百式
(07/6/24 atルミネtheよしもと)
[出演]
2丁拳銃
<開場〜オープニング> 開場は約30分遅れ。 前枠は某Hんこん班の新喜劇じゃないのになぁ…と心中苦笑いしながら待つ。 ロビーは大勢の客でごった返していた。 森田まさのり先生からお祝いの花が届いていた。 <開演> BGMで流れていたコムロきどりの音量が大きくなり、暗転。 今年のブリッジは2人の顔がやたらとドアップで迫ってくる感じだった。 <漫才> シュッとした衣装をお互い着せてもらいました、と2人。 修士さんの唇も普段よりツルツルらしい。 唇は置いといて、今年の衣装は確かに2人とも合ってたなあと思った。 デビューしたての頃のスーツを着てやった時も良かったけど。 ・恋愛ドラマのセリフ(カブセ多用) ・偉人の有名セリフ(ライム漫才) ・猪木風名言(若干モノマネ系?) ・童話〜○○売りの少女(ジョルジョーニっぽい)/シンデレラ ・天気予報 ・葬式 ・働きアリのリストラ (06年4月のラ・テ欄で見た「働きアリ」と同じだと思うけど、ヨメアリのいじらしさは4月の方がよりグッと来た気がする) ・動物園(新喜劇風) ・海外旅行 (見た直後は若干Wボケっぽいと思ったが、数日経って思い返したら、ノリツッコミ系と言った方が近いかも。 今回の百式で唯一聞きながらダレてしまったところがこの部分。 エジプト辺りで帰国して欲しかった、なんて思ったり。 時間調整はこの辺りでしているのかもしれない、とも思った) ・マネージャー漫才〜中村から吉村へ ・家具屋 (役割逆転漫才。 ただし、あの男は出て来ず。 ある意味あの男よりも自由でオバカな修士さんの新キャラが出現し、小堀さんを好き勝手に翻弄する) ・秘儀伝承漫才(一年目漫才) ・チョコレートパフェください(ピクルス系) ・恥ずかしい言葉 <エンディング> 今年は2人ともやりながらやたらと汗をかいたとか。 しかし、一方が激しく動いた後はもう一方が激しく動くネタ運びだったので、修士さんが動き回る間、静かに待つ小堀さんはその間に汗が引いてしまい、百式中に風邪引きそうだったらしい。 開場が遅れたのは、「百式2006」でも使用した立体文字セットの組み立てに手間取ったらしい。 見た目は正直そんなに手が掛かるものとは思えないだけに、来年からはいかにも見た目からして複雑なセットにしてもらいたい、なんてことをちらりと思う。 電車に間に合わず、途中で抜けるお客さんもぽつりぽつり。 ツアーの話。 初日の北海道はいきなり2公演。 しかも翌日は名古屋に移動だったので、あまりゆっくりと北海道を満喫出来なかったそう。 ジンギスカンを味わう暇も無かったらしい。 そんなツアーも今日が最後。 最後の最後で雨降りで、(自分達のイベントは)雨降ることが多いなぁ、と言いつつも雨が降ったのは今ツアーでは東京のみであるため、客のほうに責任がある、と言わんばかりにじとーっとした疑惑の視線を客席に向ける小堀さん。 修士さんに注意される。 2007年最後の百式は「103分」。 なかなか100分ジャストが出らんなぁ、とちょっと悔しそう。 今回のニアピンは102分とのこと。 どこかでは108分もあったそう。 アンケートはちゃんと全部読むから書いて下さいね、とお願い。 個人情報保護法関連でアンケートをお願いするのも大変になっているようで、それが小堀さんは軽くご不満な感じ。 「名前とか住所とか書かんで良いようになってますから」と念押ししていたが、アンケート用紙にはしっかり「名前」と何故か「年齢」の記入欄が。 ちょっとざわめきつつも敢えて声高に指摘しない奥ゆかしい我ら被害者。 DVDを買ってくれた人とは撮影会もありますから、その時に何か話でもあれば…と、若干何かを間違えている伝言を小堀さんがしつつ、とうきょう式、そして「百式2007」終了。 |
<感想>
昨秋から分かりやすいぐらいに落語にハマっていったが、それと反比例するように、いわゆる“若手芸人”のライブにだんだんとハマらなくなっていった。
自分が好きな芸人を見に来ているのに、(何で私、来たんだろう)とどこか場違いなところに来てしまったような落ち着きの無さを覚えがちになった。
いまいち乗り切れなかった不全感や(そない口々に言うほど面白かったかなぁ…?)と、共感や一体感とは程遠い感想で劇場を後にすることも増えた。
チケットを見る度に楽しみと喜びの笑みが浮かんでしょうがない、という“ワクワク感”もいつしか薄れ、変な話だが“義務”のような感じで足を運んでいるように思うこともあった。
昨年末の「百式」も例外ではなく、他のお客さんが笑うほどには個人的にはさほど可笑しいとは思わない場面がところどころあり、自分の感性が大勢のストライクゾーンから外れて行っている気がした。
(ヒネたなぁ)と、自分自身にがっかりした。
今年は、今までのような2丁拳銃にがっつりハマっている被害者というよりは、アウェーの客という感じで見に行った。
恒例のオープニングVが終わり、2丁拳銃+GBバージョンの「44口径」を聞きながら、最近のライブ開演前の心情とどこか違うことに気づいた。
どきどきはしなかったけれども、(あれっ、居心地悪くない)と思った。
暗転が終わり、センターマイクの前に出て来た二人を見ても、特にテンションが上がることは無かったけれど、周りの盛り上がりに置いて行かれることも無く(元々おとなしい客層ではあるけれど)、すんなりと100分の世界に入って行けた。
今年の「百式」は、確かに100分(+α)漫才の舞台だけれど、ショートコント風のものや、泣きコントを髣髴させるものや、新喜劇調のものもあった。
「百式」なんだけれども、今まで見たことがある2丁拳銃の単独ライブをダイジェストで見ているような感じだった。
その時々の心境や状況で変わるけれども、大局的に見て、2丁拳銃の芸風や世界観が私は合うのだなということを実感した2007年の百式だった。
(07/6/27 記)