月に福岡でハリガネを見た時、何故か消化不良でした。 (あれ?)と首を傾げたまま時は流れたので今回は色んな意味でドキドキでした。 ハリガネロックの漫才は東京に行って変わっただろうかとか変わってないだろうかとか。 ユウキロックって目が離れててロックでカッコイイ〜と訳分からない誉め方するお客さんじゃないだろうかとか。 何か色々ネガなことばかり気にしてました。 まぁ私が最近ちょっとプチ・五月病で気持ちが沈んでたからというのが大きな理由を占めてると思いますけどね。 開場前に立ち寄った紀伊国屋書店で流れてたバラード調の「ビター・スイート・サンバ」を聴いて (これだったらもう“スイート”も“サンバ”も抜かして“ビター・ビター・ビター”でエエやん…)と悲しくなったぐらいなんで。 ちなみに今回も当日券はあっという間に完売。 素晴らしいです。 |
<オープニング> MCの和泉修さんが登場。 10番勝負は一貫してこの方がMC担当。 10番勝負の流れについて簡単に説明。 修さんに言わせると「R」は「returnのRかregularのR」だそう。 早速2組を呼び込む。 華丸・大吉&ハリガネロック登場。 修さん、ユウキロックに 「オマエまた背伸びたんちゃう?」と訊く。 靴のせいですよ(笑)、とユウキロック。 そのまま前に出て来たユウキロック、「いいとも拍手」をお客さんにさせる。 でも、ユウキロックの場合、「パン、パン、パン」の最後の動きは“契約のハンコを押す”というもの(^^;。 修さんから 「そない簡単にハンコ押したらアカンで」と注意される。 大上さん、オンバトでも着てたシマウマシャツ&スーツ。 華丸さん「光ってますね。絹ですか?」と訊いて修さんから 「変わった素材を訊く時に今時、“絹”って」と笑われる。 前回の「華丸・大吉10番勝負R vsダイノジ」の結果報告。 華丸さん、かなり前回は手応えがあったらしくて 「前回バリ面白かったよね〜」と思わずお客さんに同意を求める。 ところが「華大→46% ダイノジ46% 引き分け8%」。 かなりへこむ華大さん。 |
<ネタ 華丸・大吉> 出囃子が変わってました。 ハリガネロックはご存知「第4代オンエアバトルチャンピオン」。 「我々が勝てば、我々がnewチャンピオンですよ!」と大吉さん。 ☆サッカーについて ★フーリガン対策 ☆華ちゃんのにわか面百面相 (ネタ中、汗をハンカチで拭う華丸さん。 その様子が「若手政治家みたいでイヤだ」と大吉さん。 「何であっち(ハリガネ)は“ロック”なのにウチは“政治家”?」と(^^;。 “博多にわか”を知らない他地域のお客さんも大爆笑でした) |
<ネタ ハリガネロック> 出囃子の「ストーンコールドスティーブオースティンのテーマ」を聴くと、やっぱり背筋が伸びるワタクシ(^^;。 もう条件反射です。 何となく“無”というか“謙虚”になってしまう。 「問答無用」という感じがして、ハリガネロックのイメージに本当にぴったりの出囃子だと思います。 ハリガネロック登場。 ツカミは「目、離れてました〜」。 でもお客さんはそれほど「きゃぁ〜!!」が無し。 ここで私、(もしかして今日のお客さんは…)と思う。 「ねぇ〜。目離れて早何年やろ」「10年ぐらいちゃう?」(←20年は普通だったということでしょうか(^^;?) ☆新幹線で思うこと ☆大上による合コンで成功する方法 (私のしょぼいもやもやはハリガネロックの漫才ですっかり吹き飛びました。 今日のハリガネロックはとにかく凄かった。 ネタを見ながらぞくっとした。 (これだ、これだ! ハリガネロックの漫才はこれだ! ハリガネロックのファンになったのはこういう漫才をする2人だからだ!) と。 ユニゾンツッコミもあり。 “嘆きのあー”もあり。 “ベロベロ”もちょこっとだけあり。 あんまり見たこと無かったユウキロックのノリツッコミあり。 凄く2人が大きく見えました) |
<トークコーナー> 修さん、あらためて「ハリガネロック・東京進出」の真相を聞く。 「M-1で2位やったことですね」とユウキロック。 「中川家が1位やったんですけど、大阪でしょ。 同じ階級に2人はいらないやないですか。 環境を変えな、と思いました」と。 大上さんは新幹線でこの考えを打ち明けられたと話す。 すると修さん 「コンビで横並んで座るんやな」と言う。 「新幹線とか移動の時しか無いでしょ。 2人きりって。 だから大事な話は移動中にしますね」とユウキロック。 基本的に仲エエもんな、と修さん。 あと、ユウキロックは30歳になったことも1つの節目だったそう。 大上さん、東京に住んで1ヶ月経ったけど全く東京に馴染んでないとか(^^;。 ユウキロックは最初東京の地下鉄に戸惑ったそう。 「東京の地下鉄って地下に潜り過ぎやないですか。 マグマ出て来るんちゃうか?って最初怖かったですよ」と。 修さん、華大に東京の印象を聞く。 華大は東京で仕事があっても日帰りで遊べないとか。 「あのねみんなが思ってるほど(食事などには)誘ってくれないですよ」と大吉さん。 「福岡の芸人さんはみんな気を使って優しいやないですか。 でも大阪とかに仕事来た時ね、誰も話しかけないからポツーンとしてることが多いんですよ。 僕は声かけるんですよ。僕は、声掛けるんですよ」 と言って華大&ユウキロックは大上さんをじ〜っと見る。 「僕は特別扱いしない主義なんです!」と大上さん。 「ユウキはな、挨拶する時、むっちゃ心こもってるっていうのが分かるねん。 オマエ(大上)はそない心こもってないよな(そんなことないですよ!と慌てて反論)。 大上は人に関心が無いよな。 あんまり感情を表に出さんやろ」と修さん。 華丸さんからチクリ。 オンバトサマーSPでシャッフル漫才をした時。 華丸-大谷(ダイノジ)−大上でやることが決定。 ところがネタ作りの30分間、大上さんはネタ作りに殆ど参加しなかったそうな(^^;。 すると修さん 「大上はハリガネロック命やからしゃぁないねん。 ハリガネロック以外では別に評価されんでエエんや」と解釈。 私、何だか納得してしまう。 修さんの持論は 「コンビがSMだったらうまくいく」。 ハリガネロックはネタの構成がユウキロックが攻めるSで大上さんがMだからうまくいってるとのこと。 「大上は従ってる時、嬉しそうやもんな」と。 華大だと大吉さんがSらしい。 「僕ね、人の悪口考えるのが好きなんですよ。 アイツの悪口5こ考えて眠ろうとかよくしますねー」とのこと(^^;。 ちなみにあぁ見えてユウキロックは「平和主義者」。 しかしグラサン掛けてたり、悪そうな格好をしてたりということで世間には「強者」というイメージがある。 この間怖そうなヤカラが前から近づいてきたので内心ビビッてたら低〜い声で 「ファンなんすよ〜」と言われたそう。 本当は動物好きなんですよ、とユウキロック。 何が好きか訊く修さん。 「猫ですね〜。 僕、大阪の時は捨て猫に餌やってたんですよ」 「猫可愛がりやな。 イメージ合うわ。 オマエ、野良猫っぽいもんな」 「(苦笑)僕、飼われてないんですか?」 大上さんは動物虐待してそうだとえらい疑惑が巻き起こる。 大上さん、動物も子供も好きだと必死に釈明。 「僕、だって猫飼ってましたよ!」 「でもバルサン焚く時、猫を家に閉じ込めてやってたやろ」 「やるかーっ!」 「猫ドア叩いてたで〜。“開けて、開けて〜”って」 「肉球でやってんやな(笑)」(修) 子供はどちらが欲しいかとか理想の恋愛などにしばし花が咲く。 M-1の話。 何やら動きがあるような無いような。 衝撃事実も発覚(笑)。 |
<ゲームコーナー〜エンディング> ゲームその1 擬人で口喧嘩対決 お題に成り切ってディベート。 どちらが説得力があったかはお客さんが判定。 「TDL」vs「USJ」。 TDL…大吉さん。 USJ…大上さん。 最初はお互い「何すか」「何すか」だけ(^^;。 まずは大上さんの口撃。 「ネズミでしょ、しょせん」 「こっちはE.Tとかいてますよ」 「ネズミが仕切ってるだけですやん。そんなんうちに来たらボコボコですよ」 「うちはね未来から来たターミのネーターとかいてますよ」 「お宅のベティとかいう人、頭でかくて身体細くて何なんですか。 うちのね、白雪はすごいですよ。SPが7人いるんですよ」 「大体ね、ここは日本ですよ。 いつまでハリウッドの力に頼ってるんですか」 「邦画は京都の映画村に行って下さい。 大体ね、おたくは東京いったって千葉でしょ、場所は。 CDLにして下さいよ」 結局この勝負は大吉さんの勝ち。 「焼酎」vs「ソフトドリンク」 焼酎…華丸さん。 ソフトドリンク…ユウキロック。 「オレンジジュース、コーラ、ウーロン茶をまとめてソフトドリンクってねぇ。 『野球どこが好き?』訊いて『パリーグ』って言われるのと同じですよ」 という華丸さんのセリフが全て。 華丸さんの勝利。 ユウキロック、東京に来て寂しかったので酒量が増えたとか。 焼酎も飲むようになったそう。 焼酎談義に華を咲かせていたらスペシャルゲストが乱入。 清水圭さん! 修さんの元相方です。 ユウキロックは 「写真撮るなら今やで!」とお客さんを煽ってました。 ラジオの仕事で博多に来たら圭さんが劇場で仕事が入ってるのを聞いて駆けつけたそう。 圭・修解散後、初めて会ったとかでお互いもじもじしている圭修でした。 ゲームその2 あるあるネタ対決 (1)学校であるあるネタ ユウキロック 「理科室の水の勢いは凄い」 「踊り場ではあまり誰も踊ってない」 (あまりやなくて全くや、とツッコミが入る) 大上さん 「関係無い日に朝礼台に上ったらめっちゃ怒られる」 (オマエだけや、と修さんからつっこまれる) 「試験勉強するために仮眠を取ったら寝過ごして夜中の3時に起きて一瞬昼だか夜だかわからなくなって焦る」 華丸さん 答えを書くよりジェスチャーで答えるのが多かったので表現しにくかったです…。 省略させていただきます…。 大吉さん 「体育館の屋根に挟まったままのバレーボール」 「信じられないほど症状が悪化した保健室ニュースの写真」 (2)恋愛あるあるネタ ユウキロック 「妙に凝った折りたたまれ方をした手紙」 「明日デートしようとメールを送ったら届く「\(^□^)/」という顔文字」 大上さん 「マラソン大会とか好きな女の子がいる時だけめっちゃ頑張って走る」 (だから、オマエだけやん。普遍的なもの出せや、と修さんからつっこまれる) 「告白する時、でしゃばりの友達もついて来てそれが成功したらそいつも一緒に泣く」 華丸さん 「いくら好きでもマスカラが固まってたら気になる」 「紹介者の女の子の方が好き」 大吉さん 「男が選んだアクセサリーは陽の目を見ない」 (表は猫、裏はネズミがついてる指輪を「おっかけっこしよるよ〜」と言って贈ったら「いらん」と断られたそう) 「高校の修学旅行で唯一告白されたが断った。そしたらその子がバスの中で『つぐない』を歌ったのでテンションが下がった」 今回はハリガネロック側の勝利。 ゲームその3 母に捧げるバラード お母さんに感謝のメッセージを送る。 ただし、劇場からだとはばれないように。 感動させた方が勝ち。 「今日は母の日ですよ、みなさん。 お母さんに電話とかしましたか」と修さん。 電話ねぇ。 したいんですが、うちの母さんは天国にいますので。 元気してるかどうか確かめられるなら確かめたいもんです。 華大→大吉さんのお母さん。 ハリガネ→大上さんのお母さん。 ところが「松口松子」さんのインパクトが強いものだから大上さんのお母さんにかけると決まった途端、「えぇ〜」とブーイングが。 大上さん、へこむ。 ユウキロック、思わぬ展開に大爆笑。 失礼やで、とお客さんに注意する修さんに何故ユウキロックのお母さんを望む声が多いか説明するユウキロック。 「僕の母親ね、あの名前が松口松子いうんですよ」 「あぁ〜。まぁでもなぁ結婚したからしゃぁないよな」 お客さん、大爆笑。 修さん、(?)という顔。 「結婚して松口松子になるのは分かるんですよ。 旧姓が『小松松子』なんです」 修さん、納得が行き爆笑。 大吉さん、お母さんに電話する。 お姉ちゃんの彼氏からカーネーションが佐川急便で贈って来たとか。 「僕もあげますよ。何が欲しいの?」 「欲しいものは無いよ。あんたの元気な顔が見たいな」という言葉に一同、「お〜っ」。 しかしこのまま電話をしてたらとんでもない裏話を暴露されそうだったので慌てて電話を切る大吉さん。 舞台のコーナーの一環ということを言いそびれてしまったが、ゲームでしたと言うのをはばかれるぐらい良い話だったので大吉さんが自発的に電話したことにしようとなる。 次は大上さん。 「あっ、クニ〜?」という暢気な呼び掛けにお客さんクスクス笑いを堪える。 「ねぇ、今日、何の日?」と自ら話題を振る大上・母。 「今日母の日やで〜。 プレゼント送ってくれた〜? お母さん、いっぺん欲しいなぁ。いっぺん欲しいなぁ」 「何で2回も言うねん! えっ、何が欲しいのん?」 「ダイヤの指輪とか欲しいなぁ」 お客さんも出演者も堪え切れず爆笑。 「…あんなぁ。 これは聞いた話やねんけど、よそ様はな『何が欲しいの?』って子供が聞いたら『あんたの元気な顔だけでエエで」いう親もいてるらしいで」 「あぁ〜、エエ話やなぁ。 でもな、お母さん現実的やもん。 だからダイヤがエエ。 にしてもどうしたん? 今日はえらい強気やん」 ここで電話をユウキロックが替わる。 「お母さん、こんにちは、ユウキロックです」 「えっ?」 「相方のユウキロックです」 「あぁ〜こんにちは。どうしたんですか」 「いやね、母の日やから相方のお母さんに感謝しよう思って。 こんな素敵な相方生んでくれてね〜」 そして修さんも替わる。 「こんにちは、和泉修です」 「あぁお世話になってます〜」 「あのね、お宅の息子さんね…」 「あの、名前言うてくれませんか」 「あぁ、スイマセン!大上くんですね(笑)」 修さんからも大上さんにダイヤの指輪を送るよう頼む大上・母(^^;。 再び電話は大上さん。 「あのね、お母さん。 ホント物欲の塊やな」 「びっくりするな〜」 「こっちがびっくりや!」 感動させたのは言わずもがな。 大吉さんが勝利。 (そらそうやな)みたいな顔していたユウキロック。 予定時間より10分ほど延長して終了。 珍しくも大上さんは幕が閉まるまで90度直角お辞儀でした。 漫才メインのイベントでは2人共90度直角お辞儀でシメますが。 ユウキロックは幕が閉まるまで、なんちゅーか「俺〜!!」って感じで親指で自分を指してイキってるポーズでした(^^;。 |
<感想>
今年はまだ上半期すら終わってないけどこれは私が今年見るライブで1位になるだろうという確信があります。
去年、初めて2丁拳銃の単独ライブ「ピストルモンキーフィーバーマン」を見た時、2人が創る世界観や底力、実力の凄さに圧倒されて鳥肌が立ちました。
劇場を出る時、何だか熱にうかされたようなフラフラした感覚を抱きました。
そんな感覚はこれ以降味わえないんだろうなと思っていたけどそれと全く同じ感覚を今回抱きました。
ネットで知り合った方とライブ終了後お喋りしてたけど私はとにかく「今日のハリガネ凄かったですね」しか言えませんでした。
舞台を見ていて気づけばどんどん引き込まれてどうしようもなくなることがあります。
今回のハリガネロックの漫才はまさにそんな感じでした。
ハリガネロックのファンで良かった。
そう心から思えた舞台でした。