2丁拳銃の漫才シワス!!〜新ネタ漫才+一夜限りのシャッフル漫才〜
(05/12/11 at ルミネtheよしもと)

【出演】
2丁拳銃/COWCOW/タカアンドトシ/カリカ/パンクブーブー/バッドボーイズ/POSON GIRL BAND/ハリセンボン


<開場〜オープニング>

前説はミルククラウン。
 「拳(GU)」以来だ。
 ルミネで2丁拳銃さんのイベントがあるのは久しぶりだから嬉しいでしょう〜、と客席に訊ねるが、どうにもシャイな客ばかりだったよう(^^ゞ。


開演。
 センターマイクが1本置いてあり、オォ〜、と思う。
 イベントのブリッジもちゃんと出来ていた。

2丁拳銃登場。
 何となく“漫才”=“スーツ”というイメージだったが、割とラフな格好。
 小堀さんは出て来た早々、黄色い声が無いことをぼやく。
 「“きゃぁ〜”言おうや〜」と嘆く(笑)。
 ひと夏の騒動を思えば、夢のような光景じゃないのさ、なんて私は思ったり。

 ルミネでこういう漫才イベントは中々無いので…という小堀さんに、いや結構やってますよと冷静に説明する修士さん。
 オレらが出てないだけかぁ〜、とちょっと悔しそうな小堀さん。
 
今日のイベント。
 小堀さんは時間は余るのでは?と予想。
 40分ぐらいで終わらせるつもりらしい(笑)。
 修士さんは延びると予想。
 漫才に乗ってきたら時間枠を越してしまうだろう、と。
 終電で帰れるかなぁ、という話にまで行ってしまう。


<新ネタ漫才>

1.バッドボーイズ

 ・清人のキャラが変わると…

 (福岡で見てた頃、レ○プなど笑えない展開のネタをしていたこともあったので、久しぶりに見たらきれいに漫才をしていることに感動してしまった。
 バッド、頑張ってるなあ…。嬉しい)


2.パンクブーブー

 ・「ヨゴレンタルラジオで〜す」
 ・子供に帰ろう〜動物園、初めてのおつかい


3・ハリセンボン

 初めて見るコンビ。
 女性ということも今日知ったが、チハラトークで1回見たことがある気も。

 ・女の幸せ〜結婚式シミュレーション


4・タカアンドトシ

 ・クリスマス

 (ネタ中何度も「M-1に今年も出てたら決勝行ってたね」というやり取りが(笑)。
 どう頑張っても今年は出れないover 10コンビ。
 去年行けて本当に良かった)


5・POISON GIRL BAND

 ・2005年を振り返る〜清原の肉離れ問題

 (低テンション。やり取りというより投げ合い。でも何か気になる漫才)


6・カリカ

 タカトシさんまでの流れが、ポイズンのローテンション漫才で崩れた、と家城さん。
 ポイズンがハケる時に自分達の出囃子(「幸せなら手を叩こう」)が被り、ポイズンのテンションと全くそぐわないため、ムードぶち壊しにますます拍車が掛かってしまった、とも。

 ・風邪〜自覚症状、治し方

 (風邪を引いたという相方に「アナタが風邪を引く訳が無い」と、お互いバケモノ扱いするのが面白かった)


7・COWCOW

 ・英会話教室

 (これを“漫才”と呼んで良いのか(笑)?
  漫才に絶対出てくる訳が無い小細工&小道具が目白押し。
  COWCOWは自由過ぎっす(^^ゞ。
  で、呼ばれて出てきたのは今回もキツネじゃなくタヌキだった。残念)

 そして、小道具を出しすぎたため片付けに手間取り、「44口径」がもう流れているのに舞台からハケられず慌てるCOWCOW(笑)。
 タダケンの飛びっきりの笑顔で、何とか場を収めてハケる)


8・2丁拳銃

 案の定、小堀さんはCOWCOWのネタを
 「漫才や、言うてるのに!」
 とご不満。
 その点は小堀さんに賛成な私だった。

 ・物凄いお金持ちになったら〜修士編
 ・物凄いお金持ちになったら〜小堀編

 (前半は、「百式」でもやる役割逆転版っぽい感じ。
 修士さんは完全ボケではなくノリツッコミ調。
 この時の小堀さんは、修士さんがノリツッコミをやるきっかけとなるセリフを提示する以外はあまり口を挟まないので、
 (コホリ、らくやん!)と失礼な感想をちょっとメモってしまった。
 ボケてる小堀さんを見るのが好きなので。
 「ワニと格闘してハンドバッグ作って、さぁー」をやったが、修士さんがやったからかあんまり反応無し。

 ハリガネの「服くれ、服!」をまたも拝借した小堀さん(百式2002でもやっている)。
 このボケ好きなのかしら。

 後半の小堀編は、前半の修士バージョンと繋げていく展開。
 たらたら〜とした感じで小堀さんがボケていき、スパーン!と修士さんがそれらに小気味良くつっこんでいくいつもの漫才)


<シャッフル漫才>

コンビ決めの様子を撮ったVが流れる。
 くじ引きで決まったコンビは

 ・清人ー黒瀬
 ・トシー近藤
 ・阿部ー修士
 ・家城ー箕輪
 ・佐田ー小堀
 ・林ー吉田
 ・多田ータカ
 ・よしーテツオ

 ちなみに、タダケンが最初にクジで当てた相手はよしくんだった。
 8組中、相方を引いたのはCOWCOWのみ。
 吉田さんは林さんの連絡先を聞くところから始めないといけないぐらい、接点無しだとか。

ネタ順は当日決定。
 コンビの名前が書かれた紙が箱に入ってあり、2丁拳銃が順に取り出していく。
 今回、ネタ見せが終わっても袖にはけず、そのまま舞台に残って他の人のネタを見ていく。
 小堀さんは最後あたりを希望していたのに、自らの手で2番手を引いてしまいがっかり。

 なお、一夜限りとはいえちゃんとコンビ名と紹介フレーズ(メモれなかったので省略)もある。
 優勝コンビには現金5万円も。


1・R&B(トシー近藤)

 ・年末の予定

 (今日の昼にネタ合わせをしたとは思えないほど息がぴったり。
 夫婦漫才路線にみんなが持って行きたがるので、トシさんもそれに乗って「はるちゃんが〜」と連発(近藤さんの下の名前はハルナさん)

2・猫児と蛇児(小堀ー佐田)

 ・ワル自慢〜武勇伝?

 (小堀さんはちなみに“ネコジ”。
 佐田さんは暴走族の総長時代の正装。
 小堀さんは、「銃響曲」のヤンキーネタの時にしていたリーゼントヅラ+ツナギ。

 ネタが終わると早速仲間割れする(笑)。
 佐田は恐い!という小堀さんに対し、小堀さんはネタ合わせに厳しすぎます、と佐田さん。
 小堀さんに佐田さんが「溶けたローソクみたいな顔して!」という場面があったが、それは小堀さんが自ら佐田さんに口調も含めて指示したそう。
 小堀さんが着ていたツナギは白だったが、それも“ローソク”により見てもらいやすくするためだったとか。
 こだわり屋。

 トシさんからMCマイクを渡されたので、
 「あら、修ちゃんは?」と小堀さん。
 修士さんが準備でハケたので、と説明されていた)


・しかのしまんず(清人ー黒瀬)

 ・相撲の心

 (セーラー服を着込み、殆どセンターマイクを使わなかったので、見終わった小堀さんは
 「漫才して」
 と注文。
 セーラー服でも着てたら笑いが取れるかと思って着てみたが、そんな甘いものじゃなかったですね、と黒瀬さん)


・カリカとはるか(家城ー箕輪)

 ・告白〜人間なんて…

 (完全に漫才ではなくミニ芝居。家城さんはいい声だ。箕輪さんもいい味だ。でも、小堀さんに言わせたら

 「だから、漫才やれや、って。腹立つ〜」
 な世界(^^ゞ)


・修二と彰(修士ー阿部)

 ・喧嘩の対処

 (出囃子はもちろん「青春アミーゴ」…ではなく何故か「ファンタスティポ」だった。
  そして、修士さんは本当の“シュウジ”なのに“彰”役らしい。

 前2組のネタのせいもあるが、修士さんのツッコミが阿部さんの天井知らずなイキリボケにもカチッとはまり、気持ち良かった。
 「正統派おった〜」と小堀さんも嬉しそう。
 修士さん曰く、前にやったコンビが「人間はもう終わりだ!」と大声で叫ぶアングラ芝居漂うものだったので、なおさらちゃんとした漫才をやらな、と思ったとか)


・エロギュラー(よしーテツオ)

 ・エロのあるある

 (ある意味伝説になる漫才(笑)。
 エロの伝道者的2人が真剣にエロを追求した漫才なだけあって、Fandango!で放送される時は9割9分ネタはカットされるのではなかろうか(^^ゞ。
 あるネタの時には、小堀&佐田&トシの3名が同時に椅子から崩れ落ちたほど。
 家城さんも前に座っていた阿部さんの肩を掴んで笑いを堪えるのに必死だった。

 しかし、芸人達と一部の男性お客さんの盛り上がりを除けば、大多数の女性客の反応はドン引き。
 “あるある”なのに拍手が1割程度しか聞こえない光景は初めて見た。

 終わった後、尋常じゃないほどの汗を掻いて土下座した2人。
 よしくんは、このまま舞台から消えてしまえればどんなに楽だろうかと本気で思ったとか。
 そして、何とネタ合わせでカットしたものは30本近くあるそう。つまり、舞台で披露したものは選りすぐりのものだったらしい)


・大吾におまかせ(林ー吉田)

 ・お互いを知ろう

 (コンビ名は、林さんに名前を考えて欲しいとメールを送ったところ帰って来たのがこれだったから、とのこと。
 そして、舞台に出て行く前、よりにもよって前のメンバーがエロギュラーだったので緊張していた吉田さんに林さんは一言「心折れんなよ」と声を掛けてくれたそう。
 そんなキャラだったのか、林さん?)


・タカアンドタダ(タカー多田)
 
 ・漫才 feat.NANA

 (NANAの名シーンを漫才にリメイク。というか、NANAファンによるコスプレ漫才という気も。
 タダケンが中島美嘉、タカさんが宮崎あおいを担当。
 ちなみにこのコンビ名を見た修士さんの感想は、「タが多いな〜」)


++++
お客さん200名にどのコンビが面白かった決めてもらう。
 コンビごとに色が割り当てられているので、面白いと思うコンビの色紙をあげる。
 今回は、私も参加出来た。
 そして、芸人達の関心は<エロギュラーより上か下か>のようだった。
 エロギュラーに票を入れる客はどんな人なのだ?ということも。
 なお、カリカとはるかは、優勝出来なかったら自殺しますと予告し、出演者から説得される一幕も。

 集計も済み、結果発表。
 まず7位から発表する。
 
 何と、7位はエロギュラー。
 ということは、エロギュラーよりも票を取れなかったコンビがいるということなので俄かに芸人達は騒然。

 以降
 6位:しかのしまんず
 5位:タカアンドタダ
 4位:カリカとはるか
 3位:猫児と蛇児
 2位:修二と彰

 1位と8位は同時に発表。

 1位:R&B
 8位:大吾におまかせ

 きっちりとネタをしたのに…と悔しがる林さんに、きっちりネタして俺らみたいなのに負けるんだ〜と小憎らしいことを言うテツオ(笑)。
 優勝賞金5万円の分け方は、近藤さんが4万貰う!と言っていたが、“4万”をいう時物凄く焦っていた感じが可愛かった(^^ゞ。

PM21:35頃終了。
 3ヶ月周期でやりたいと考えている、と小堀さん。
 その言葉、忘れないですよ。 

<感想>

漫才と冒険するコンビもいれば、漫才と戯れるコンビもいたり。
 芸暦や芸風はそれぞれ異なるのに、どのコンビからも<漫才>に対する心意気が伝わってきた。

 とても気持ち良く笑いながら過ごせた2時間半だった。

(05/12/13 記)


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