LIVE!チクる JAPAN TOUR2004 東京公演
(*この公演のDVD発売が決定してます。
公演を見ていないので購入を楽しみにしていらっしゃる方が以下のレポートを
読むと、楽しみが激減するかと思います)




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<開演前>

日本青年会館周囲をぐる〜っと取り囲む大勢のお客さん。
 そのためかどうか分からないが、開場が30分ほど押す。
 場内で配られたアンケートはwebで送信するタイプのものだった。
 吉本興業も取り入れてほしいなぁ。
 終演直後って書けないんだもの。


<オープニング>

安田大サーカスのヒロさんが、舞台のせりから登場。
 もちろん、2リットルのペットボトルを飲みながら(笑)。
 そして、おもむろに一言。

 「LIVE!チクる始まるよ〜」。

 そういい残すとまたせりの下へ消えていく(笑)。

<ブリッジ>

 今日出演する芸人さんをちょっとカッコ良く編集したものが映し出される。

 ますだおかだ→アメリカザリガニ→チョップリン→T・K・O→安田大サーカス→オジンオズボーン→Over Drive→オーケイ→せんたくばさみ→ヴェートーベン、の順だったと思う。

 ますおかやアメザリの時の歓声は「きゃぁ〜っ」と「おぉ〜っ」。
 オジオズやヴェートーベンの時は「きゃぁ〜っ!!」が多かった感じ。

<ネタ>

1:オジンオズボーン(漫才)

 ・赤ちゃんが欲しい(通常編)
 ・赤ちゃんが欲しい(相方に腹が立っている時編)
 ・赤ちゃんが欲しい(相方と仲が良い時編)

 (出てきた時、「きゃぁ〜っ!」「かわいい〜!」の嵐。
  可愛いとはあまり思わず(苦笑)。
  時々ボケ・ツッコミが入れ替わったりして、手馴れた感じ。
  最後、暗転する予定がしなかったのはスタッフさんのミスかな?)

2:ヴェートーベン(漫才)

 ・広島のデート〜ヤンキー編

 (オンバトを久しく見ていないので、ヴェートーベンにやたら上がってた歓声にいささかびびる。
  多分初めてネタを見たような気がする。
  感想は(面白いなぁ)というまことに素直なものしか無い)

3:オーケイ(漫才)

 ・再会番組

 (同じ設定のネタを持ってる他の芸人もいますが、やる人が違えば料理の仕方も違うもの。
  妹を探してたのに弟でもオーケーにいつの間にかなってるところに笑った。
  お客さんを巻き込んだ楽しい舞台に)

4:安田大サーカス(コント?)

 ・戦隊ヒーロー

 (正直言うと、テレビで初めて見た時からこの日まで、苦手な系統だった安田大サーカス。
  生で見たら、大ハマり。
  ライブってこういう収穫があるから止められない)

 ネタで紙吹雪を沢山撒き散らしてしまったので、ネタ終了後はモップ片手にお掃除タイムスタート。
 その間、客は団長直々に「ベタ体操」を伝授してもらった(^^;。

5:せんたくばさみ(コント)

 ・入院

 (“すきなかんじ”とメモってました。
  自由奔放な医者と、どこか世界がぶっ飛んでる母親に翻弄される息子(交通事故で怪我をして入院)を扱ったコント)

6:チョップリン(コント)

 ・映画撮影

 (私の期待の星・チョップリン。
  SF映画の撮影なのに、監督が用意した宇宙服は学ランだったり無意味なCGを使ったりとと、何でそこに行くんだよ〜、というツボを刺激しまくり)

7:T・K・O(コント)

 ・サラリーマンと赤ちゃんを抱いた女性がベンチで隣り合う。
  サラリーマンに突然女が迫り出し…

 (本来の予定ではないところで赤ちゃんの泣き声が流れてしまったり、と若干タイミングが合わなかったのが残念)

8:Over Drive(漫才)

 ・親友が欲しい
 ・石野の親友観

 (久しぶりに見たオバドラ。
  うまいなぁと思うけど、考えたら地味にキャリアがあるんだった)

9:アメリカザリガニ(漫才)

 ・コンビニの面接
  〜元投手の場合
  〜元党首の場合
  〜元アイドルの場合
  〜元アメリカ人の場合
  〜元漫才師の場合

 (初めて生で見たアメリカザリガニ。
  やっぱり、柳さんは声高かった。
  後半のネタは漫才というよりコントっぽいなぁと思った。
  実際には無いのにボーダーのコンビニの制服とかが浮かんできたぐらい)

10:ますだおかだ(漫才)

 ・「人力舎のますだおかだです」「ホリプロ.comのますだおかだです」
 ・牛(ギュー)を豚(トン)に変えると…
 ・鳥インフルエンザ
 ・若手漫才師のネタ傾向

 (“王者”という言葉がぴったり来る人達だと思う。
  若手漫才師の〜は、嫌味無くこれを出来る人達はそうそういないだろう。
  凄く、漫才を大切にしてる人達だというのが伝わってくるネタ)


<ユニットコント>

全組ネタをやり終えてから、全員参加のコントをやる。
 いろんなスタイルがあるんだなぁと思った。

岡田さんはCMディレクター。柳原さんはAD。
 くじを引いて4組に分かれて、ディレクターの気持ちを捉えたグループがCM撮影に参加できる。
 課題は「ビニール傘を使ったCM」。

 A:安田団長/ヒロ/高松/小林/加藤
 B:オーケイ/吉本/クロちゃん/青井
 C:木本/能瀬/緒方/篠宮
 D:増田/平井/木下/石野/西野

 オーケイは唯一、コンビで同じ班なので恥ずかしいやら何やら。
 Dグループは本人達曰く「天才が集まったんですが」。
 Cグループは本人達曰く「幸薄いのが集まったんですが」。

それぞれの企画は以下に…といいたいですが、Bグループ以外のメモは全く以って意味不明です。ゴメンナサイ。

 A:「黒ヒゲ」とかメモってるんですが、何をしたのやら今となっては分からず…(^^;。

 B :オーケイの漫才が面白くないと、他の3人から物を投げられるが、傘を使ってそれを交わす。
 岡田ディレクターは「クロちゃんの声を活かしてないぞ」。

 C :「ゴルフ→安田大サーカス」とメモってますが、これも詳細不明。
 袖で必死に紙吹雪を集め、安田のメンバーが誰もいないのにこれを堂々とやってのけたCグループのプライドの無さに大爆笑したのは覚えてますが。

 D:「増田、オザキユタカ」とだけメモ。尾崎豊に関する何かをやったようです。

上手くできてたなぁと思ったのはBだったけど、ディレクターの独断と偏見で、CMオーディション合格組はD。
 新発売の水「松水」の撮影に臨む。
 なお、設定は「森のくまさん」。
 「ある日 くまさんが 松水を 飲みました するとくまさんは ( )に大変身」
 の( )内に最適なものを当てはめる。
 カメラマンは木本さん。
 アロハシャツを着てハンディカメラ片手に意気揚々と登場。

 くま→木下
 女の子→西野
 コーラス兼ボケ→増田/石野
 大オチ→平井

 という配役に。
 平井さん、かなり抵抗するもあっさりと却下。
 リハーサルではなかなか落とせず苦悩する平井さん。
 コーラス兼ボケのセリフは「ドラえもんに大変身」か「大山のぶ代に大変身」のどちらかで決定。

 本番。
 コーラス兼ボケの2人が上手いことボケた後、ターッと駆け寄ると
 「こんなことやってるけど、平均年齢三十路!(笑顔で)」と、きっちりシメる。

 そして、出来たてのCMを見ることに。
 本当に撮影していた木本さん。
 客も一緒に大スクリーンに映し出された「松水」のCMを鑑賞する。
 なかなかのできばえだったが、そこに衝撃的な一本の電話が…(笑)。


<エンディング>
全員一列に並んでお辞儀して終了。
 シンプルだったが、余韻を残すには最高の演出だったかもしれない。
 グッズ売り場は入場時よりも大混雑。
 ゆずから贈られた花輪に(おぉ〜っ)と思いながら会場を後にした。


++++感想++++


全く吉本芸人が出ないライブに行ったのは、これが多分初めて。
 「チクる!」は予想以上に面白くて楽しかった。
 大満足の笑顔で会場を後にすることが出来た。

 「お笑い」だけの2時間ライブ。
 客のウケはネタで取りに行く。

 お笑いのライブなんだから、これらは当たり前のことなんだろうけど、ネタ以外のものも盛り込まれた欲張りライブを見る機会が多かったので、こんな風にシンプル且つどっしりとした大規模ライブは初めてだった。
 苦笑いしてしまうようなお客さんもいたことはいたけど、それよりも全員でこのライブを楽しめるよう、落ち着いた感じで見ることが出来るお客さんの方が圧倒的に多かった。

 テレビやインタビューでは(ん〜…)と思ってしまった人でも、実際に生で舞台を見るとハマってしまうことがある。
 今回の安田大サーカスは、まさにその典型。

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