曲者〜まがいもの〜
(05/3/12 渋谷O-EAST)
注:メモを取っていないので、思い違いをしている箇所が多々あると思います。曲は順不同です。


【出演】
間慎太郎
アップダウン
SAUSAGE BUTTERFLY PASTA FESTA
GB
2丁拳銃

【MC】
山本吉貴
原万紀子

【舞台裏リポート】
ピース


開場〜オープニング
17:45から開場だった筈なのに、17:30頃着くと既に開場していた。
 ちょっと機嫌が悪くなる(苦笑)が、前回アンケートを書いた特典として物販のリストバンド(500円)を無料でプレゼントされるので、機嫌を直す。

センター&右ブロックはどうも危ない予感がしたので、前回同様左ブロックに赴いて適当な場所を取る。
 後は開演を待つばかり。

今回の前説はサカイスト。
 サカイストといえば、先週の7じ9じであまりに兄ちゃんがぶっ飛びすぎてたので度肝を抜いたばかりだったが、その兄ちゃんがたじろぐほどの独特なテンションに満ち溢れているオーディエンス。
 前説いらねえじゃん、と思わず2人がいうほどの。
 ウェーブはあまり決まらなかったが、コール&レスポンスはバッチリ。
 自分自身もそうだけど、お客さんたちのあまりの弾けぶりを見るといつも
 (この人達、平日の昼間は一体どんなことをしているんだろうか…)
 と思う。

オープニングアクトは二組。
 1組目は名前を聞きそびれてしまったが、NSC音楽コースの双子の姉妹。
 ほのぼのした可愛らしい感じの2人。
 よく「ぬかづけの歌」のバックダンサーも担当していた。

もう1組は2丁拳銃。
 歌ライブだが漫才を披露する。
 
 「44口径」が流れて手拍子が始まる。
 ここまでは前回と同じだったが、「夜が今、口を開けて…」はやらなかったというか聞こえなかった。
 「二丁拳銃 滑り込む」の「二丁拳銃」のとこだけ張り上げていた。
 そこだけ強調するのかぁ…とちょっとこの点は不満あり。
 「44口径」ひっくるめて“2丁拳銃”って感じするんだけどなぁ、と。

 出て来た二人は典型的な漫才師スーツ。
 修士さんの結婚報告を報道したどこかのスポーツ新聞はこの時の写真を使っていた。
 もっとシュッした場面あっただろうによ(苦笑)。

 衣装が典型的ならツカミも典型的だったような。
 ベタ〜な漫才トークをやっていた。
 ちなみに小堀さんお気に入りと思われるツカミは「ネットで探せるニチョケン〜」。
 この後行われる報告にもかけていたのでは?と推測していた同行者のナオさん。
 う〜む、どっちだったんだろう。

 漫才は
 ・ギター漫才(「大きなたまねぎの下で」)

 かな。
 言葉遊びというより音楽遊び。
 会社が曲者武道館公演を2年後ぐらいにやることを本気で考えているらしいということから始まったネタだった。
 同期だけど小堀さんの方が早生まれでちょっと年上、ということから修士さんが漫才中は小堀さんのことを「お兄ちゃん、お兄ちゃん」と連発。
 サカイストに対抗したのか?。


Act1◇間慎太郎
・君のために
・手紙
 
 慎太郎さんを見ると某福岡ローカル番組を思い出す。
 「手紙」は好きだなあと思った。
 今回やっと本編に出させてもらった、と慎太郎さん。
 次回も出たいのでアンケートやライブの盛り上がり等をよろしく頼んでいた。


Act2◇アップダウン
松山千春の曲に乗って登場。
 このライブの彼らの出囃子は千春と決まっているのだろうか。
 竹森さんが何かにこにこ笑っていた印象が強い。
 
・一歩ずつ
 ・ぬかづけの歌
 ・卒業

「ぬかづけの歌」は『NHKみんなのうた』で使われることが決定。
 “まがいもの”の作品を公共放送が認めてくれた。

 


Act3◇SAUSAGE BUTTERFLY PASTA FESTA
・少年バタフライ 
・落書き
・帰り道
・ラッキー

後ろの方にいたSBPFファンがどわ〜っと押し寄せてきた。
 ボケーッとしていたらあれよあれよという間に押されてしまい、辛うじて仕切りのポールに身を寄せた。
 SBPFだけに盛り上がるというか忠誠を誓うような感じのノリで、正直言うと少々面食らって戸惑った。
 SBPFのパフォーマンスにファンが盛り上がれば盛り上がるほど、SBPFだけを見に来た訳じゃない他の人達との間には微妙な空気が少なくとも私の周りは漂っていた。
 そのため、前回ほどにはSBPFのACTを楽しめる余裕が無く、それがちょっと残念だった。
 いつものごとく、今回出ている人の新譜はどの方のもこの時点では買ってなかったが、「帰り道」は好きかも、と見知らぬ人達に挟まれながらも思った。

SBPFが終わると引き潮のように下がっていく面々。
 わかりやすいと言えば分かりやすい。

MCの万紀子ちゃんが山本さんに「(樅野さんと)会ったりしてるんですか?」と直球な質問を始め、ちょっとドキドキ。


Ac4◇GB
山本さんが
 「特別ゲストが来ています!」と振る。
 その特別ゲストは

【裏GB】

 「運無戦隊ツイテナインジャー」を披露。
 「ツ、ツ、ツ、ツ、ツイ〜テナ〜イ」も好きなんだけど、アホになれるという意味では「OBAHAN RAP」の方が私は好きだなぁ。
 「オバハンへのみち〜」「なんでやね〜ん」「ボン、キュッ、ボ〜ン」て、夜中の1時過ぎぐらいにノリノリでやったこともあるなぁ、そういえば。
 あの時の私は若かったというか今以上にアホだったというか。

【GB

・足跡
・道
・太陽の子
・負けるもんか

最初の頃、熱く音楽をやっているケンさんが意外だったし、そのノリについていけないなぁと思ってたりしていた。
 そんなに真面目に真正面から語る歌をやらなくても...ということを思っていた。
 裏GBにハマったのはそういう事情からだった。

 でも、参加する度にだんだんと(熱いの素敵やん)とか(ストレートに語ることのどこが悪いんか?斜に構えることの方がカッコ悪くないか?)と思えてきた。
 あまりに真正面過ぎて気恥ずかしかった「負けるもんか」が今はとても好きだ。

今回も、ケンさんは何度も
 「2丁拳銃、ホンマ呼んでくれてありがとう」とか
 「2丁拳銃、出さしてくれてありがとう」といってくれた。
 「お客さんもホンマありがとう」とか。
 冷めていることの方がカッコ悪く思えてくるようなパフォーマンスと遊びを全力でやってくれてありがとう、GB&裏GB。


Act5◇2丁拳銃

奥村チヨさんバージョンの「恋の奴隷」が流れる。
 それに伴って、さっきのSBPFの時のような人の動きがあり、
 (え〜っ!?2丁拳銃なのに?)
 とちょっとびっくりした。

 そんなに熱い人達も来ているというのに相変わらず

 「♪あなたごのみの〜、あなたごのみの〜、お〜んな〜に〜、なりた〜い〜」

 と唄う人ゼロ。
 合唱はおろか独唱も無し。
 (小堀さん、いい加減諦めたら?)と思うけど、歌ライブでこれが流れなかったら少々寂しいし肩透かしを食らった感じにもなる。

山本さんが2丁拳銃を紹介する時は一貫してこのフリなのです。
「唇(口元だったか?曖昧)に特徴があるコンビ」。

登場してきた2丁拳銃&LOVE ROCKERS。
 EPフィルムズの「ジョッカー父さん」で小堀さんが被っていたようなデストロイヤーマスクを全員着けてご登場。
 曲者を始めて2年3ヶ月目にしてやっとこのようなお遊びを余裕でするようになったかぁ...とちょっと感慨。
 吉本の思惑では2年後は武道館公演を予定しているイベントの興行主ですからなぁ、2丁拳銃。
 遊びをする余裕もありますわな。

セットリストは以下。
 ただし順不同。

・青春デストロイ
・かっこいい女
・勝手な僕
・春恋
・蛍光灯の虫
・青色

「売ってる店に買いに行くのが面倒くさい」&「1500円の買い物をするのは1週間ぐらい考える期間がいるんです」
 と、
 「それでもファンなんですか!!!!!」
 とどっかから非難を浴びそう&憐れまれるような理由で、前回に続き「青春デストロイ」もこの時点では未購入。
 通常のアーティストだと「newアルバム→ライブ」だが、2丁拳銃の場合は「ライブ→アルバム発売」なので、
 (買わんでもやるだろうと思われる歌の9割は知ってるからなぁ)
 という理由でフラゲはおろか発売日購入を平気でスルー出来てしまう。
 あぁ、ゴメンナサイ。
 それでも「かっこいい女」は何回聴いてもやっぱり好き。
 やってるのが2丁拳銃と知らされてなくてもフツーに好きだと思う。
 こんな感覚は「いつだって...」以来。

「青色」に行く前、「オマエらの好きな色何色やーっ!」とコールし出したシュウちゃん。
 8月の「曲者」のVを見て自分達の動きの小ささにショックを受けていたらしいが、それを踏まえてのパフォーマンスだろうか。
 そういえば「三種の仁義〜」では1回も左ブロックに来ることがなかったシュウちゃんだったが、今回は来てくれたような覚えもある。
 で、
 (客)「青色ーっ!」
 (修)「エ〜ッ!?何色や〜っ!」
 (客)「青色ーっ!」
 ...てなコール&レスポンスを何度かやった後、「青色」スタート。
 ライブでこれをやられる度に
 (あぁ、次この系統のライブに行く時は基礎体力をつけてから行こう)
 と、激しく思う。
 息が上がる、上がる。

曲のセッティングをする間、自分の存在をアピールする人達がちらほら。
 ここ最近の2丁拳銃の東京ライブではまずお目にすることがないタイプの人達。
 小堀さんの毒も今日ばかりは心地よかった。
 (もっと言ってもいいって!評判悪くならないから!)
 と心中エール。
 何であんなに自分の存在を知ってもらいたいのかな。
 しょせん、その他大勢の一人以上にはなれないのに。

「シュウちゃん、カッコイイーっ!」
 てな叫びも久しぶりに聞いたが、それに対して
 「オゥ、オレカッコエエで」
 とぬけぬけと返したシュウちゃんは初めてに近かったかも。


エンディング〜感想
敏腕チーフマネージャー・オイヌマン(生沼氏)に内緒でアンコールを2曲やる2丁拳銃。
 アンコール曲は

・すべり台
・青風
の2曲。

アンコール曲が終わった後、小堀さんが修士さんに「修士からお客さんに話があるみたいですよ」、みたいな感じで振った。
 「あのー、ちょっと、そのー、皆さんに謝らなきゃいけないことがあるんです。いや、そんな改まることじゃないというか大したことじゃないんですけど、その〜」
 と、頭の中で今必死に言葉を選んでるんだろうなぁということを思わせるような感じで喋りだした。

 過去に一度だけ修士さんがエンディングの際に
 「まだ時間良いですか?大丈夫ですか?」
 と袖にいるスタッフさんに確認したうえで話し出したライブに行ったことがあったが、その時は

 「俺は年々ブサイクになっていっていると思うかどうか聞きたい」

 という、こちらも答えに困る質問だった。
 ちなみにそれは2003年の百式@大阪。

今回もそれだったらどうしよう、とか思いつつ報告を待つ。
 「2丁拳銃からの話」ではなく「修士から」だったから、解散や活動休止といったことの報告じゃないだろうと思った。
 今思えば、「修士さんのみ活動休止することを修士さんの口から報告」というパターンもありえるなぁということに気づいたが、この時はそれはないと思った。
 楽しいイベントで悲しい報告はしないという確信があった。


修士さんが何度も頭の中で考えに考えた末に口に出したであろうその言葉は、少なくとも私にとっては“嬉”だった。
 それ以外の何者でもなかった。


「結婚してました!すいません!」。


もちろん最初は驚いた。
 でもだんだん笑いがこみ上げてきた。
 その笑いは、(やられたーっ!)という感じのものと(すご〜い!シュウちゃんやったやん!おめでとう、でかした!)という喜びが交じっていた。
 何故かめちゃくちゃ嬉しかった。
 (シュウちゃんが東京で一人じゃない!良かった〜!「深夜高速」みたいなテンションになっても横にはちゃんと支えてくれる人がいるんや〜!)
 と、バンザイしたくなった。
 とりあえず、結婚報告を聞いてからの私は気づけば現場でピョンピョン跳んでいた。
 飛びながら「シュウちゃん、おめでとーっ!」と叫んだ。
 うたライブだと臆面もなく口に出して言えちゃうから良いなぁ、と思った。

実は2年前からしてたんです...という報告に至っては、“長っ!”の心中ツッコミで終わった。
 プラス心中吉本新喜劇ばりのコケ。
 これのみ。
 入籍〜報告の期間があまりに長過ぎると却って笑えるものになるんだなぁということが分かった。

私は結構薄情なので、2丁拳銃のファンをいつまでもやり続ける心積もりは正直なところ無い。
 2丁拳銃が良いと思って創ったものを必ずしもそう思えなくなった時がくれば、2丁拳銃から離れるだろうし、それが当たり前だと思う。
 心惹かれる作品を創り続け続けてくれることさえしてくれれば、芸と素は別なのでそれ以外のことはぶっちゃけどうでもいい。
 それ以外の面についての関心は薄い。

 だけど、修士さんの相手は知りたかった。
 (あの人であって欲しい)という人がいるからだ。

 かなり昔からその人と修士さんのツーショットの目撃談は後を絶たなかった。
 某匿名巨大掲示板でも頻繁にその話題は浮上していた。
 ネットのかきこみはあまり信じる方ではないので、そのかきこみを最初見た時は正直半信半疑だったが、知人の知人が東京で2人を見たということを聞いてからは、(間違いないな、これは)と思った。
 大阪にいた頃からも名前が挙がってたし東京に来てからも噂が消えなかったので、ここまで来た以上、修士さんが結婚するならば相手はあの人であって欲しいと願うようにもなった。

相手のことは小堀さんが教えてくれた。
 「昔芸人やってた野々村さん...」

修士さんの結婚報告を聞いたとき以上に顔がにやけた。
 (やった〜、やっぱり野々村さんだったか〜!)
 と思った途端
 「でかした〜っ!野々村なら許す!スゴイ!」
 と訳分からん雄叫びまで無意識的に気づけば上げていた。
 周囲の歓声や驚声にかき消されるほどの声量だったけど。

花束&ご祝儀贈呈が行われたが、プレゼンテーターは小堀夫人&央人クン!
 奥様が花束を最初修士さんに渡し、次が央人クン。
 央人クンを抱っこした小堀さん、央人クンに
 「パカパ〜は?」とか、「(修士さんを指差して)この人誰?」とか話しかけてたけど、央人クン、大勢の異常なテンションにびびったのか、固まってしまう(それもまた可愛い)。
 しかし、かといって泣き出したりはせずにきょとんとした顔で客席を見る。
 「央人く〜ん」と会ったことない人達から盛んに話しかけられるのでちょっと不思議そうな顔も。
 先にハケた奥さんのとこに行くかなぁ、と央人クンを降ろしたのに袖に行かず、マイクのとこにちょこんと立つ。
 それを見ながら
 「一緒に漫才するか〜(笑)?」と修士さん。
 央人クンの「ちゅ〜じ(シュウジ)」を生で聞いてみたかった。
 それにしてもこの子、本当に目がクリックリで2歳児とは思えないほどの相変わらずの目力。
 将来が楽しみ。


「ごめんなさい」「すいませんでした」を、「曲者」や公式の報告文書でも連発していた修士さん。
 本来はおめでたいことなのに、見知らぬ大多数の第三者に対して気を使わなければいけない。
 今回の件で唯一私がちょっと悲しくなったのはこの部分だ。

 結婚報告の時期や場所、“結婚”という行為そのものについてまだ割り切れないものを持つ人が少なからずいる(05/3/23現在)ようで、中には祝福の言葉すら見たくないというようなことが書いてあるとこもあった。
 もしかしたら、その人達もこのページを見ているかもしれない。
 
 いるかもしれないことを踏まえた上で書く。


修士さん、野々村さん、結婚おめでとうございます。
表にすることが難しかった分を含めて堂々と幸せになって下さい。
本当に本当におめでとうございます。


++++感想++++

 ライブ後なかなか時間が取れなかったので、少々記憶があやふやな部分もあります、ゴメンナサイ。
 ブログ(3/123/13)は記憶が鮮やか内に書いたので、テンションはこれよりは上かもしれません。

 次回は8/19に渋谷AX、8/26に大阪・マザーホールでやることが決定済み。
 2年後はうまいこといけば武道館。
 平均年齢約35歳の芸人が武道館ライブ。
 凄いことになりそう。
 見に行くとすれば私は今以上に崖っぷち年齢かぁ。
 それもまぁ痛し面白し(05/3/23記)


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