百式2005
[出演]
2丁拳銃
(05/6/26 at ルミネtheよしもと)
<オープニング> グラウンドらしい場所が映る。 2人の顔と今回のツアー会場となった土地の名所・日時のテロップが割とめまぐるしく切り替わる。 マジメな顔でイキってるだけで笑いを呼べるコホリン(笑)。 ヨメちゃんの存在を嬉し恥ずかしカミングアウトをしても、上半身裸の姿が映るとそこそこ「オォ〜」と言ってもらえるシュウちゃん。 相変わらず。 最後、2人口を揃えて「百式」と言った後、スクリーンに映っていたブリッジは終了。 マイクにピンスポットが当たり、「44口径」が流れる。 DVD化する時に様々な事情で「44口径」が使えないため、代わりに入れる曲のことを考えたのか、割といつもより長めだった。 <漫才> 2丁拳銃登場。 小堀さんは赤紫系統のジャケットにピンバッジをいっぱいつけて登場。 修士さんは黒のジャケット。 で、出てきた早々お客さんに一言物申したい気持ちでいっぱいの小堀さん。 「大人になってきたいうこともあるんやろうけど〜、感動が少なすぎる!テンション低すぎる!」 と。 何で出てきて当たり前思うねん、もしかしたら楽屋で死んでるかもしれへんねんで、もっと出てきたことに感激して欲しいねん、(ニチョケン)生きてて良かった!、私(客)も生きてて良かった!と思って〜、と。 身に覚えがありまくりなので、苦笑いするしかなかった私。 でもまぁ、ネタが1個出来たから良かったじゃないの?とポジに捉える。 ◇コール&レスポンス ・音楽ライブ編 ・曲者編〜「オマエらの好きな色何色や〜!×3、聞いてください、『青色』!」 (「曲者」には行ってないけどもこの話は知ってる、という人は多いんじゃなかろうか。 音楽ライブのニチョケンは“おとなしい”“動きが小さい”ということを自覚した修士さんによる一世一代の煽り文句で、あの日の客は大層盛り上がったけど、客以外の人間が見たら唖然というかどこか失笑を覚えるものでもあったらしい。 当事者は一切そんなこと感じず。 ・「青色」小堀版 ◇ライム漫才 ・10年後の目指す自分〜カッコイイオッサンの条件 (大体中盤以降に聞くことが多いものだったので、割と早めに持ってきたことが若干意外だった) ◇やってみたい仕事 ・ヒーローショー〜星座レンジャーvs... (「百式」前のルミネでもおろしているネタらしい。 5ヶ月ほど7じ9じ系に行っていない私は勿論初見。 なんてない単語なのにどんどん物語や設定が広がっていくのが楽しかった) ・スカウトマン (華麗なるターンを何回も披露するシュウちゃん) ・オーディション (女役だった小堀さん。 きっぱりと言い切る失礼さ満点の口調が、ぷりん姫(@銃歌))に似てなくも無いなぁ...と思いながら見ていた) ◇個性的な季節 ・梅雨子 ・熱帯夜兄さん ・冬将軍 ・春一番(ネタ飛びか素に戻ったか分からないが、小堀さんが笑けてしまいセリフが出てこない一幕も) (今回の百式で一番好きだった漫才がこの一連の漫才でした。 擬人化漫才なんだけど、言葉と気持ち良く遊んでるなぁと思った漫才) ◇恋愛漫才〜消防士相手編 ・出会い ・デート(男役の修士さんが取った行動や言動は実際に小堀さんが合コンで使ってる手なんですと(^^;。どうりで妙に説得力がある筈だわ) ・電話 ・別れ (「銃響曲」の「ひかれた女」っぽいストーリー漫才。 コントにしろ漫才にしろ、小堀さんがやる女役はあまり幸せにならない印象) ◇実録(?)・芸人のマネージャー (歴代のびっくりマネージャー伝説的エピソードが多々混ざっていた漫才。 ナカムラマネージャー、やっぱり前千原マネージャーと同じ臭いを感じるなぁ(^^;) ◇死語漫才 (微妙に役割逆転系。 出てきた言葉は殆ど分かったけど、漫才の意味はあまり分からなかった) ◇不況漫才〜36歳万引き男・絶賛ニート中編 (今年も出てきたあの男、とでも) ◇窃盗集団漫才 (芸暦1年目漫才(笑)。 過去の「百式」シリーズの映像を見たことがある人なら、思わずにやりとするフレーズ満載。 オチの衝撃具合はかなりのもん。 やっているのが2丁拳銃というのはかなり意外) ◇言いにくいことの頼み方〜トイレ貸して下さい (ピクルスネタのような系統。 03年のM-1でもし決勝に勝ち残ったらやるつもりだった“天使と悪魔”がちらりと登場。 すかさず湧く客) <エンディング〜感想> 2人とも物販のTシャツじゃない姿で登場。 修士さんに至っては、どうも素でTシャツを売っていることを忘れていたようだった。 東京のタイムは「96分」。 修士さんは途中で(このペースやと早いな)と思ったので、小堀さんに(もう少し伸ばして)とか折に触れアイコンタクトを送ってたのにことごとく伝わっていなかった、とがっくり。 そんなん気づかんわ〜、と小堀さん。 ツアーを振り返る。 名古屋の2回公演は2人ともきつかったそう。 小堀さんは、公演の合間の楽屋で横になって寝ている相方の顔に“おじいちゃん”を感じたそう。 すかさず「オマエも空港にいる時の顔、おじいちゃんやったで!」と反論する修士さん。 来年は東京も2回する(もしくは年2回する)と宣言する小堀さん。 相方は...(笑)。 現在乱杭歯矯正中の小堀さん。 ラジオのスポンサーのご厚意で、ウン百万円する矯正術のモニターとして治療しているので実費ゼロとか。 以前と比べて整っているように見えるこの歯が実はまだ仮歯と知って驚く修士さん。 矯正するとセリフを噛まないようになるかと思ってたのにまだ仮歯なので、却って以前より舌が回らないとか。 個人的には小堀さんの仮歯は確かにキレイだが、矯正前より出っ歯に見える印象。 相方が歯を矯正するなら、自分はどこを変えようかと考え出した修士さん。 思い切って今よりも肌を汚くさせてみようかとも。 全国色々回ったけど、お世辞や冗談抜きで今日のお客さんが一番良かった、やってて楽しかった、と小堀さん。 大概こういう時は憎たらしい減らず口を叩いて修士さんに怒られるパターンが多かったので、真顔でそう言われるとちょっとグッとした。 そして、東京在住のFC会員数が大阪在住のFC会員数を超えたことが小堀さんから報告。 2人とも嬉しそうだったが、大阪時代からのファンは複雑だったかも。 大阪時代からのファンではなく、かといって“東京在住”といえども東京人の自覚ゼロの身には、なんともいえない報告。 でも、実は東京のファン数が頭打ちで関西のファンの数が減っているだけではないのかという疑問を鋭く小堀さんにぶつける修士さん。 もっともっと大阪にも行かなアカンなぁ、とも。 超合金復活、なんて余裕でやってやるのに、とも。 最後は2人並んでお辞儀のまま幕。 完全に閉じる間際、「品川ですっ!」ポーズで仮歯をアピールする小堀さん。 +++++++++++++++ [感想」 先に参加した方々が、ネタの内容は詳しく言わないけども今までの「百式」で一番楽しかった、と日記やブログに書いているのをよく目にした。 実際、自分が参加してみたらその通りだった。 今回が一番ゆったりした気持ちで見ることが出来た。 (何かバタバタしてるなぁ)とか(今、時間稼ぎで引き伸ばしてる)とか(あっ、今飛んでる...)など、違うことに気持ちを動かしながら見ることが今まではあったが、今回は無かった。 今回の2丁拳銃からは、どこか度胸にも似た“余裕”を感じた。 そして、いつにもまして2人とも気持ち良く漫才と遊んでるように見えた。 今回は特に“言葉の面白み”に焦点を当てたネタが目立っていた。 定番のネタ運びだが、(どこかの誰かがやっているようなネタだなあ)と思うものは無かった。 “2丁拳銃の色”が随所に表れていて、<2丁拳銃の漫才>を見たなぁと思った。 今回の百式を見ている途中、フト(2丁拳銃の漫才っていいなぁ)と、思った。 今更な感じだが、私はコントから2丁拳銃のファンになったので、コントを見る時と漫才を見る時とでは無意識的にコントの方に気持ちを注いで見てしまいがちなところがある。 漫才は好きだけど、どちらかといえばコントライブを見に行く時の方がどきどきする。 コントライブが終わった後は、切なさと甘さと優しさが散りばめられた舞台の余韻をしばらく引きずってしまう。 漫才ライブは楽しみだが、始まる前や終わった後の気持ちの切り替えはあまり苦労しないで出来る感が私はある。 今回の「百式」では見ながらどきどきするようなことは無かった。 だが、コントライブの時とは違う気持ちがあった。 “安心”だ。 (それ、ネタにしていいのかなぁ)とか(うー、これで笑ったら何か人としてアカン感じだよなぁ...)など、誰かや何かを傷つけるリスクと引き替えで得られる笑いが一切無かった。 誰が見ても同じように面白くて笑うネタばかりだった。 約100分間、安心して見ることが出来た 単純に面白いから笑うことばかりだった。 構えずに見ることが出来たので、100分間、気持ちも身体もゆったり出来た。 そして、ネタの内容はもちろんのこと、100分間漫才をやり続ける2丁拳銃についてもネタ飛びや鼻水・プチヘドロなどといったアクシデントに見舞われることが無く、とても堂々と漫才を楽しんでいたように見えた。 色んなことが重なった結果、(あぁ、2丁拳銃の漫才っていいなぁ)とシンプルな感想を持った2005年だった。 ちなみにアンケートの「2人へメッセージ」の欄は 「2人へのメッセージ」は、 小堀さん→お疲れ様でした。「乳」を連発しすぎるようにも感じましたが、小堀さんが自由に漫才している姿は好きです。 修士さん→いつにもまして、素っ頓狂なキャラの修士さんを見たという印象でした と書いた。 4年連続、小堀さんにはどうでもいいメッセージばかり送り続けてるなぁ...。 反省。 (05/7/5 記) |