2丁拳銃のラ・テ欄(06/2/26 ルミネtheよしもと)
[出演]
2丁拳銃

<開場〜プログラム#1「2丁拳銃のしゃべり暮らし」>

どういう訳か開場が押しに押し、やっと入れたのはワンピースも佳境の頃。
 遠くから来ているらしい人の中には帰りの切符を見てため息をついたりケータイで終電をチェックしたりする人も。
 お客さんの空気もいつものほわんとした感じではなく、露骨に怒りはしないけど何だかなぁ..というような微妙に硬い感じ。

いつもの「ロビーにいらっしゃるお客様はお戻りに〜」のアナウンスが流れた後は前説も無くそのまま暗転。
 スクリーンに映し出されたのは

 「2丁拳銃のラ・テ欄!この後すぐ!」
 という番組ナビをパロった2人のイベント告知V。

 普通に始まったなら笑いが起きたと思うけど、この状態で“この後すぐ”と言われても俄かには信じられないわなぁ(^^;。
 客席からはフワーとした笑いしか起きず。
 シュウちゃんが言った「この後すぐ!」に被せて言ったコホリンの「ポロリもあるよ〜」というセリフに至っては良くて苦笑。大概は冷笑と失笑だった...。

番組名の告知後、2人登場。
 出て来て速攻始まりの遅れを謝る。
 「ロビーにおいでの...っている訳無いやんなぁ。みんな、座って待っとったよなぁ」とも。
 ニチョ曰く
 「前の番組が...野球で延長してしまって」「タイマー録画してきた方は申し訳ないですねぇ」とのこと。

 自分らも謝ったのだから、その上でみんなに謝ってもらいたいことがあると小堀さん。
 「さっきの“ポロリもあるよ〜”の時、“失笑”しか無かった!」(小)
 「笑いを失ってますからね」(修)

小堀さんに言いたいことがある修士さん。
 「オマエはオカマか!」と。
 例の「虎の門・生いたち王」で、不幸な生い立ちがある人という条件に合うから喋ったのに、貧乏な生い立ちの人が有利だった展開に納得がいかない小堀さん。
 会う人会う人に「この間の虎の門どう思う!?」と聞いて回っているそう。
 それだけでも修士さんはいかがなものかと思っているが、この間楽屋で次長課長・井上さんと一緒だった時、小堀さんが井上さんに虎の門について聞いている場面に遭遇した。
 井上さん、雑誌から一度も目を離さずとはいえ「あぁ、あれは小堀さんが正しいと思いますよ〜」と同意してくれたそう。

 するとそれを聞いた小堀さん。
 他の人には「せやろ!」という感じでめっちゃイキるのに、井上さんのこの答えには
 「せやなぁ〜」と、ふにゃふにゃ〜と溶けていたそう。

 「何でオトコマエに弱いねん!オカマやんけ」(修)。
 チュート・徳井さんに対してもこんな感じらしい。

また、別の件でも小堀さんに怒っているという修士さん。
 大阪時代にお世話になった照明さんが引退するので、大阪に仕事に行った際2丁拳銃で贈り物をしようということになった。
 いつもゆっくり見れなかっただろうからということで自分達のDVD全部と、音楽が好きな方なのでこれまた2丁拳銃のCD全部。
 後はお酒をやろうかと思ったが酒は飲まないらしいので煙草とお菓子をプレゼントしようということになり、小堀さんは煙草屋へ。修士さんは洋菓子屋さんを探し、2000円分のプリンを買って小堀さんのところへ戻った。

 「あの時なぁ、オレ、オマエに煙草いくらした?って聞いたよな。そしたら5000円いうから、オレ3000円渡したなぁ。そのとき、何でオマエ、
 “これでエエの?”
 って聞いたん?オカシイやん!」(修)

 小堀さんは自分が先に5000円出しているのに...という感じで納得がいかない様子だったが、修士さんが順を追って説明するうちに自分が間違っていることに気づいたが絶対に引かない。
 そんな小堀さんに対してだんだんボルテージが上がっていく修士さん。

 でも
 「何か?オマエが2丁拳銃で(立場が)上なん!?年はオマエの方が一個上やけど」
 「オレは何や!?2丁拳銃のお菓子買う担当か?何や、“お菓子買う担当”って」
 というこの怒り口調は聞いてて何だか面白かった。
 “拳銃”と“お菓子”のアンバランスさが。

もう一つ小堀さんは修士さんに謝っていないことがある。
 楽屋に置いていた修士さんのサングラスを(小堀さんに言わせれば、楽屋の構造が悪い)踏んで曲げてしまった。
 そのサングラスは何と「グッチ」。
 貰い物だからこそ修士さんは大切にしていたし、何よりそれがグッチということはみんな知っているので、楽屋の空気は緊迫したものに。
 
 そんな事態を招いた張本人の小堀さんから出て来た言葉は「ごめん」ではなく「大丈夫!」で、元の形状がどんなものだったのかまるで知らないのに勘で修正する暴挙に。
 余計なところまで真っ直ぐにしてしまったので、現在修士さんのグッチのサングラスは目を隠すことに限界を覚えているらしい。

 ちなみに、「グッチで思い出した。あのプリンはモロゾフやってんぞ!」とブランドをすぐに出すあたり、修士さんもそこそこオカマチックなものはあると思う...。

ラ・テ欄の前に「おさむショー」を見に行ってきた2人。
 弾き語りイベントにも出たらしい。
 2人一緒に招待されたので、席も間に1人挟んで並ぶ状態に。
 
 普段小堀さんは1人で見に行くことが多い。
 泣いているところを見られると恥ずかしいから。
 この「2人ぼっち」は泣く芝居なのでどうしようかと思ったが感情には逆らえずに小堀さんボロ泣き。
 でも、修士さんは泣いている気配が無い。

 泣かなかったの?と訊ねたらもちろん泣いたよとのこと。
 だけど
 「あんな、泣くと鼻水も一緒に出るやろ。あれをすする音がグスングスンっていう泣きの擬音やねん。漫画によく出て来る。だから出しっぱにしててん」
 鼻水を垂れ流しにすることと、相方に泣きを悟られることのどっちが恥ずかしいかを天秤に掛けて前者を取ったサムライ修士。

 鈴木おさむさんに挨拶に行った時、サングラスを掛けたまま挨拶をしていた修士さんが気になった小堀さん。
 修士さんは「今泣いて目が赤いので失礼ですがサングラスは取りません」と説明したそう。

ここでトーク終了の合図が。
 喋り足りなさそうな2人。
 最後の最後にこれだけは...と小堀さんは“自意識が鼻につくフィギュアスケートのあるポーズの美しく無さ”を相方を使ってまで熱心に主張。
 


<CM>

通常公演でネタ組と新喜劇(またはスペコン)の間の休憩中に流れる本物のCMが流れた。

<プログラム#2 「ミュージックすてぇしょん」>

金曜20時からやっている超有名番組によく似た番組...の筈だが、本人も途中で言ってたようにどっちかというとMステよりMフェアのような感じだった。
 この番組を聞くとやっぱりもみのさんが浮かぶ。

♪1 ナイフが光る(Vo.小堀。間奏に“ちゅっちゅるる〜る”と入るのが何か嬉しい”)
♪2 ドラゴンフライ(Vo.修士。「ドラゴンフライって知ってます?とんぼっていう意味…(客の反応殆ど無し)やと思ってたけど違うん!?」
♪3 サムライかあさん(Vo.小堀)
♪4 (小堀新曲;曲名?)

初登場なのに4曲も唄わせてもらうなんて、外タレよりも扱い良い、なんて思ったり。


<CM>

今回も本物のCM。
 そのCMは
 「TEPCOひかりインフォマーシャルBY2丁拳銃」&「マッドコブラ」。
 前者は関東地区限定で1週間しか流れなかったCMだったので、これが流れると分かった時思わず小声で「あっ!」と反応してしまった。
 でも、せっかくのチャンスだったのに音声トラブルが...。
 2度目もOP5秒ほど音声が途切れてしまった。
 うーん、今日のイベントは何か魔物がいるのか(^^;?

後者は「おしりフリフリ’66」のある意味PV。
 2丁拳銃の曲の中では5本の指に入る好きな曲。


<うた劇場>

ちょっとした優しさに触れた時の感動を歌にする2人組のVTR。
 登場人物が感動している優しさが、ホントーに“ちょっとした(ある意味くだらない)”優しさなので、面白かった。

<プログラム#3 「短コン」>

短コン=ショートコント。
 
 ・アリソムリエ
 ・募金
 ・戦場カメラマン("コホリ、シンフォニーのシキシャ口調”なんてメモっていた)
 ・戦場カメラマンカメラマン
 ・のに(九九漫才っぽい感じだった)
 ・ラーメン戦争
 ・わさび大好き芸人
 ・熱い風呂大好き芸人
 ・乳首を洗濯ばさみで挟まれるとお尻がムズムズする(芸人?)
 ・将棋指しvs醤油さし


<プログラム#4 「銃点」>

2丁拳銃版「笑点」。

お題その1「今日のサザエさん、何か違和感あるなぁ。何で?」
お題その2「この料理番組ムカツクなあ、何故?
お題その3「飼い犬に噛まれるよりひどい仕返し
お題その4「マキシマムパーパーサムっぽい言葉を言え」


お題その1では「タマが二足歩行」という修士さんのイラスト付き答えが面白かった。
 その3は
 「飼い犬に胸倉を掴まれる」という小堀さんの答え&「しゃけが帰って来ない」という修士さんの答えが好きだった。
 その4の「タカシマヤまあまあはよ閉まる」
 という小堀さんの答えは上手いなぁ〜と思ったら、修士さんも「うまいなぁ」と素でリアクションをしていたのが何だか可笑しかった。
 「“パーパーサム”は浮かんでんねんけど、“マキシマム”のとこが浮かばへん」という小堀さんに
 「オレなんて全部浮かんでこーへん」とぶっちゃけていた修士さん。

 ちなみに、小堀さんが真剣に考えている様子を見ていたら、悪気は無いけれども小堀さん以外の人間はだんだん笑けてしまう事態に。
 場内に起きるクスクス笑いの元凶が自分と分かった小堀さん、「ほっといて〜」と拗ねたり、チッと舌打ちしたり(^^ゞ。
 そうなるとますますにやにやしてしまう客達。 


<CM>

“コホリのPVか?”とメモっていた。
 Mr. Childrenの「未来」に乗せて小堀さんがやたら爽やかさを振りまきながらジョギングしたりシャワー浴びたり...。
 でも最後に飲むのが...(笑)。
 数年前のオールザッツで潔く飲み干していた相方のほうを何故か思い出した。

もう一つ流れたパロディCMは、韓国人が片言で喋ってるCMの修士さんVer.。
 たらこを宣伝しておりました。


<うた劇場>

「ぎりぎりセーフのうた」


<プログラム#5 「一発ギャグントダウン」>

 小堀さんの一発ギャグをCDTV方式で紹介していく。
 なんだろ、小堀さんの脱皮を少し感じた(^^ゞ。

 あまりメモが取れていないので全部は書けないが
 「疲れたときのギャグ」「素振り」「タクシーの運転手に行き先を説明するギャグ」「古畑任三郎」「ナイチンゲール」「トリノオリンピック」etcの一発ギャグを披露。
 小堀さんの一発ギャグといえば、私は「死に急ぐ人」で時が止まっているので、なかなか新鮮だった。
 中には笑いではなく“キョトン顔”を客席に誕生させるようなものもあったけど。


<CM>

・道路にツバを吐くコホリ、優先席を占有するコホリ、電車の中で電話を始めるコホリ、吉本の女性社員にセクハラをするコホリ、スーパーでパック詰めの商品を指でずぶずぶ突いていくコホリ...が写ったあと

 「こんな小堀、街にいらない」の文字が。

 ACのパロディCMでした(笑)。
 これ結構好きだった。

・小堀さんがやったら気取って、カッコつけたセリフを吐いていく。
 一応2丁拳銃でやるCMっぽいけど、映る割合は9(小):1(修)。
 熱いシュウジストだったらJAROに電話するんじゃなかろうか、なんて)。
 ウィスキーに絡めたセリフを言うのでウィスキーのCMのパロディかと思いきや、座っていたパイプ椅子のCMでした(^^ゞ。

・うた劇場

・ジョージアのパロディ。
 パイプ椅子のCMより発展し、小堀さんオンリー。
 でもサンボマスターの「あの鐘を鳴らすのはあなた」に乗せて21、2の頃の2丁拳銃が2丁目劇場とかで漫才をしている写真が何枚か紹介されたのを見た時は
 (あぁ、2丁拳銃もこんな頃があったんだ。そして今ここまで来たんだ)
 と思い、ちょっとジーンとしてしまった。

 ちなみに我が家にある一番古い2丁拳銃の映像は95年5月の「すんげ〜!Best10」。
 修士さんのツッコミは今と比べると若干落ち着きが無い。
 そして、小堀さんは(何故こんなに)と思うほど、何か憎ったらしさが漂う(^^;。
 2人ともまだ21歳。芸歴はまだ2年目の頃。そう思うと凄い。


<プログラム#6 「爆笑モノマネ紅白王座決定戦」〜エンディング>

小堀→中森明菜「TATOO」
修士→ジャガー横田

 で登場。
 途中から「TATOO」はどっかに行ってしまったような。
 ジャガー横田といえども、修士さんが女役をやるのは随分と久しぶり。
 奔放に小堀アキナにちょっかいを出していた。

 そして、謝りながらの退場(笑)。


メークを落としたりする時間が無いのでいったん袖にハケたが、先ほどとさして変わらない姿で再び登場。
 モノマネ企画は小堀さんにとって自分を強くするための決意の企画だったらしいが、途中からそんな気概はどこかへいき、(何やってんやろ)と我に返ってしまったそう。
 一方、修士さんは「ジャガー横田をやりたい」と自ら志願したそうで、「オレ強いまんまやで」と頼もしいコメント。

4月もあるので来て下さいね、ということでPM21:35頃放送終了。

<感想>

開場時間の凄まじい押しで、始まりの方は若干気持ちが萎えてたけど、進むにつれて楽しくなった。
 2丁拳銃を好きな人なら楽しめると思うが、“普通に好きな芸人の一組が2丁拳銃”という人達だったらどこまで楽しめるのかなぁという気はする。
 
 隔週のひかり荘でもOPトークがあるとはいえ、劇場でフリートークをしている2人はやっぱり良いなぁと思う。


(06/2/28記)

ライブレポート
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