フットボールアワーとか(06/6/12 at笹塚ファクトリー)
[出演]
フットボールアワー
[ゲスト]
ハリセンボン/東京ダイナマイト/ハリガネロック
<オープニング> 出て来る時に「きゃぁ〜」が全然無かった、と2人。 若手のように行かねば!と後藤さんは「でんでんででんでん〜」とあまり武勇伝になっていない武勇伝をやり始め、客と相方を一瞬困惑させる。 今日ワールドカップあるのによう来たね、とも。 何となく苦笑いで俯く客達。 ワールドカップが始まる頃にはライブも終わる予定やけど、23時ぐらいまでやったろか?と後藤さんが言うと、客は拍手付きで「わ〜!」と盛り上がったが、のんちゃんはワールドカップを見たい、と反対。 のんちゃんのお母さんは何かにつけ“フットボールアワー”を絡めたメールを送ってくるそうで、今日も 「世間はワールドカップでサッカー一色ですが、フットボールも負けないように...」 といった内容のメールを送ってきたらしい(^^ゞ。 後藤さん曰く、「岩尾はミーハー」。 サッカーなんか普段全然見ぃひんのにワールドカップが始まったら盛り上がるし、野球に興味なかった筈なのにWBCは全部見よるし、古畑任三郎は好きやし、踊る大捜査線も好きやし、と。 のんちゃんは自称“王道好き”。 最近見た映画は「容疑者 室井慎次」だとか。 笹塚ファクトリーでやるのは今日が初めてのフット。 結構やりやすそうで良い劇場だと。 お客さんと距離が近いので、営業をしに来ている感覚にもなるらしい。 ただ、上がゲームセンターなので、ネタ合わせをしていたら、練習中に声を張らないのんちゃんの声は階上から漏れ聞こえるUFOキャッチャーの音楽に負けてしまい、何度か後藤さんがツッコんでくれなかったとか。 後藤さんは一番前の客が座っているミニ折りたたみ椅子に興味津々で、お客さんから椅子を借りて座ってみる。 あまりのちっちゃさにのんちゃんは思わず「年少さんやん!年長さんは無理や」。 <漫才> 1.ハリガネロック ☆(松)「あっちゃん、いつものやってくれ!」(大)「それオレらちゃう!」 ☆ギャラ比べ〜ハリガネロックvs松井秀樹 ☆変わる学校教育 ☆お父さんは可哀想 ☆いないいない“バー” ☆古風な女の育て方 (ハリガネがトップで出てくるのは予想外だった。 あまりハリガネを知らない人も多かったようで、大上さんが妻帯者且つ子持ちと説明されたらあちこちから「へぇ〜」という声が。 漫才は、しゃべくり9割:状況説明用のコント1割で、私が好きだった頃のハリガネロックのスタイルだったことがとても嬉しかった。 「古風な〜」は、一時期「邦博くんと裕子ちゃん〜デート漫才」としてやっていたものだったが、セリフや設定を加えたり逆に省いたりして、似ているけれど違う漫才になっていた。 したたかで、見ている客をワクワクさせてくれる漫才を見たら、やっぱり私はハリガネロックの漫才が好きで、漫才をしているハリガネロックが好きだということを思い出した) 2.ハリセンボン ☆自己紹介 ☆親の説得方法 (出て来た時、前の客が「可愛い〜」と声掛けたら、「ありがとう、知ってるから」とすかさず切り返した近藤さん。 箕輪さんは喋るだけで笑いが起きることに少々戸惑っていたような。 見た目から受ける印象は正反対なのに、ポンポン弾むテンポがきっちりハマっていて、安心して見れる漫才だなぁと思う) 3.東京ダイナマイト ☆「麒麟です」 ☆歌 ☆母への手紙 ☆ビールの美味しい飲み方 (実はこの人達を見たくて今日のチケットを取った。 2人とも「Dynamite」Tシャツを着ていた。 「ビール」ではハチミツさんも時々ボケになり、それに対し松田さんが正しくツッコんでいたが、ぶっ飛んだボケを発する姿と真逆の印象なので、何か可笑しかった) 4.フットボールアワー ☆岩尾が語る女性の秘密 ☆マネージャー岩尾 (ホストだからか、フットは前3組に比べるとやや長かった。 前半のネタは若干シモが入るが、のんちゃんがやると妙に生々しくてお腹いっぱいに(苦笑)) <コーナーその1:悩み相談> 事前に集めた出演者の悩みが書かれた紙をMCの後藤さんが箱から取り出して発表し、全員で解決法を考える。 コーナーを始める前にあらためて出演者同士でご挨拶。 今日はフットが面白いと思う人達をゲストで来てくれるように頼んだそうだが、この中でフットと接点があるのはハリガネのみ。 (後)「僕、松口さんと一緒に服買いに行ったりとかしてましたからね」 (松)「一回も飯奢らんかったけどな(笑)」 (後)「ホンマですよ!」 キャリアを聞いていく。 ハリセンボンは3年目だが、箕輪さんの外見は師匠クラスの落語家のようだという意見が出される。 東京ダイナマイトは松田さんが芸歴12年で、高校生の頃から舞台やテレビに出ていたと聞き驚く一同。 その頃から(別の人と)コンビを組んで漫才もやってましたよと松田さんが言うと、「えっ、文化祭とかでやってはったんですか?」と天然ボケな質問を後藤さんがし、松口さんから「違うわ!劇場とかや。文化祭でやっとったのもキャリアに入れてエエんならみんなキャリア長いわ!」とツッコまれる。 そして、ハチミツさんが東京NSC1期生と言うと、品川庄司と同期=自分らより後輩、と即座に計算した後藤さん。 直前までの敬語からいきなり「ハチミツ〜」とタメ語・呼び捨てになる。 ハチミツさん曰く、野爆も後輩と分かった瞬間から後藤さんと全く同じ行動を取ったそう。 ハチミツさんの外見から、迂闊にタメ口を利いたら睨まれそうで今まで出来なかったというフット。 「先輩には絶対怒りませんよ」と聞きようによっては微妙な返事をするハチミツさん。 最後にハリガネのキャリアを聞くが、「(フットと)同期。同期やって。なぁ、後藤!」とバレバレな嘘を吐く松口さん。 僕ら(14期)の3期上(11期)やから、今年15年目ぐらいですよ、と諭されるが中々認めないハリガネ。 15年もやっているようには思えないらしく、「7年目ぐらいまで手抜いとったかもしれんなぁ。それぐらいから本気になったから、今7、8年目ぐらいということでエエんちゃう?」と勝手に決着をつける。 悩みその1:「コンビの仕事が最近減っている」 相談者は松口さん。 なお、悩み事は匿名で記入したが後藤さんが「これ書いたん誰〜?」と訊ねるので匿名記入は全く以って意味無し(^^ゞ。 お互いのピンの仕事が増えているのなら良いが、松口さんだけの仕事が増えて大上さんには何の変化も無いらしく、松口さんはそれが気になってしょうがないそう。 「ルミネも出てないんですか?」と訊ねるのんちゃん。 地方のレギュラーがあるので、中々舞台はいれにくいらしい。 「顔を会わせたのもホンマ1週間ぶりぐらいやし、漫才やったんも久しぶりやで」 と松口さんが言うと 「えっ!?ハリガネロックいうたら漫才やないですか」(あえて大文字で) と驚く後藤さん。 後藤さんにとっては何気ない言葉だったと思うが、私はこれを聞いた時(後藤さんありがとう!)と思った。 芸人の口から聞く「ハリガネロックいうたら漫才」という言葉はこれ以上無い賛辞。 あちこちで長年格闘技好きやお金好きをアピールした結果(松口さん曰く「種を撒いた」)、それを生かした仕事が松口さん単独で舞い込むようになり、正直言うと先月の給料は大上さんの倍だったそう。 それを聞いて素で驚く大上さん。 「えっ!大富豪やん!石油王おったわ!」 と、思わず発し、芸人から「エライ古いたとえやなぁ」と呆れられる。 松口さんが一人で稼いでいる間大上さんは何をしているのかと言うと 「家族サービス」(きっぱり)。 しょっちゅう家におるんやったらだんだん家族も飽きてくるんちゃいます?とのんちゃんが質問をしたらビンゴだったらしく、「だんだんサービスが過剰になってきよんねん」。 ちなみに家族サービスの内容はというと、 「公園行ったり、遠いところ行ったり、デパート行ったり、遊園地行ったりやなぁ。公園で遊ばせたら子供喜びよるで」、「いないいないバーを部屋の隅から全力でやるねん。子供めっちゃ笑う」 と、危機感のカケラも無いもので 「公園で遊んでやる元気を舞台に持って来いや!何を公共の場でエネルギー使ってんねん!」 と松口さんからダメ出しが飛び、そういわれると何か不安になって来たクニヒロソウル。 「オレ、ここにいてエエんかなぁ...」と弱気発言が飛び出したが、すぐ 「いてエエわな。これも仕事や」とポジティブ全開。 そして関係者はもちろん、お客さんにも仕事の発注をプライドそっちのけで頼み出す。 「こんだけおるんやから中には(業界関係)おるやろ」と。 松口さんは「細かすぎて伝わらないモノマネ」にエントリーをしなさいと大上さんに度々言っているそうで、試しに自信作「ジャンプの原田」を披露してみることに。 ただ、「長野五輪の原田」ということで、あまりに古過ぎやしないか?ということに。 すくすく育ちすぎている大上家の陽向汰(ひなた)くんは現在1歳10ヶ月にして3歳児の体重と身長らしい。 ここで千原兄の愛息・夕くんの話が出る。 後藤さんが新宿を歩いていたら向こうからいかにも柄の悪い男が女子供を引き連れているところに遭遇し、案の定それは靖史さんだった。 その時まだ夕くんは赤ちゃんでベビーカーに乗っており、靖史さんは 「オォ、うちの息子や。見てみぃ、めっちゃ可愛いやろ」 と、後藤さんの思想良心の自由を根こそぎ奪い、自慢げに愛息を披露。 見てみたら、夕くんはあまりにデカ過ぎるのでベビーカーの屋根に頭がつかえており、ものすご窮屈そうに首を傾げていたらしい。 悩みその2:「調理パン」 相談主はハチミツ二郎さん。 ハチミツさんの威圧感のあるビジュアルとは180度真逆なお悩みで、それだけで笑いを呼ぶ。 昨年ヘルニアで倒れた際、検査をしてみたらあまり思わしくない数値が。 栄養士さんに食生活チェックをして貰い、お酒はもちろんだが食事を制限するよう指導されたそう。 それまでハチミツさんはかなりの酒豪で、一人で居酒屋のビールサーバーを空にしてしまった伝説の持ち主。 しかもそれだけでは飽き足らず、家用の自動販売機まで購入。 「普通にビール買って来て冷蔵庫に入れといたらエエやんか。何で家にわざわざ自動販売機買うん?」 と一同から質問が。 ただ冷やしておくだけではダメで、お金を入れ、ガチャリンコンと出て来たビールをシュタッと頭上に持ち上げる一連の行為がヤミツキなのらしい。 だが今はビールも1日2杯に押さえ節制中。 しかし、 「調理パンがねー、我慢できないんですよ。あの“トング”見ちゃうとダメなんです」。 コンビニで売っている袋パンは我慢できるが、パン屋の店先にあるトングを見るとふらふらと吸い寄せられてしまい、 「1個は買いづらいから2個。ソーセージのパンと、コーンのパン買って。..でも.デザートも欲しいから結局3個買っちゃうんですよねー」。 相方・松田さんの悩みも便乗して聞くことに。 松田さんの悩みは「酒」。 ウィスキー派の松田さん、かなりガブガブ飲んでいたが 「この間ね、小便をしてたら血が出たんですよ!」。 血に染まった便器を見て仰天した松田さん。 血の気が引き、アタフタしながら速攻病院に駆け込んだところ 「酒飲み過ぎで、肛門裂けてたんですよ」。 東京ダイナマイト以外の人間は松田さんの説明にポカーン顔。 「えっ、!?それ血尿ちゃうかったってこと」と後藤さんが代表して質問。 「でも、血だったんですよ!」(松) 「せやから、血尿や思って病院行ったら実は肛門が裂けてて、そこから血が出てた、いうことやろ!」(後) 「正解!!それが言いたかった!!」(松) 「あのね、ウチの相方思ってる以上にバカですから」(談:ハチミツ二郎)。 悩みその3:「セクハラ」 相談主が箕輪さんと分かった途端腹が立って来た後藤さん(笑)。 しかし、箕輪さんのお悩みは男性陣の想像とは少し違い 「芸人って男社会じゃないですか。だから、多少のセクハラとかは覚悟して入ったんです。...全く無いんです」。 セクハラをされるのは嫌だが、されないのもそれはそれで割り切れないものがある、という。 相方・近藤さんがTシャツ一枚なのに、箕輪さんは長袖カッターシャツを一番上のボタンまでピッチリはめているため、もう少し露出してみてはどうかとアドバイスが。 「だって、今、手しか出てませんからね」とハチミツさん。 長袖カッターシャツのボタンを開け、じわじわとインナーを見せる箕輪さん。 ピンクのTシャツを着ていることが分かったが、その下にも更に着ており、かなりの重ね着ファッションだったことが判明。 脂肪が無いからなぁ、ということになる。 ハリセンボンのどっちが好みかを聞く。 ハリガネロック→2人とも近藤さん(理由:一応あるべきところにあるから) 東京ダイナマイト→2人とも箕輪さん(理由:選ばないと恐い(松田)/近藤さんを選んだ場合、2人で歩いてたら絶対にみんなから「幸せそうだなぁ」としか思われないから) 後藤さん→箕輪さん(理由:痩せ好きだから) のんちゃんには「どっちを選んでもハマるから」という理由で訊ねないことに。 しかし、「選ぶ権利はあります(by 近藤)」というハリセンボンの主張を取り入れ、<ハリセンボンから見て岩尾はアリか?>を聞いてみる。 結果は2人とも「ごめんなさい」。 近藤さんの悩みは「相方が最近モテること」だったと思う。 のんちゃんの悩みは「鼻クソが異常にたまる」こと。 幼稚園以来の生産量らしい(笑)。 奥にある奴がなかなか取れなくて気になるというのんちゃん。 「人差し指でやるからとれへんねん。コイツね、おかしいんですよ。小指でやらないんですよ」(後) 「だってなぁ、小指やったら小回りきかへんやん」(岩) というやり取りから、 <人差し指で取る>か<小指で取る>かのアンケートが始まる。 「奥の方にある固くてデカイやつは、鼻から水を吸い込んでふんっ!とやったら取れる」 と自己流の解決法を披露した松口さん。 鼻水も同様の方法を取って風呂場で手鼻なので、ティッシュは使わないし、全部出し切れるから気持ち良いと豪語。 自分の鼻水が落ちているタイルを掃除するのは平気なのか?と、私はその辺が若干気になった。 何の話の時だったか忘れたが、率先して話に入るどころか後輩の話を馬鹿笑いして聞いている大上さんに松口さんが 「オマエも入って来いや!何笑ってんねん!エライ大声でウケとる客おるなぁ、耳元で笑っとるみたいやわ思って振り向いたらコイツやねん。びっくりしたわ」 とツッコむ一幕も。 「エエお客さん、隣におったんですね(笑)」(多分後藤さん) そして、大上さんの悩みは結局発表されぬまま終わる(笑) <コーナーその2:携帯写真選手権> 携帯のカメラで撮った写真の面白度を競う。 判定人は後藤さん。 組み合わせは忘れたので、芸人と写真の内容を覚えている限りあげると... 箕輪→相方が渋谷にあるウェディングドレスのショーウィンドーにかぶりついて見ている姿 近藤→街にどれだけ溶け込めるかをチャレンジしたうちの1枚(テレビ局でカメラ操作をしている。芸人らは「おるおる、こんな奴!」と大絶賛) 大上→営業で一緒だったインスタントジョンソンに駅で別れる際写真を撮ったら予想通り「お疲れちゃ〜ん」をやってくれたところ(でも、インジョンと特に仲が良いという訳ではないらしい) 松口→同期(楽屋のたむけん。パンツ一丁。撮影者の松口さんは“アイガさん”の白塗りメーク) 岩尾→ビジュアル系バンドのなりきりをしている自分(のんちゃんの化粧をした顔が自分に似ていることに気づき普通に嫌がる後藤さん) 松田→小学生ぐらいの女の子に混じって何かのキャラクターの着ぐるみに抱きついている相方 ハチミツ→ラムちゃんの衣装を発注したらドリフの雷様のような衣装が届いてしまい、でもそれを着て記念撮影してしまった自分 ハチミツさんのドリフラム姿は本当に面白くて、待ち受けにしたいぐらいだった(笑)。 後藤さんも参加し、松口さんと対決をしたがどうしても写真の内容が思い出せません...。 (松)「判定するのもオマエなん?」 (後)「ハイ(笑)」 (松)(笑う) 結果、「この勝負松口さんの勝ち〜!」と、松口さんのほうを見ないで苦笑いしながら判定した後藤さんだった。 <エンディング> 次のイベント予定を聞くわけでもなく、あっさりと終了。 2人きりでやるシンジュクトークの告知と次回の〜とかの告知をフットはしていた。 幕が閉まる時、長めに一礼していたのがハチミツさんと松口さんだった。 |
(感想)
こんなに楽しめるイベントとは思わなかった。
当初ゲストは東京ダイナマイトではなく千鳥だった。
ハリガネロックは最初から名前があったが、チケットを取る気は起きなかった。
偶々「@ぴあ」でタ行のライブを検索していた日が発売日当日だったので売れ行きを見るためにチェックをしたら、ゲストが東京ダイナマイトに変わっており、いつもは即完売するフットイベントなのに若干残っていた。
東京ダイナマイトに後押しされる感じで見に行ったが、ハリガネロックが面白いことを思い出せてくれたイベントにもなった。
「ハリガネロックいうたら漫才やないですか」。
後藤さんのこの言葉はやっぱり何度思い返してみても嬉しい。
(06/6/14 記)