<ハリガネロック福岡営業&イベント(04/1/3)>

初笑いバトル

場所は福岡競艇イベント“ホール”。
 …ホール?という疑問は無きにしもあらず(^^;の場所だったような。

 4Rと7Rの終了後にライブは行われる。
 4R 後のライブは時間が短かった。

<1回目>

 ・知名度調査(知らない人の家にはテレビが無い、というもの)
 ・同世代は凄い?
 ・老人の客

<2回目>
 
 今日のお客さんはやりやすい、(場所柄的に)聞いてもらえないかもと思っていた、と松口さん。
 やりにくい客層はさっきも言ってたけど、ご老人が多いところでやるやつなんですけど、ということで…

 ・ひばりファン
 ・街で見かけるブサイクバカップル
 ・掛け声(別名:世代調査のためのコール&レスポンス)
 ・バンザイ三唱(地方営業ではおなじみ。お客さんを巻き込んで主催者へ露骨に媚びを売る小ずるいハリガネロックが見れます^^;)

<感想>

 1ステージ目は時間が足りなかったが、2回目は“営業”とは思えないぐらいハリガネロックが全開。
 「地方の競艇場」と、まぁ営業の王道を行くような場所でしたが、こういうチープな場所で見るリガネロックは妙にハマる…。


GOLDENニューイヤー

<開演〜オープニング>


神社の賽銭箱と鈴を模したセット。

 アメリカンパンクロック、アベドゥ、どりあんず、串間あつじ、パタパタママ、プー&ムー、華丸・大吉、といった福岡吉本芸人が一組ずつ現れ、お賽銭を入れて願い事を発表。

 相方からお賽銭を借金するコンビもいれば、某消費者金融からお賽銭を借りてきた人もあり(^^;。
 前の人が入れたお賽銭をいくらか拝借する人もいた(笑)。
 かと思えばお財布ごとお賽銭に投げ入れた太っ腹な人も(あつじくんだったかな)。
 それぞれのキャラが存分に出た願い事発表でした。

もちろん、ハリガネロックも登場してお願いする。
 大上さんは10円だったかとにかく小銭を入れていた。
 松口さんは後輩たちが入れたお賽銭を遠慮なく拝借していた(^^;。

 お願い事をする人はまず自己紹介をする。
 (大上)「ハリガネロックの大上です」
 (松口)「ドデカダンスのマントヒラリです」(注:かつて串間あつじくんは「ドデカダンス」というコンビを組んでいた。マントヒラリとは彼の元相方)

 一斉に福吉芸人から
 「辞めましたから!」「解散しましたから!」とツッコミが入る(笑)。
 つくづくこの人は芸が細かい(笑)。

 仕切りなおし。
 松口さんが
 「昨年、M-1グランプリに挑戦し、準決勝で敗退。敗者復活でも残れませんでした.…」
 みたいなことを言い出した。

 「来年は、審査員全員の目を…」

 というので
 (審査員全員が目を見張るような漫才をやるために挑戦します、と言ってくれるの!?)
 と期待が湧き、拍手する用意も万全。

 しかし、松口さんの口から出てきた言葉は

 「M-1審査員全員の目を突いてやります」

 と、思わずコケるようなものだった(^^;。

 理由を聞かれた松口さん。

 「どこに目ぇついとんねん。そんな(見る目が無い)目やったらいらんやろ、と」

 とのこと。
 いかにも“ユウキロック”らしいこと。
 笑ってしまった。
 元気じゃん、なんだかんだいって。

 この松口さんの発言に対し
 「どんな目でもいるから!」
 というフォローもまた大上さんらしいものだった。

一旦、暗転した後あらためてご挨拶。
 MCの華大さんと新年のご挨拶をするハリガネロック。
 実は昨日からハリガネは福岡でお仕事。
 ジャスコかどっかで営業だったそうな。
 舞台の初仕事が福岡のスーパーの営業だったとは…。
 松口さん曰く「イオンです」。
 華大さん達も2日はどこかのスーパーの営業だったそうです。

base時代、「チョロQ進出(大阪から福岡に進出してブレイクし、その勢いで東京に進出する)」が囁かれるほどしょっちゅう福岡に来ていたハリガネロック。
 「ハリガネったい」シリーズ、「ザ・ハリガネ」、といった芯取りイベント以外にも「華丸・大吉10番勝負」、「プロレス劇場」など、様々なイベントのゲストに呼ばれているので、福吉芸人とはすっかり顔なじみ。
 顔なじみすぎて、どり、あつじ、パタママにはすっかり飽きてしまったそう(^^;。
 これからはアメパンやらアベドゥなど、新しい顔と組んで行きたいらしい。

 松口さんはアメパンに興味津々。
 というのも、9月に祭りの余興で来た時、ハリガネのファンが主催者に何度も
 「すいません、アメリカンパンクロックではなくて確かにハリガネロックなんですね」
 と確認を入れたという話を聞いたから。
 確かに確認したくはなるだろうなぁ。

タイトルコールをすることに。
 華大はハリガネへやるように勧める。
 ハリガネは、兄さんを差し置いてそんな…というような<俄か低姿勢>で断る。
 「いやいや、ハリガネロックさんが」「いやいや、もうここは華大さんが」
 と割り勘の際のおばちゃんのような会話をしていたら若手芸人(誰だったかは忘れました…)が横から出てタイトルコールを奪おうとした(笑)。

結局、大上さんがイベント名のコールをし、2004年吉本ゴールデン劇場一発目のイベントがスタート。


<ネタ・前半>

1.アベドゥ(漫才)

 ・2人は仲良し
 ・人気者になるには

2.アメリカンパンクロック(漫才)

 ・子供の頃にやった遊び

3.串間あつじ(エキサイト漫談)

 ・バカップル

4.どりあんず(漫才)

 ・教師になりたい(部活勧誘、幼稚園の先生)

5.プー&ムー(漫才)

 ・プームーの売りは?
 (今年のM-1準決勝ではどんなネタをやったんやろなぁ…と思うほど前衛的なネタだった(^^;。
  予想以上にぶっ飛んでいた…)


<コーナーその1・新春新年トーク(ショー?)>

MCはハリガネロック。
 これから福吉芸人を呼び、トークテーマに沿って進行していく。

1組目:アメリカンパンクロック

 芸暦2年目の彼らが引き当てたトークテーマは「タメ口トーク」。
 アメパンはハリガネに“タメ口”。
 ハリガネはアメパンに“敬語”を使う。

 アメパン・福原くんは完璧に萎縮。
 返事も「ハイ」と全然タメ語じゃない。

 相方の松野くんが切り込んでいく。
 福原君が184cmとデカく、ハリガネの2人も175cm以上あるので、165cmの彼が精一杯イキって、ハリガネに
 「自分らなぁ〜」
 といってるのはかなり面白かった。
 もっとも、アメパンが松口さんに質問をしても、答えは全て大上さんに任せる松口さんだった。

 「自分ら面白いの?」「自分(松口さん)、そのファッション、何や?ジャラジャラアクセサリーつけ過ぎや」
 などとタメ語でイキっていたが、最大のイキリは

 「自分らなぁ、名前かぶってるよな?名前変えてくれん?」

 「いやぁ、僕らの方が先に“ロック”と付けた筈なんですが〜」と松口さん。
 それでも変えてくれ、とアメパン。 
 「アメリカンパンクロックJr.なんてどうですかね〜」と露骨なヨイショ口調でいう松口さん。
 この名前はアメパンも好印象。

 しかし、松口さん曰く、あくまで自分らのコンビ名は「ハリガネロック」。
 「ハリガネロックのユウキロックとハリガネロックのアメリカンパンクロックJr.(=大上さん)」
 でやっていく、ということらしい。

 時間終了。
 速攻土下座をする福原君。
 「タメ語トークカード」を引き当てた松野君に
 「もぅ〜、何でそれ当てるかなぁ」とじたばた騒いでいた。
 松野君は何やら座席でポカ〜ンと固まっていた。

 舞台は舞台やから〜、と笑顔で言いながら
 「後で楽屋来い」とマジトーンに変わる松口さん。
 再び萎縮するアメパン。
 「お年玉をやるっていう意味やがな」と、笑顔で言う松口さんに
 「ホンマにやらなアカンで!」と大上さん。
 「(自分が)そんなんするタイプじゃないって知ってるやろ〜(笑)」とある意味予想通りだった。

 ハリガネとアメパンは芸暦9年差。
 ハリガネがNSC2期生にタメ語を使うようなものらしい。
 例として出てきたのが吉田ヒロさん。
 …使えるなぁ、と松口さん。
 大上さんから怒られていた(^^;。

2組目:アベドゥ

 お土産がある、といって彼らが持ってきたものは
 「浪商のヤマモトじゃい!」のポスター。
 松口さんはこのポスターの大上さんの口の形が気に入らない。
 無理矢理ロックっぽくイキってる大上さんの口の形が東京の方でも話題になっていたらしい。
 ヤマドゥの家の近所のレンタルビデオ店で大量にこのポスターが置いてあったから持ってきた、という話に対し
 「え〜、それどこやろ〜」という呟きがやや聞こえた。

 アベドゥは「トリビアトーク」。
 阿部さんから出されたトリビアは

 「中国人はウーロン茶をホット以外では飲まない」
 「ウーロン茶を日本で広めた芸能人はピンクレディー」

 ピンクレディーがウーロン茶でダイエットをしていると言ったら翌日、バーッと日本でウーロン茶が売れたらしい。
 これは中々のトリビア。
 しかし、相方のヤマドゥが出したトリビアは有名である上にちょいと笑えないトリビアだったので、一瞬にして客の空気が冷める(^^;。

 そこに大上さんがノリノリで参戦しだす。
 うっとうしそうな松口さん。
 構わぬ大上さん。
 
 意気揚々と

 「キン肉マンの作者、ゆでたまご先生は〜」
 
 と言い出したらそこで時間終了の鐘が。
 あぁ、本当に大上さんらしい。
 「(律儀に終了時間を守ろうとするので)スタッフ、アホちゃうか!?」と不満たらたらな大上さん。
 「ゆでたまごのトリビアなんかどうでもエエって」
 と興味ない松口さんから特別に許可をもらってまで披露したトリビアの続きは、

 「キン肉マンの作者、ゆでたまご先生は、おかけんた・ゆうたさんと同級生だ」
 というもの。
 …私、別に両者のファンではないけどこの話は知ってました(^^ゞ。
 客席の反応も今ひとつのままこの回終了。

3組目:どりあんず

 どりあんずとのトークは「新番組案トーク」。
 どり×ハリガネでどんな番組をやりたいかアイデアを出し合う。

 堤君と松口さんの趣味が「サーフィン」と偶然にも一致。
 2人で波乗り番組を始めるか、と盛り上がる。
 大上さんと平井君は2人が波乗りをしている間、浜辺で料理を作っておく係。
 夏の間、堤&松口はサーフィンが上達し、平井&大上は料理の腕が上達する仕組み。

 問題は冬。
 堤君はスキーやスノボなどウィンタースポーツはやらない。
 「九州は雪降らへんから、そんなんやらんやろうなぁ」と松口さん。
 逆に冬場は平井&大上をメインにしようではないかということに。
 何がしたい?と大上さんに聞く松口さん。
 「冬やろ〜。雪合戦かな」(大上)
 「雪降らへん、言うてたやろ、さっき!」(松口)

 話が進むにつれ、松口さんとそれ以外の3人の思惑が微妙にずれていることが発覚。
 3人は「夢は大きくゴールデン」。
 松口さんは「TNC(テレビ西日本・福岡のフジ系列局。ハリガネはこの局の番組に呼ばれることが多い)」。
 まずは、福岡で地道にやっていかなきゃダメだ、と松口さん。
 そのため、堤君が提案した「ゲストに木村拓哉」という話も
 「キムタク呼ぼう思ったらどんだけ金がいると思うねん!ヒップアップの川上さんや、呼ぶんやったら(川上さんは現在、福岡のローカルワイド番組のレポーターで出ている。何故それを松口さんが知ってるのやら)」
 と、具体的。
 この後も
 「…オレの言うてるやつ、全部マジやな」と思わず苦笑いするぐらい、予算やロケ地を現実的な範囲で詰めていく松口さんだった。
 叶ったら面白いなぁ。

4組目:プー&ムー

 トークテーマは「つかみギャグトーク」」
 福吉一のリアクション芸人おたこ・ぷー。
 そんな彼から「目〜、離れてました〜」に変わるハリガネのつかみギャグを教わることに。

 これ、かなりの大爆笑だったんですが、実際にそれをやってるとこを見ていないと
 (それの何が面白いの?)
 っていう感じなんですよね〜。
 「北政所」「痛いの痛いのトロンボーン」etc…。
 字面だけ見たら寒いし意味不明ですが、これにポーズが加わると最強。
 ハリガネは2人して見本を見ながら大爆笑でした。

 ちなみに「北政所」は一昨年のイベントでコバが罰ゲームでやらされましたが、あのコバが赤面して躊躇うほど妙なギャグでございます(^^ゞ。
 


<ネタ・後半>

6.パタパタママ(コント)

 ・路上アンケート

7.華丸・大吉(漫才)

 ・大晦日のテレビはつまらない
 ・隠し芸?
 ・大吉の新モノマネ(得意げな大吉さんがツボでした)
 ・正月のテレビもつまらない
 ・子供電話相談室

8.ハリガネロック(漫才)

 早速おたこ直伝のツカミで登場の松口さん(笑)。
 裏では漫才の打ち合わせよりも熱心だったとか。

 ・“普通”がおかしい
 ・マイケル・ジャクソンは変だ
 ・学校はおかしい(裏口入学、合格発表、卒業アルバム、卒業式)
 ・結婚披露宴(「ロード」&大上さんの披露宴)
 ・子供のあやし方
 ・犯罪の低年齢化

 (後半2つはワッハで初めて見ました。
  その時は強引な展開だったので(ん?)という感じでしたが、今回はうまく前のネタと絡めて落としていたので、“お〜っ”と思いました。
 何より、ハリガネの漫才に勢いと力強さがありました。

 大上さんもおたこ直伝のギャグを披露。
 松口さんから力強く叩かれる度「痛いの痛いのトロンボーン!」をやっておりました(^^ゞ。

 “普通がおかしい”や“卒業式”は3〜4年前ぐらいによく見ていたネタなので懐かしかったですが、3〜4年やらなくても他にネタがあるから困らないハリガネのネタストック量にちょっと思いを馳せたり)


<コーナーその2・コンビ対抗恐怖2択対決>

MC:あつじくん。参加者:パタパタママ 華丸・大吉 ハリガネロック

2択クイズを出していくので最後まで残ったコンビにはお食事券とデジカメが賞品としてもらえる。
 デジカメは作家さんがヨドバシで買った福袋に入っており画素数も何もかも申し分ないのに、デザインが気に入らないかなんだかで賞品に提供されることになった。

 間違ったコンビの回答者にはその場で罰ゲーム。
 脱落コンビが出るごとに罰ゲームは変わる。
 
 第1回目の罰ゲームは「ももバット」。
 ケツバットの腿バージョン(^^;。
 執行人はヤマドゥ。
 先ほどのトリビアトークで滑ったのでこうなったらとことんお客さんを引かせるつもりだとか。

このコーナー。
 まず第1問目で年配のお客さんがフライングして答えを言ってしまうハプニング発生。
 一問目だし、おそらく劇場に来慣れてないんだろうから、これはしょうがないと思う。

 ところが。


 何で2問目、3問目でも答えをいう子がおるのだ。
 それも前の方の席の子が。
 率先して“教えてあげます”的雰囲気にはかなり大苦笑でした。
 松口さんが見かねて注意してからはやや納まったけど。
 ここは劇場だぞ〜。双方向のやりとりが可能なデジタル放送とは違うぞ〜。


 結果、ももバットは華大がアウトだったので回答者の大吉さんが受けることに。
 崩れ落ちた直後の大吉さんの感想は
 「(衝撃で)関節が一個増えた!」でした。

 ハリガネロックもアウト。
 その問題は
 「長崎の平和祈念像の正式名称は?A・長崎平和祈念像/B・平和祈念像(正解:B)」でした。
 福岡で生まれた(奪った)松口さんのギャグに因んだ出題。

 回答者が大上さんだったので罰ゲームは大上さん。
 「火綿ファイヤー」でした。
 答えを教えちゃうお子ちゃま達が
 「頑張って〜」と声援を送ったら 
 「何をどう頑張んねん!」と返事していた大上さんにツボ。
 確かに頑張りようがないわな。
 

<エンディング>

17:40の飛行機に乗らなきゃいけないのでエンディングの途中で抜けるハリガネ(30分切ってましたからね)。
 具体的な日取りは決まってないけどまた福岡に来ます、と松口さん。
 来て下さいな、待ってます。

あつじくん達のイベントの告知をし、終了。

(感想)

面白かった。
 勢いがあるけど、もちろん勢いだけじゃない漫才。
 生き生きしていて、自然にひきつけられてしまうあの漫才。
 コーナーやトークでは後輩のキャラを考えながら自分たちも後輩も目立つようないじりをしていたり。
 見慣れたハリガネロックだった。

それだけに切ないというか何というか。
 東京でこんなハリガネロックを見たかったら、一体どこに行けばいいんだろう。
 ルミネか?
 ルミネで見ことが出来るハリガネは、7じ9じ枠だとせいぜい10分〜15分のネタのみ。
 80バトルの司会やルミネSPメニューでもこんなハリガネを見れる予感は薄い。

東京に闘いの場を移してもうすぐ満2年。
 <ハリガネロックの場所>って一体どこだろう。

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