チハラトーク 福岡
(03/4/4)
<はじめに> 開場15分前ぐらいに劇場ロビーに着いた。 先週の「百式U」も出足が鈍いかなぁと思ったけど、今週は輪に掛けてひっそり(^^;。 一人で来てる人が目についた。 (一人だから寂しい)という感じじゃなくて、一緒に行く人がいないなら一人で来て当たり前という感じで落ち着いてた。 好きな感じだ(^^)。 二人連れで来てる人達もいたけど殆ど会話が聞こえなかった。 他の人に気を遣ってか、声のトーンを落として会話してたから。 待ちの間、声高に「テメエ、ウザイんだよ〜」とか言ってたり何の前触れも無く素っ頓狂な大声で笑ったりする嬢ちゃん達が多いbase系ライブとはえらい違い。 |
<開演> YFTVでやってる「チハラトーク」で聞いたことがあるオープニング曲が流れてきた。 すると客席から歓声と共に拍手が起きた。 東京でやってる「チハラトーク」とはエライ違いな盛り上がり。 ほどなく千原兄弟登場。 靖史さんはこの客の盛り上がりように満面の笑みで両手挙げて応える。 「オマエら、最高!」みたいなことを言っていたような。 東京の客は、微妙にみんな視線を逸らして違う方向ばかり見てるようなのばかりなのに、とか。 Jr.さんによれば靖史さんのテンションは 「彼はねぇ、やる気がある時はピンマイクのコードを縮めて服の中に入れるんですよ。 ねぇ、今日は見てくださいよ。 だら〜っとしててね〜」。 お兄ちゃん、何でそんなん言うねん〜と言いながらコードの調整をしていた。 「チハラトーク」の趣旨説明。 ただだらだら2人が2時間ばかり喋っていくだけのイベント、とのこと。 Jr.によれば「立ち見の人は帰る頃は膝に水が溜まりますんで」らしいほどのだらだらぶりらしい(^^;。 <トーク> ※ライブだから教えてくれたであろう固有名称については一部割愛させて頂きます。 ゜「フライデー事件」の裏話 →松本さんの合コン報道に写ってる写真はやっぱりJr.じゃないらしい。 本物の名前を教えてくれたが、客席一同騒然。 名前も凄かったけど似ても似つかない人だったんで。 Jr.さんが言ったその人と自分との共通点に笑った。 2人揃って 「活字は信用するな。 嘘ばかり書きよるから。 雑誌にしろインターネットにしろ活字になったら人は信用しよる」 と言ってたのが印象深かった。 Jr.が例として出したのが10年ぐらい前の某吉本芸人の淫行事件。 あの時、Jr.は途中までいたらしいが記事の内容は自分が知ってることと全く違うデタラメばかりだったとか。 ゜空港の持ち物検査はおかしい 以前から空港での持ち物検査に腹を立ててるJr. 今日は札幌から来たらしいけど(「おかしやさんま」のロケだろうか)、そこでも一悶着。 新千歳空港では「ジャケット脱いで下さい」と寒い中言われたこともあるそうで、お兄ちゃんはその様子を想像したら崩れて笑い転げていた。 Jr.によれば「たばこ」も持ち物検査では異常音が鳴るらしい。 アルミが使われているので。 ポケットにたばこを入れていたJr.は調べられる度に音がなりその都度係官から 「たばこのアルミですね」 と一々言われたそう。 すると器械が膝へ。 Jr.は2年前の大事故でそこには金属を入れている。 器械は反応して音が鳴った。 すると係官はやっぱり得意げに 「たばこのアルミです」 と言ったそう(^^;。 たばこ繋がりで、今の販売方針はおかしいというJr.。 「青少年に有害か何か知らんけど、23時以降は売らへんやろ。 それやったら23時以降から売れや。アホか」。 確かに真っ昼間の方が売ってる時間が長いからそれだけ買えるチャンスも多い…。 ゜最近ムカついた若者 お兄ちゃんがご飯を食べに食堂へ行った時のこと。 そこは有線が無いためラジオがBGM替わり。 AMラジオのその日のテーマが「夢が無い、現実的な人間が多いこと」について。 それについて40〜50代のリスナーから話を募ったところ2名のリスナーが電話口に登場。 1名は「まだ社長になる夢は捨ててません」という中年。 もう1名は「自分の身の程はこの年になると分かります。私はその分を守って生きるだけで精一杯です」という中年。 お兄ちゃんは両者の意見を(うん、そうやろなぁ)と納得しながら聞いていた。 するとそこに「若者の意見を聞きたい」と募ったら電話が繋がった若者登場。 開始早々、「オレ、〜っすからぁ」というようななってない口調。 「オレ、っつーか社長にマジなりますよ」とへらへら言うのでパーソナリティが「どんな努力をしてるんですか?」と聞くと「色々っす」の返事。 「絶対何もしてへんやん! それにな、社会人としてダメなことばかりやってるやんか、ソイツ。 真っ昼間の午後3時に何お前は仕事もせんとラジオに出てんねん。 百歩譲って営業で外回りしてる社員としようや。 それでも電話の応対が全然ダメやろ」とお兄ちゃん怒る。 時間も押してきたのでパーソナリティが 「頑張って社長になって下さいね」 と話を打ち切るとその若者は 「は〜い」 と返事するとそっちから電話を切ったそうでますますお兄ちゃんはムカついたそう。 …という<オチの無い話>だったので、Jr.は「オチ無いんかい!?」とびっくり(^^;。 ゜驚きの引っ越し話 Jr.も最近“なってない”というか“アホな若者”に会ったそう。 それは「不動産の社員」。 Jr.は最近引っ越しを考えているので色々情報を募っている。 それで物件を実際に見に行ったりするが、例えば (J)「ここ、日当たりエエなぁ」 (店)「ハイ!窓が大きくて日当たり良いんですよ」 というようにJr.が言ってることをそのまま繰り返すだけで話がちっとも前に進まないらしい。 芸能人はただでさえ断られることが多い。 そんな中、この間見に行った物件は中々の上物だったのでJr.は即気に入り、審査にかけて貰うことに。 社員も自信満々。 何故かというと先住者も芸能人だったから。 その人は子役出身で今は飲食店経営を副業でやってる。 結構ユニークな芸名の人。 もう手に入ったつもりで色々後輩に引越し後のプランを語っていたJr.。 ところが社員からは「すいませんが、審査の方が…」という思いがけない電話が。 「何で!?前住んでたのも芸能人やから大丈夫って言うてたやん!」 とJr.が食い下がると意外な事情がそこに。 何と前の住人であるその某芸能人、家賃を滞納して出て行ったらしい…。 大家が芸能人全体に不信感を持ってしまったため、どんな芸能人にも貸さないことに決めたらしい。 「オレ、家賃滞納したことなんて1回も無いんやで!そいつが滞納するから…」とJr.。 しかし靖史さんも客もこの物悲しい結末にいたたまれなくなり、静まり返ってしまった(^^;。 この話はその芸能人の固有名称を出さないと面白さが伝わらないんですよね…。 ゜ニュースは信用するな Jr.にはこんな引っ越し話程度のネタならいくらでもあるらしい。 そればかりかもっと凄い話があるけども、それは置いといてまずはこの話から。 お兄ちゃんが 「気になるやんか! 先にそのとっておき話しろや! オマエの話は後味が悪いねん! 笑われへんで終わったら気持ち悪いやんか!」 と抗議するも、Jr.動じず。 Jr.が出してきたのは (1)今のイラク関連の記者会見のブッシュはクロマキーを使った合成 (2)「高齢者の万引き・大阪編」のあまりのベタさ(男の高齢者が万引きしたのはお好み焼きの材料。女性の方はたこ焼き) (1)はテレビの映像技術が一般の客には分かりにくくてあまり反応無し。 (2)は少し脱線して某アナウンサーが言ってることと己の行動が矛盾しているため嫌われているということが暴露された(^^;。 ゜Jr.のとっておき話 警視庁には「落としの徳さん(仮名)」といわれる人がいることを教えてもらったJr.。 その<落としのテクニック>を靖史さん相手に実演。 これは…ちょっとここで書くのははばかれるほど意外且つ高度なテクでした(^^;。 お兄ちゃんは崩れてたほど。 <箱> 箱に入ってるお題の紙を基にトークをする。 (1)高校野球の21世紀枠は必要だと思いますか? その存在すら知らなかったJr.。 靖史さんから内容と選ばれる基準を教えてもらうと2人共 「何やそれ!」と怒る。 選ばれる基準が 「校区の空き缶拾いをやってる」とか「進学校なのに頑張ってる」などいかにも「道徳的な良い子」が選ばれる基準なので。 「大体な、“高校生らしい”のが坊主頭って何や? 今時そんなんおるか。今やったら髪の毛染めてんのが高校生らしいやろが。 選ぶ基準もしょうもないしな。 部員9人全員がメガネとかの方がおもろいやん。 9人の親全員足しても6人とか、9人全員が21歳とかな」 「高野連はしょーもないねん。 盗んだ車乗り回して電柱ぶつかって怪我した部員が出たら対外試合3年禁止とかやるけどな。 むちゃむちゃ高校生らしいやんけ。 空き缶拾いするより高校生らしい行動やで」 (2)靖史さんの友達は個性派揃いですが東京では出来ましたか? 基本的に靖史さんの友達は男気ある人が多い。 ちなみに私は“ハダラ(原田)”さんが好きです。 靖史さんが話してくれた友達の話。 靖史さんとそのお友達が駅に行くとそこには卒業式終わりと思われる大学生の集団が。 そいつらが券売機近くにいるので切符が買えず困ってる女の子が一人。 そこで靖史さんの友達がその集団に 「自分ら、切符買わんのやったらちょっとそこどけや」 と割って入ったそう。 その集団のリーダーらしき人物は指先が無い手袋を嵌めてるなど妙な格好だったので思わず笑ってしまった女の子と靖史さん達。 靖史さんの友達は明日早いので家に帰ろうと改札を抜けたらさっきの集団から若者が寄ってきて靖史さんの友達の腕を掴む。 当然、靖史さんの友達「何?」と訊ねるが返事をせずへらへら笑うだけ。 いそいでるので「ごめん、ちょっと放してや」とちょっと振り払うと大袈裟によろけた若者。 間髪を入れず仲間達が「殴った〜!!」と騒ぎ出した。 当然Jr.も客も「え〜っ!」「何それ…」と呆れる。 警察官まで呼んで来た若者のツレ。 しかしさすが靖史さんの友達。 慌てることなく戻って来て、 「警察が来た方がエエわ。 その方がややこしくない」と動じる気配なし。 若者の仲間の女が 「私、証人です。 この人が○○さんを殴ったのを見ました!」 と息巻いてるが振り払われた男とリーダー格の男はだんだん (…厄介な奴に絡んだのでは) という気になったらしく元気が無くなってきた。 警察官を前に再現する靖史さんの友達。 警察官も「殴ったとはいえないですね」という見解。 しかし色々息巻いてうるさいギャラリー。 ここで靖史さんの友達が言ったことがカッコ良かった。 「エエか。殴ってない以上これは民事や。 片を付けたいんなら裁判なりなんなり起こせや。 こっちはな四件民事裁判抱えとんねん。 もうついでや。 けどな、自分ら春から会社員になんねんやろ? 2ヶ月でな、1年分の有給使わせたるで。 裁判は平日やからな。 それでもエエか?」 「目撃者」を名乗る女は息巻いたがそれ以外は青ざめたそう。 そしてこの事件のバカバカしさは当事者の若者の殆どが「終電の時間なんで」と帰ったこと…。 周りが見えない奴が多いねん、と2人。 その例として靖史さんは駐車場で会った無礼なおっさんをブラザースの谷やんと追っかけ回したこと、Jr.はルミネの2Fにあるつばめグリルの店員を挙げていた。 その店員は注文を取る際に使うボールペンを一々ノックしなおさないでポケットに入れるので胸ポケットの周りが真っ黒らしい。 ゜Jr.さんは顔に金属が入ってますがその状態のままボクシングをして大丈夫ですか? 顔なんて殴られないから大丈夫ですよ、とのこと。 ゜私は23年間一度も福岡を出た事がありません。どこかお勧めの場所はないですか? その人が男なのか女なのかで違ってきますね、と2人。 もし男性だとして綺麗な女性が多いのは札幌と博多らしい。 だけど 「君ら(客席の女性)には関係ない話やけどね」「君らとはいうてないから」とのこと(^^;。 そして2人揃って「ここだけは…」と挙げてた土地は女の子が揃いもそろってオン・ザ・眉毛のショートカットで自転車を必死こいて漕いで乗り継いでくるような子が多いとこらしい。 靖史さんはその様子を思い出しただけでブルーになるほどトラウマだとか。 「8割方ソフトボール部員みたいな土地」というJr.の喩えに笑う。 最近起きたお嫁さん(あやさん)とのムカツキ話を思い出したお兄ちゃん。 東京に来て友達もいないのでどこかに連れて行って欲しいと頼んで来たあやさん。 リクエストは「イルカを見たい」。 ならば、と銚子に連れて行き漁船をチャーターして直にイルカを見せてあげようと考えた靖史さん。 なのにあやさんは「リゾート気分を味わいたかったのに。こんなん違う」と不機嫌に。 「なら、先言えや!」と靖史さん。 ちなみに義理の姉となるあやさんとJr.は2回しか喋ったことが無いらしい(^^;。 ゜福岡の若手と絡め 失礼だけど(何で?)とは思いました。 <チハラトーク>は千原兄弟の話を聞くことが目的のイベントなので千原兄弟以外の人は正直いらない…。 出て来たのはどりあんず、パタパタママ、串間あつじくん。 どりあんず・堤→「Jr.軍団に入れて欲しい」。 Jr.の大ファンらしい堤君。 ファッションも取り入れてるし、普段は見ない番組を偶々見たら必ずといって良いほど千原兄弟がゲストだったりするそう。 ちなみにJr.は殆ど「いいとも」は見ないのに見る時は必ずといって良いほどゲストが「木ノ実ナナ」で、プロポーションがどうのこうのという話をしているらしい。 大阪や東京にいる「千原軍団」に自分も入れて欲しいという堤君。 「千原軍団」と殊更名乗ったりはしていないもの、そこに入るには様々なルールがあるらしい。 <その1:エレベーターは、「階数ボタン→閉」ではなく「閉→階数ボタン」の順で押せ> 理由:時間短縮のため。 <その2:居酒屋で店員に爪楊枝を持って来てもらう時は「すいませーん、爪楊枝持って来てください」といっぺんに頼む> 理由:無駄な時間削減のため(一旦「すいません」と呼び掛けて店員が来てから用事を言いつけるのは時間の無駄)。 パタパタママ・木下→「しゃべり場で腹は立たなかったのか?」。 当然腹は立ってたらしい。 「あいつらは守られてるのが分かってんねん」というのが印象深かった。 パタパタママ・下畑→「今日の予定どうします?」。 前回、Jr.があまりにモテなかったらしいので。 どりあんず・平井→「芸名考えて下さい」。 見た目がTHE☆SCANTYのドラムに似てるので 「Dr.でエエやん」。 「Jr.」の「r.」を進呈とのことで喜ぶ。 福岡の芸人退場。 そのままエンディング。 客が「え〜」というと 「そんな、“え〜”言うたからって延長するようなキャラやないって知ってるやろ? また、そんなんで延長するようやったら嫌やろう。 正直な、最初のやつ(手を上げて登場した姿)でいっぱいいっぱいやねん!」 と靖史さん。 「じゃぁ、客と心を一つに合わせるため恒例のやつを最後にみんなで叫びましょう」とJr.(^^;。 「やってないやん、そんなん!やるんやったら最初にやってるやろ」 「STOP THE WAR!ってね(笑)」 「そんなん、みんなやってる!」 「NO 靖史 NO LIFE」 「それ、エエなぁ(若干嬉しそうだった)」 「HAVE A BREAK HAVE A 靖史」 「何やねん!」 今回は所長の野山さんが呼んでくれて実現したらしい。 だからまた呼んでくれたらいつでも来るとのこと。 また来て欲しい…。 何なら今度私の方が東京でやってる方を見に行きたい…と切実に思った。 |
<感想> 何だか久しぶりに<単純に笑いに行った>という気がする。 2人のキャラがどうだとか面白く思えなかったら悲しいなとか、素っ頓狂な客が多かったらどうしようとか。 そんなどうでもいい余計なことを考えないでただ座って気楽に笑ってるだけのライブって久しく味わってない気がする。 (もっと見たい、もっと聞きたい)とワガママなことを思ったのも。 ライブに行き始めて約2年半経つ。 初めて生で見た芸人が千原兄弟だった。 それ以来私は千原兄弟を自分の<原点>と思ってる。 千原兄弟をとっかかりにしてそこから色んな芸人を知っていったから。 <生のお笑いってこんなに凄いんだ> と2年半前に私に衝撃を味合わせてくれた千原兄弟は、今度は <お笑いは気楽に見た方が一番面白い> という当たり前なことを思い出させてくれた。 やっぱり<原点>だ。 本当に面白ければ余計な小細工も小道具もいらない。 舞台に芸人さえいればそれで良い。 それを今回も証明してくれた。 私の<原点>はぞくっとするぐらいに凄い。 |