02/8/14 at近鉄小劇場(大阪)
02/8/24 at本多劇場(東京)
03/8/17 atルミネtheよしもと(東京)
※劇中に使われた詩はアップしません(出来ません)※
02/8/14 近鉄小劇場(大阪)
![]() 舞台にライトが点いて1番先に私達の目の前に現れたのは小堀さん。 ギターのチューニングをしている。 拍手の後何故か徐々にくすくす笑いが起きる(^^;。 まぁ私も何か笑えてきちゃって笑っちゃったんですけど…。 小堀さん、黒のTシャツに腹巻き。頭はパンチパーマっぽいヅラのオッサン。 一瞬私はヅラを役作りのための地毛と勘違いし (何でいつも小堀さんって髪型が妙なんだろう…)と思ってしまいました。 ゴメンナサイ、小堀さん。 おもむろにオッサンが唄い出したのは「イナゴの歌」。 メモって無いんだけど妙な歌であったのは間違いありません(^^;。 「♪イ〜ナ〜ゴ〜、イ〜ナ〜ゴ〜」とスローテンポだったような。 熱唱(?)してるところに修士さん登場。 冷ややかな目で小堀さんを見ている。 修士さんの格好は学生服。 あんまり違和感無いけど本人的にはそろそろギリギリなのかな。 そして頬にガーゼが貼ってある。 コントで良く見るような感じじゃなくて正に「耳にお餅状態」の時につけてたようなガーゼ。 (今度はほっぺたに“お餅”?)なんて思った。 「耳にお餅状態」を知ってる人も知らない人もちょっとガヤガヤ。 2人は親子の設定。 オトン(小堀)が勝手に自分が大事にしている料理の本を読んだと言って怒る息子(修士)。 このオトンは今まで「一山当てる」という数々の夢を見ては周囲を翻弄してきたよう。 今度このオトンが目指しているのは「ミュージシャン」。 冷ややかに見ている息子に印税生活の計画を説き出す。 「印税生活いうのんを知らんのか? 印税が入ったらな、大きな家建てて、大きな車乗って、大きな犬飼って、…大きな服着て、大きなメシ食べて、大きなパーマ当てて…」 「最後のオカシイやろ。大きなパーマって」 「それでなオマエをワシそっくりに整形させるのが夢や」 「イヤや!変な顔になるやんか」 オトン、息子の顔の傷に気づく。 「どうした?顔にお餅つけて」 「つけてへんわ!」 中々理由を喋らない息子。 「何や、学校でいじめられでもしたんか? 情け無いやっちゃな。 やられたらやり返せや」 「…誰のせいでいじめられた思うてんねん」 これまでのオトンの迷惑行動を並べ立てる息子。 「働きもせんで訳分からんことばかりして。 石油王になる、いうて何やった?公園の土4m掘っただけやろ」 「温泉が出ても一山当てられたやろ」 「ネコの死骸しか出て来ーへんかったやないか! あと育毛剤開発した、言うてたけどあれ何や? ウーロン茶にワカメ混ぜただけやろ。 で、オマエそれを飲んでたやろ。育毛剤って塗るんちゃうんか!」 「どっちも髪にエエやないか!」 「あと、これからはコンピューターの時代や言うて何するかと思ったら…。 マンガ喫茶に4回行って終わったやないか!」 「その4回でHP作れたよ」 「誰もアクセスせんかったやないか。0ヒットやったやないか! 極めつけは宗教は儲かる、いうて教祖になるいうてたけど」 「だってオマエ、お布施は税金掛からんのやぞ。坊主丸儲けやないか」 「髭伸ばして終わったやないか!で、髭が痒いから辞める、いうて。 今度はミュージシャンやて!? 学校でなオマエのことを何て言われてんのか知ってんのか?」 「ミッシェルガンオヤジ?」「オヤジアンシエル?」「モンゴルオヤジ800人?」 「それ、単にモンゴル人のおっさんが800人いてるだけやないか! ダメオヤジとその息子や!」 「…そのまんまやん。何のひねりもないやん。どうせやったらな、久保田利伸とオヤジキャンベルとかな。 オマエ、黒人の子や」 「オマエ、久保田か!?」 そんなことやからオカンも愛想尽かして出て行くんじゃ、と息子。 「ワシはな、何歳でも“ロック”が出来るということを証明したいんじゃ!」とオトン。 しかし働きもしないで夢ばかり見ているオトンのせいで修学旅行にも行けなかったと責める息子。 「今時な、修学旅行に行かれへん高校生がおるか!…」。 オトン、おもむろにギターを持つと 「♪なんで〜、修学旅行行けへんかったんやろ〜」と理由丸分かりな歌を唄い出す(^^;。 オマエが修学旅行の積み立てをせーへんかったからじゃ!と息子。 アホなオヤジに付き合ってる暇はないとばかりにバイトに出かける。 そんな息子の後ろ姿に 「♪お金を下さい〜お金を下さい〜、あ〜お腹が空くな〜」と金をせびるオトン(^^;。 (「フィーバーマン」と同じく一本一本が繋がってるコントなのかなぁとこの時点では何となく思った。 次がある流れだったので。 このコントが終わった後、スクリーンが出た。 2丁拳銃の単独ライブのもう1つの楽しみ、「ブリッジ」だとにっこり。 ところがスクリーンには何も映らず…。 映写機(?)のミスか元々この時点ではブリッジを使わないのにスクリーンを出してしまったのか…。 恐らくタイトルが出る予定だったと思うんだけど) |
![]() 舞台にライトがついて現れたのはヤンキーの格好をした二人。 短ランにボンタン。頭はリーゼント。うっすいペタンコのカバン。 京橋中学放送部部員の2人。 お昼の校内放送「京橋中学はみ出しランチタイム」の内容をどうするか話し合っている。 自分が考えた企画のデモテープを聞き合う。 どちらが出す企画も(オイオイ(^^;)というようなものなんだけどお互い 「めっちゃエエや〜ん!」「そうやろ〜!」「オマエ、天才や〜ん!」と褒め合う。 2人の意見が一致し、いよいよ放送するのだが…。 (暗転後いきなりこの2人が出て来たんで (あれ!?オトンは?)と少々戸惑う。 オトンの出番があれで終わりだったら何か中途半端な終わり方だったなあ、と。 さっきのコントでのムスコがぐれてこんななった訳でも無さそうだしなぁ…と色々考えた。 さっきのブリッジがタイミング良く出されてたらスムーズに流れてたのかしら。 小堀さんは今まで数々のキャラとヅラをこなして来たけどこういうリーゼントのヤンキーって私はあまり見たことない。 だから新鮮だった。 のっけから妙に修士さんがはしゃいでる感じがしたので(もしかしたら…)と思ったらビンゴ。 <ボケ・ツッコミ逆転>でした。 小堀さんがボケる時もあったんですけど9:1で修士さんがボケてました) ブリッジ1・「ごっこ」(詩とヤンキー2人のイラスト) |
![]() メガネをかけ、袖には事務員がはめてそうな黒いものをして電話の応対をしている修士さん。 どうやら電車内の忘れ物問い合わせセンターで働いてるよう。 しかし忘れ物の問い合わせが「竹輪(高級なので竹の棒つき)」「ミサンガ」「ケーキ」「かまぼこ」などありえないものばかり。 そこに現れた一人の女の子(!?)。 ハイ、小堀さんです(^^;。 金髪のロングヘアーを2つに結びチェックのワンピース(フリルつき)でロリータファッション。 修士さんを見つけると 「や〜ん、カワイイ〜」と両手で手を振ったり“あややピース”をしてみたり(^^;。 彼女も落とし物をしたのだけど 「アイポンを4次元しちゃったの〜」→(訳)「カバンを無くした」 「何が入ってはったんですか?」 「クックル」→(訳)「ケータイ」 「ペッシー」→(訳)「スケジュール帳」 「マーブル」→(訳)「財布」 「ルーズリー」→(訳)「スタンガン」 「…あの、お名前ここに書いて下さい。 …あぁ、これではダメですねぇ。名前、“ぷりん姫”って何なんですか!?」 と、不思議少女に翻弄される駅員。 (小堀さんの女性キャラといえば何といっても“虹子”。 この“ぷりん姫”は虹子のようにシリーズ化されるんでしょうか(^^;。 小堀さんって足細いなぁと思いました。 で、“クックル”で「F拳ビデオ」の中にあった小堀さんの詩を思い出し、“ペッシー”でカリカ・家城さんを連想しました) ブリッジU 「分かりやすい人」(イラストの説明は難しい…) |
![]() ライトが点くとそこにオトン登場(笑)。 またも「イナゴの歌」を唄ってる。 しかしタクシーの前で歌ってたらしく、戻って来たタクシードライバー(修士)からやんわりと邪魔だと言われる。 今ライブ中やねん、と色々言って煙に巻こうとするオトン。 ほな、タクシーで家まで乗っけてや、そしたらアンタも儲かるやろ、と言ってタクシーに乗りこむ。 しかしタクシーの中でもマイペース。 「聞いてください、『行き先』」 「言ってください、行き先」 「…聞いてください、『行き先』」 「言ってください、行き先」 「…聞いてください、『行き先』!」 「だから言ってください、行き先!」と何度も繰り返す。 車内でライブをしたり録音をしたりとやりたい放題のオトン。 しかしタクシーなので当然目的地に着いた後は…。 (オトンが出て来た〜、と嬉しくなった(^^;。 この時点で今回の構成が大体掴めた。 (「サードマン」+「フィーバーマン」)÷2、といった感じ) ブリッジV 「行き先」(詩とタクシーの横で一服しているドライバーのイラスト。 唯一おちゃらけた詩だったので笑いが起きた) |
![]() 半袖ワイシャツにネクタイの修士さん。 やや老けた格好。 思い詰めたような表情で高いところに立ってる。 そこに修士さんのNaが入る。 3年前はエリートサラリーマンだった。 しかしギャンブルの深みにはまり会社の金を横領してしまいそれが発覚。 クビになってしまう。 妻子にも逃げられ職も失い人生に絶望した元サラリーマン。 「忘れはしない3年前。世の中の全てから逃げようとした…」 というNaのあと靴を脱いでまさに飛び降りようとした時。 むこうがわの高いところにおじいちゃん(小堀さん)登場。 新喜劇で辻本さんがやるようなおじいちゃんの格好。 むこうも飛び降りようとするんで慌てて止める元サラリーマン。 何してはるんですか?と聞く元サラリーマン。 当然おじいちゃんも飛び降り自殺をしようとしてたところ。 「僕もね〜、飛び降りようとしてたんですよ。 かぶっちゃいましたね…」。 「先着順か。ほな、アンタ先行け(逝け)や」。 何故自殺をしようと思ったのかをおじいちゃんに聞くサラリーマン。 病気が原因。 「医者からな余命3ヶ月って言われたんや。 …4ヶ月前にな。 親戚も最初は心配してたけど今は誰も心配せーへん。 ほな、ワシは死んだ方がいいんやろ、思ったんや」 今度はサラリーマンが説明。 横領がばれ、妻子には逃げられ、会社もクビになったので生きていてもしょうがないと思い…と説明してるのに聞いていないおじいちゃん。 「でも何や、オマエさん嫁はんとは会おう思えば会えるんやろ? ワシの嫁はあっち行ったわ」と空を指すおじいちゃん。 「あぁ、奥さんも亡くならはったんですか」 「いや、今海外旅行行ってんねん。グアムってどっちかな?あっちかいな?」 「知りません!旦那さん病気やいうのに海外旅行行ってはるんですか、奥さん」 「人の嫁けなす前に自分の嫁けなせや! どうせあれやろ。大酒のみとかやろ」 「うちの妻は酒は一滴も飲めません。 一緒に食事に行っても酒を飲むのは僕だけで、妻はいつもオレンジジュースでした。 「娘はどうやねんな」 「家族で食事に行った時、娘もオレンジジュースを飲んでたんです。 …妻にそっくりでした」 この後、何度かおじいちゃんが自殺をしようとするのを止める元サラリーマンにおじいちゃんが一言。 「ワシを止めたいんじゃなくて自分が誰かから止めて欲しいんやろ? ホンマは死にたくないんちゃうか?」 「…死にたくないです〜!」 「…ワシも死ぬまで生きていた〜い!」 映像。 花やしきでジェットコースターに乗ったり雷門で鳩に餌をやっている二人。 おじいちゃんの頭にまで鳩がたかっていて鳩嫌いの私には気色悪かったです…(^^;。 最後はツーショット。 おじいちゃんだけクローズアップされてだんだんぼやけていく。 この作りだと(おじいちゃん死んだんだ)と暗示が働いて静まり返るはずなのに何故かくすくす笑いがあちこちで止まらず(私も)。 暗転。 再び舞台上。 自殺を思い止まった元サラリーマンは何とか人生の軌道修復に成功。 思い出の地に再びやって来た。 そこで見たものとは…。 (自殺を止めるセリフで 「私の目を見て〜!はい、戻って〜」 というのがあって私はこのフレーズがすごく好きでした。 何となくだけどね) ブリッジW オレンヂジュース(詩とオレンヂジュースの紙パックと靴、「遺書」のイラスト)。 RRSで聞いたことがあるあの曲にこういう世界が色づけされたか、と思った。 |
![]() 最初に出て来たのは小堀さん。 やっとヅラをかぶってない小堀さん。 刑事役。紐で誰かを結んで引っ張って来てる様子。 (この紐が異常に長いとかそんなボケかしら)と素人考えで思ったけどそんな訳ない。 出て来た男。それは…。 虹彦!! 客席からも「あ〜っ!」「虹彦や!」の声が上がる。 1年ぶりの虹彦に私も何故かテンション上がる。 女性(≠テルのオカン)をストーキングして大怪我を負わせて捕まった虹彦。 実況検分を行うのだけど…。 (虹彦、パワーアップしてました。 ボキャブラリーの方がですが。 「可愛さ余って憎さ百倍」が「カワイさん明後日肉特売」って何だよ(笑)。 はじめて見た人は無気味に思ったかもしれないけど私は懐かしさが先に立って嬉しさを何故か覚えました(^^;。 “虹彦が生きてたー!”みたいな。 ニチョケンのコントっていつも何かしらリンクしてるよなーと思った) ブリッジ 「夕焼けバス」(この歌聞いたらもう虹彦が浮かぶのかな…(^^;) |
![]() 学校から帰って来た息子。 玄関に100円が落ちていたので貰っておく。 部屋に入るとあちこちに散乱しているオトンの作った詩の紙。 ここで劇中に流れた詩はオトンが全部作っていた設定であることを知る。 どんな曲を作っているのかをデッキで再生してみる。 「行き先」の「あー」「いー」のとこだったので無言で止める息子(「何や、これ」)。 巻き戻して適当なとこで再生しているとオトンと女性の会話の録音が始まる。 会話の内容から察するに相手はオカンのよう。 オカンが家を出て行って以来息子はオカンに会っていない。 実はオカンが家を出て行ったのはオトンに愛想を尽かしたからではなく、オカンがやりたい仕事をするために出て行ったことをしる。 仕事も軌道に乗って来たので再び家族で暮らしたいと申し出て来たオカン。 「今更“家族”でって何やねん。 それにな、もうワシは家族で暮らしとんねん。 アイツとオレは家族や」 あの子のことを何も知らんくせに…とオトン。 「あの子の好きなサッカー選手は誰や?」 「ベッカムや」 「え…。マラドーナ」 「ベッカムや」 「あの子の好きな映画は何や?」 「スターウォーズ」 「…グーニーズ」 「スターウォーズや。 オマエ、また微妙に古いな」 「あの子の好きな芸人は?」 「次長課長」 「フットボールアワーや」(このやりとりは東京公演では変わりそう) 「あの子の吸うてるタバコは?」 「あの子まだ未成年ですよ。タバコなんて吸うてません」 「吸うてんねん。マルボロや」 「オトン、オレが吸ってたの知ってたんか…」 「最後に。あの子が1番望んでることは何や思うか?」 「家族で暮らすことです」 「違うわ。それはもうやっとる。 オレとあいつで家族や言うてるやろ。 あいつはな、調理師になりたいんや。 そのためになオレが食うたこともないような料理の本買うて勉強しよるわ。 学校行くためにバイトもしてる。 せやからオレも貯金してんねん。まだ少し足らへんけどな。 働かんと貯金してんねん」 「ほな、私が足りない分を…」 「いらん!オレが出したんねん!帰れ!」 と言って自分勝手な申し出をしてきたオカンを追い返したオトン。 ところが追い返した時に貯金箱がばらけてしまい大慌て。 「わ〜、えらいこっちゃ、えらいこっちゃ。100円どっか行ってもう〜た〜(嘆)」 オトンのギターケースにあった貯金箱を開けてみる息子。 1000円札もありはするものの殆どが小銭。 「…少しどころか大分足らへんやん」といいながら箱を閉める。 そこにオトンがトイレから出て来たので100円を返す息子。 来客でもあったのかカマを掛けるが「新聞屋か何か来たから追い返したったわ」ととぼけるオトン。 「この歌が売れたら新聞を取ってやりぃや」と息子。 はじめて自分の活動に理解を示す発言をした息子を不思議そうな顔で見るオトン。 新曲を折角の機会だから息子に聞かせる。 「これ、売れるんか?」と楽譜見ながら言う息子。 (またイナゴ系か?)と思ったその歌が 「銃歌」。 前半は小堀さんが唄い途中から修士さん。 歌詞が全てのコントと現実の世界にリンクしてハッとした私。 お客さんもじっと聞き入る。 でももちろんしんみりした状態で終わる訳がないお笑いの舞台。 せっかく良い感じだったのに最後は(^^;…。 ブリッジ 銃歌&スタッフロール。 「全詩:おっさん」に笑い「演奏:2丁拳銃」にやっぱりな…と思う。 「銃歌」のイラストはセンターマイクの部分が「拳銃」。 お客さんの喜びが溢れた。 エンディングトーク。 修士さんは学生服のまま。小堀さんもヅラはずしただけだったかな。 修士さんが「ただいまー!」と言ってました。 「お帰りなさーい」と言える関西の人は羨ましいなあ。 「漫才が今回無かったんでやっと喋れるわ」と嬉しそうな小堀さん。 「演奏:2丁拳銃」は大変だったそう。 「演奏:2丁拳銃ってあったでしょ。 (しかしお客さんの反応がイマイチなので)何?そこだけ見てへんの?目隠しでもしてた? 後ろでな、これ、あっウチの奴(修士)がギター弾いてオレハープ吹いて。 ハープ吹きながら色々やらなアカンからオレ、さだまさしになったような気分やったわ」 マンスリーよしもとのインタビューで「ウケなかったら速攻百式をやる」と言っていた修士さん。 「でね、今日終わった後なんですけど…百式やってもエエかもなぁ〜って(笑)」 「オィッ!オレ今日頑張ったやんか。不思議少女もしたしよぉ」 そして「何でおじいちゃんのアップのとこでみんな笑ろたん?」と聞く。 「歯が抜けてたからやない?」 「そうか〜。抜けては無いねんけどな。裏に生えてんねん」 「何でみんな何かいいたそうな顔で見てんの?」と聞く。 そして、はいすっかりおなじみフレーズ「パカパ〜!」をやる。 修士さんは「常に忘れたらアカン」とか言っていた。 最後。 小堀さんは不思議少女のバイバイで。 修士さんは一時期の松口さんと同じような満面の笑顔で大きなバイバイをして「チャカ〜銃歌〜(大阪公演)」終了。 |
![]() 2丁拳銃の単独ライブはいつも何かしらのメッセージがこめられている。 「ピストルモンキーフィーバーマン」だと「自分たちは何があろうと芸人でいる」というメッセージを私は貰った気がした。 おりしもbase解散ラッシュが相次いだ年だったのでとても嬉しかったし安心した。 今年は 「人間は誰しも悲しくて優しい生き物」 「誰もが愚かだけど愛しい存在」 ということを感じた。 一山当てると大きなことばかり言ってはしょうもないことを繰り返すオトン。 バカなことをやってる(言ってる)のに全然気づいていない能天気なヤンキー。 自分の中のファンタジーの中で幸福に生きている不思議少女。 自分の身から出た錆とはいえ人生に絶望し自殺を企てるサラリーマン。 ストーカー行為を繰り返した挙句女性に大怪我を負わして逮捕された若い男。 どれも実際に自分の周りにいたらとんでもなく迷惑な存在だ。 けれどほんの少し見方を変えてみる。 自分は彼らのように本気でバカがやれるだろうか? 不思議少女はこの世界でどう生きれば良いのか本当に分からなくて彼女なりに一生懸命に生きてる結果があれだとしたら? 相手が喜ぶ愛し方が分からなくて結果的にいつも人を傷つけてばかりだとしたら? 私達は彼らを笑ったりさげすんだ目で見たりする。 けれどあなたはどうなの?と「チャカ〜銃歌」は問い掛ける。 彼らをそんな目で見れるほどあなたは立派な人間ですか?と。 「銃歌」の歌詞に 「自分を殺める人ほど/勇気を持っているのでしょう」 という一節がある。 一見すると自殺を肯定するかのように思える文章だが決してそうじゃない。 あくまで“でしょう”だ。 「自殺なんてとんでもない!」という価値観や世間の常識の押しつけもない。 その人の行為を肯定もしないが否定もしない。 そこにあるのは世間一般では“愚か”と言われる行為をしてしまう人を“温かく”“優しく”見守る目だった。 「正しさ」や「常識」を押しつけることはたやすい。 けれどそれだけじゃ誰も救われないし誰も救えない。 ほんの少しだけ自分の物の見方を変えてみる それは単純なことなんだけどそれが1番難しい。 けれど本当に単純なことなんです。 そして分かることがある。 社会に影響を及ぼさない程度の狂気や弱さは誰もが持っていること。 みんなどこか悲しくて愚かな面を持ちながら生きているということ。 それに気づけば人は誰でも優しくなれる。 誰かを愛おしいと思える。 …ということを私は感じました。 けれど作者の意図としてはどうなんでしょうね? (02/8/16) |
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![]() チャカ東京公演を見るために急遽予定を入れて東京に飛んだ訳ではありません(苦笑)。 そんなことが出来るほど余裕はございません。 どうしても東京に行かなければいけない用事が出来てその日が8/24だっただけです。 でも24日に東京にいるのにチャカを見ない訳にはいかないですわね(苦笑)。 @ぴあを見たら追加席が出てたんでダメもとで電話したら「あと1名様ならご用意できます」と言われ、気づけばゲットしてました。 2丁拳銃運だけはとんでもなく私は持ってるようです。 席はN列の2番。 「2丁拳銃を前から5列目以降で見たことがない」ジンクスは外れる訳なんですけどまぁこのイベントに関しては例外でしょう。 追加で指定が取れただけでも奇跡ですし。 てなわけで、本多劇場のレポートは近鉄小劇場公演で見逃したり聞き逃したりしたところ、東京公演で変わったところなどを簡単に報告します。 |
![]() (1)お祝いの花輪→近小にはなかった(苦笑)花輪の数々。 TBS、テレ東、WOWOW、ワイズビジョン、(株)日企、TV LIFE。 個人名では大林素子さんとあと1名(忘れました…)。 テレビ局から来てたら(秋から仕事増えるの!?)と期待してしまいますな(^^;。 当日券→パイプ椅子に加えて座布団の人も。 お客さんがぞろぞろ階段に座布団持って現れて座っていく姿は中々見れるもんじゃないかも…。 (2)オープニングコント→「イナゴの歌」が大阪と違ってた! 近小の時はスローテンポで「♪イ〜ナ〜ゴ〜、イ〜ナ〜ゴ〜」と始まってた歌が本多では速いテンポで 「♪イナゴとイナゴがゴッチンコ〜!」なんて感じで始まった。 近小と本多で色々変えてくるとは思ったけどまさかここも変えて来ると思わなかったんで (やられた…)なんて思った。 「♪サイン コサイン タマネギ〜!」とシャウトしてました(^^; 今回はN列だったので程よい距離感で2丁拳銃を見ることになった私。 近小と全く違う「イナゴの歌」ということをおくびにも出さずに飄々と唄う小堀さんにこの時は惚れてました苦笑)。 (3)ブリッジ→これ、近小で流れなかった(ミスった)のが本当勿体無かったぐらいカッコ良かったです。 このブリッジを見た限りではとても「一人鉄道員(ぽっぽや)」じゃなかったですねー。 これから流れる詩のフレーズが東京のネオン街(適当なのかは微妙だけど)の映像にかぶさる(早い調子でパッパッと切り替わっていく)。 やっぱり2丁拳銃のイベントはブリッジも一つの世界を作るのに重要な役目を担ってますね。 (4)「ごっこ」→曖昧だけど近小で言ってたっけなという修士さんのセリフあり。 「オマエ(小堀さん)、“い”のバランスめっちゃ良いやんけ〜。 オレやったら“11”にしか見えへんわ〜」というセリフ。 どうだったかなぁ…。 (5)「夕焼けバス」 ゚一瞬、小堀さんがネタ飛び。 けど、別に私ドキドキも心配もせず。 (2丁拳銃なら大丈夫やろ)と、どーんと構えて見ることが出来ていた。 ゚修士さんのセリフで「この星で1等賞のストーカーになる」とかいうセリフがあってそこで「わ〜」という歓声と拍手が起きた。 これ何で拍手が起きたのか私はイマイチ分からなかった…。 ゚このコントも「ごっこ」同様ボケ・ツッコミが入れ替わってるので修士さんはツッコミ役の小堀さんに言いたい放題。 近小でも「ツッコミ多っ!」とか「アンタ、ツッコミむいてないよ〜(へらへらしたと(^^;)」なんて言ってたけど本多ではこれに加えて 「アンタ、間も悪いけど顔も悪いよ〜」とか言っていた(苦笑)。 「オマエが(ボケたことを)言うからやらなアカンねん!」なんて反論してた小堀さん。 何回も「え?え?」と小堀さんがいうことを修士さんが聞き返すので「エッて何だよ!?バカヤロゥ!」と小堀さんがキレるやりとりも健在。 ゚実況検分中、腰ひもが横たわってる修士さんの下半身に強く当たってしまう(ムチでしばかれたようになった)ハプニング。 さすがの修士さんも思わず「痛っ!」と素の口調に戻る。 その後コントを続けてたものの修士さん、小堀さんに突然 「ねぇねぇ。胸痛いんだけど、マジで」と口調はキャラ、けど言ってる内容は素。 何でも立ち上がる時に「胸がつった」そうな。 胸をしきりにさする修士さん。 喋りにくそう。 見たことない修士さんの状態に、有り得ないことだと思いつつも私は (え〜、“耳にお餅”の次は“心筋梗塞”か、修士さん!?) とちょっとうろたえた。 小堀さんもハプニングに苦笑しながら 「頑張れ!舞台は続けなアカンねんから」とアドリブ。 (舞台に一度上がったら絶対ケリをつけないと舞台から降りれないんだ)と舞台人の厳しさを考えた。 何とか胸のつりも治まったらしい修士さんにホッとする。 (6)「銃歌」→近小では「次長課長」&「フットボールアワー」だった「好きな芸人」の組み合わせ。 本多ではこれは東京の芸人さんの名前になるだろうと思ってた。 誰だろうなぁ、チャイマとニブゴとかになるんかしらと思ってたら 「カリカ」&「チャイルドマシーン」(^^)。 “ペッシー”も使われ“カリカ”も出て来て。 カリカもお気に入りな私はまさか出て来るとは思わず、にこにこ〜となった。 「2丁拳銃軍団」のカリカ、名前だけでも本多で大活躍。 なお、近小では言ってなかった歌のタイトルをいうオトン(おっさん)。 「銃歌」と書いて「チャカ」と読ませるよう。 (7)エンディングトーク 出て来ると「2階席〜」と笑顔で手を振る小堀さん。 けれど2階は照明さんや音響さんなどスタッフさんばかり。 見慣れた顔ばかりが手を振ってるだけだったとか。 「いっぱいお客さん入ってくれてますね〜。 遠いところから来てくれはった人もいるようで」とも。 「赤ちゃんと、何か変な笑い声の人おったな」と小堀さん。 そう、1〜2名程まるで(笑い屋か!?)といいたくなるほど奇矯な笑い声を立てる人がいた(苦笑)。 「変なって…(苦笑)。特徴的とか他に言い方あるやん」とフォローに回る修士さんだったけど 「変な声やったやん」と曲げない小堀さん。 ニチョケンはコントしながら笑いそうになったそう。 <笑い>はないよりあった方がいいに越したことは無いけどもね…。 ちなみに赤ちゃんは微かな泣き声だったのに小堀さん聞こえてたんだなと思った。 廊下で泣いてるのかなと思うぐらい本当に微かだったんだけど。 「(変な笑い声を)今度キャラに入れようかな」と修士さん。 「キャラっていえば…! 大阪のアンケートにも書いてた人多かったけど」 と小堀さん。 「夕焼けバス」のストーカーは「虹彦」じゃないそうな。 「“虹彦”って一言も言ってないねんで。 今回のコントのキャラは全員名前が無いねん。 だから“おっさん”やし。 けどオマエ(修士)があんなヅラつけてメガネしたらみんな“虹彦”って思うねん」と。 年末頃うたライブをすると告知。 「2丁拳銃が何で音楽ライブするのか今更不思議も無いでしょ。 今日もね、ギター弾いてたし」と小堀さん。 そして3月に再び「百式全国ツアー(5ヶ所)」。 「あのね、『マンスリーよしもと』のインタビューでボク、『今回は笑わかしません』とか言ってるんですよ。 みんな心配してな。『小堀さん、何言うてはんねんやろ』『オカシイんちゃうか?』とか。 で、オマエ(修士)が『ウケへんかったらすぐ百式しますわ』言うところでその記事が終わってんねん。 全然「チャカ」が失敗した訳じゃないからね。ここは言うとかんと!」と必要以上に強調する小堀さん(^^;。 修士さん自身も「チャカ〜銃歌〜」は楽しかったそう。 けども「百式」は「百式」として好きなイベントなので毎年恒例にしたいですね、と修士さんが言うと (うぇ〜)と本当にイヤそうな顔の小堀さん(ネタ作成が大変)。 「まぁオマエは大変やけどね。オレは横で『あぁ〜、これはアカンな』とか言うとくから(笑)」と修士さん。 単独ライブも終わり、今週1週間は呆けたように過ごすと宣言する小堀さん。 とりあえずの楽しみは今日の打ち上げ。 大阪ではカラオケ店の店員のお尻を蹴飛ばすわ朝の6時に暴走族と漫才をしてる(しかもツッコミ役)ところを相方に見られるわと羽目を外し過ぎた小堀さん。 オレに蹴られた店員をこれから舞台に呼んで順番待ちさせて…と素人の私すら(小堀さん、おかしなこと言ってるなぁ…(^^;)と思ったら 「オマエ、オカシイんか!?」みたいなことを修士さんから言われていた(^^;。 小堀さんの言ってたことは意味がさっぱり分からなかったです(苦笑)。 分かったことは<小堀さんは“ライブハイ”にまたもなられてるなぁ>ということのみ。 またの名を「本多ハイ」。 2年前の「ピストルモンキー」の漫才ではびっくりするぐらいハイになってた小堀さん。 2人揃って90度お辞儀したところで幕が閉まり出した。 (あら、今回は“パカパ”しないんか)と思いながら拍手をしていたら完全に閉まる直前 「パカパ〜」を満面の笑顔(多分)で行った小堀さん。 私も拍手を咄嗟に「パカパ〜」に変更(^^;。 我ながら近年稀に見る<会心のパカパ>だった(苦笑)。 |
![]() 「チャカ〜銃歌〜」という名前の舞台は10日前に大阪でも見た筈だった。 そんなに大幅に変更されたところもない。 けれど近鉄小劇場で見たものとは全く違うものを見たような不思議な感覚を抱いた。 本多劇場編を見れて本当に良かった。 近鉄劇場編だけじゃ物足りなかったという訳じゃない。 今回、たなボタ式に上京する用事がうまいこと(苦笑)出来たおかげで本多版を見ることが出来た訳だけれど。 近小版のみでも充分に「ネタの夏」を満喫していた筈。 しかしこの本多版はずっしりと来た。 ハイ、来ちゃいました。 去年、「ピストルモンキーフィーバーマン」を見終わった時の感覚を再び抱きました。 終わったことが寂しくなり思い出す度に胸が切なくなったあのライブ。 もうああいう感覚を抱くことはないだろうなと思ってたけど1年後の本多でこの感覚が戻って来た。 切なくなるんだけども好きなあの感覚。 これは2丁拳銃だから抱かせてくれる感覚なのかもしれない。 ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ 私にとって近小は「『チャカ〜銃歌〜』の世界を味わった場所」。 本多は「2丁拳銃の自信を感じた場所」だった。 本多も開演前はドキドキしていたけどやはり一度見ているので本編を見ている時多少のこころのの余裕は近小に比べるとあった。 近小で感じたことは上に書いたのでここでは省く。 では“2丁拳銃の自信”について。 EDでやったうたライブと百式の告知の時にそれを感じた。 コントオンリーライブの後に歌オンリーライブ&漫才オンリーライブの告知。 彼らはこれらを2人だけでやってしまうことが可能だ(もちろんこれらをやるためには多くの方の協力が必要だけれど)。 どれをやってる姿にも「恥ずかしさ」や「照れ」や「居心地の悪さ」はない。これは見てるこちらにも言えるけど。 「ホントはこんなことやりたくないんですけどやらされてるんです」的お仕着せ感もある訳ない。自ら作ってるし。 「中途半端」なんて言わせないという自信と誇りが見え隠れした。 それを端的に感じたのが >2丁拳銃が何で音楽ライブをするのか今更不思議もないでしょ という小堀さんの発言だった。 <芸人が歌を唄う><CDを出している>ということは場合によっては、その人達をけなす&バカにする格好の材料だ。 「芸人のくせに…」と。 私は「2丁拳銃の歌」についての抵抗ははるか昔に消えた。 それはただ単に「2丁拳銃が好きだから」という理由からじゃない。 ネタをしてる姿も知ってるし、実際にライブに行ってみて手を抜かないで音楽をやってる2丁拳銃も知ったからというのが大きい。 そうでなければアホのようにインストアに参加するために同じCDを2枚も買ったり前から2列目で筋肉痛になりながら「青色」で飛び跳ねたりはしない(^^;。 けど「ネタをしてる2丁拳銃は大好きだけど唄ってる2丁拳銃はまだちょっと抵抗が…」という人がいたっておかしくない。 そういう人達は中々お金を出してうたライブに行ったりCDを買ったりはしないだろう。 それもありだろうと私は思う。 今回はブリッジで「2丁拳銃の歌の歌詞」を流し、最後は2人で歌った。 とても自然な流れだったと思う。 このライブで例えばRRSにも行ってみようかとか、まずはレンタルCDで2丁拳銃の歌を聴いてみようかなとか思うようになった人がいれば嬉しいことだ。 ライブを見る度に(2丁拳銃は大きくなってってる…)と思う。 それがとても嬉しい。 東京を確実に「ホーム」へしていってる。 あんなに当日券で入る人が多いとは思ってなかった。 そして男性が多かった。 階段に座布団を敷いて座っても良いから2丁拳銃の単独を見るために来てくれた人達。 “笑い屋”はいたけど、大多数の人達は2丁拳銃が作る世界をじっくり味わっていた。 とても大切にしてくれていた。 こんなライブを出来る2人でいる限り<2丁拳銃のホーム>はこれからも増えていくだろう。 その過程を見続けていくことが私の楽しみの一つだ。 単独ライブは舞台に2人のみ。 この単純な構成が一番贅沢。 一番大好きで大切な時間。 福岡からわざわざ新幹線や飛行機を使ってまで何故見に行くのか。 それはやっぱり他ならぬ2丁拳銃の舞台だから。 (何かやってくれる)(唸るしかない舞台を見せてくれる筈)という期待が裏切られないという確信があるから。 今年の夏も良い夏だった。 (02/8/31 記) |
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![]() ![]() ゜幕が開いた時、客は拍手のタイミングを逃してしまった…。 変に盛りあがり過ぎもせず、冷め過ぎてもおらず、テンションは見てる分には心地良かったんですけどね。 コントライブは幕開けの拍手のタイミングがいつも難しい。 とりあえず、形だけでも拍手を送ってた人がちらほら(私も)。 ゜オトンのビジュアル→白髪混じりのオッサン…というか“オジイチャン”(^^;になっていた。 去年はじゃりんこチエのお父さんがモデルだったらしい。 去年の小堀さんのヅラ(パンチパーマ)は一部で「地毛だと思った」という声が多数。 うちの掲示板でもそれを話題にして楽しんでいた(笑)。 小堀さんは「そんな頭するか〜!」と今年も否定していた。 ゜去年は「イナゴの歌(作詞・作曲・歌/オトン)」で幕を開けた。 今年は、「俺には夢がある」というタイトルかなぁ、敢えてつければ。 タイトルだけ見たら、めっちゃブルーハーツだけど、オトン色満載のしょーもない(褒め言葉)歌でした。 ゜夢ばかり追ってしょーもないことやらかしているオトン。 今年は、俳優にもなろうと試みて、例のロケに参加して轢かれそうになったそう。 ゜息子の同級生から何といわれてるかを想像する場面は、ミッシェル〜以外は変えていた。 ゜息子の顔についてた餅(ガーゼ)は今年も健在。 久しぶりにあのやりとり(「どうした?顔にお餅つけて」「お餅ちゃうわ!ガーゼや!」)を見る。 今年は修士さんがうまいこと坊主なので、高校生役という設定は何か…良い感じだったかも。 「浪商〜」の想像が少しついた。 余談だけど、浪商スタッフから贈られてた花輪は「二丁拳銃」でした、ハイ。 ゜修士さんの演技がすごく滑らかで自然だった。 (これ、芝居の舞台?)と一瞬思ってしまったほど。 声を凄く張ってたんだけど、ただ喚いてるのとは違うし、わざとらしくないし。 “役者”を今回、修士さんに感じた。 ![]() これから単独で使われる詞の断片がパッパッとめまぐるしく映し出される。 去年も見ているだけに、去年思わず泣けてきた詞や切なさがよみがえってきて、早くも胸が苦しくなる(苦笑)。 そして、徐々に思い出していく。 (2丁拳銃が作る世界観がとても大好き)ということを。 ![]() ゜“シュウちゃん、ケツ、ぷり〜ん!”なんてメモっていた(^^;。 いつにもまして、シュウちゃんのお尻の動きがキュートやったので。 去年に比べるとあんまりシュウちゃん、ボケてないような、なんて思った。 去年は新鮮過ぎたのかな。 …と思ってたけど、川谷修士に笑いの神は微笑む。 ゜ヅラハプニング発生。 2人共リーゼントのヅラをかぶっている。 ところが、シュウちゃんのヅラのトップ部分が取れかかり、だんだん下がって来るハプニング発生。 しょうがないので、シュウちゃん、下がってくるヅラ部分をケータイみたいに、パカパカ開け閉めするような感じでコント続行。 のれんをくぐるような感じで、ヅラから顔を見せるシュウちゃん。 やってることは何だか可愛いんだけど、何分にも格好はヤンキーだから、そのギャップに客は大爆笑。 小堀さんは後ろを向いていたので何故客が笑ってるのか最初は分からず。 振り向いて…、一瞬素に戻って笑いを堪えるのに必死だったコホリヒロユキ。 結局、外れかけたヅラはシュウちゃんを押し倒す時に小堀さんがもぎ取ってしまった。 (どうすんのかなぁ〜)とか思ってたら、ヅラの残骸を胸ポケットに入れるシュウちゃん(^^;。 どこに入れてん!、と小堀さんがつっこんでたが、客も心中同じようにつっこんでた人が多かったろう。 ゜やっぱりちょっと可愛かったシュウちゃん 「またね」「またね」と延々と繰り返すやりとりがある。 その時、机にちょっと隠れながら「またね!」と言ってたシュウちゃんが、 (シュウちゃん、か〜わい〜い〜) と思う表情だった(苦笑)。 29歳なのに…。坊主なのに…。 ![]() ゜去年は確か地毛だったと思うが、今年の修士さんは七三分けのヅラだった。 ゜去年はあんまり注目しなかったが、修士さんは「営団地下鉄職員」の設定だった。 去年の私は東京在住じゃなかったから、このあたりはあまり関心が無かったんだろう。 ゜小堀さんの新境地である「ぷりん姫」。 修士さんに近寄って行く時、右半分の客が大爆笑していたのがちょっと気になった(^^;。 やっぱり凄いことが起こってたのかしら。 ゜「ぷりん姫用語」は今年も変わらず。 “クックル”“ペッシー”が今年も聞けた(^^)。 ゜ぷりん姫が落とし物を届ける場面があるのだが、 「学校の前に落ちてたぞ」 といって届けたのは、さきほどの「ヅラの残骸」(笑)。 ぷりん姫、というか小堀さんの逆襲に客、大爆笑。 これは完璧にアドリブだったらしく、修士さんは知らなかったそう。 小堀さんはあんまり修士さんが笑ってくれなかったのでご不満だったらしいけど、修士さんは笑うのを堪え、不思議少女に対して困ったり怒ったりしてるような演技を試みていたそう。 ゜ぷりん姫の動きで、あんまり笑いが起きないところがあり(苦笑)。 (多分気にしてはるやろうなぁ)と思ったら案の定だった。 打ち合わせの時と少し変えたらしい。 元々の予定の動きをエンディングで修士さんが、またもお尻をプリ〜ッ!させながら見せてくれた。 ![]() ゜幻の名曲「イナゴの歌(東京バージョン)」が披露されたため、少し嬉しかった私(^^)。 ゜多分、去年とオチを変えていたと思う…(確信無し)。 ![]() ゜私の中では「泣きコント」。 去年に増して、うるっと来た。 ゜去年より、小堀さんの設定がリアルだった。 “ビジュアル”ではなく、あくまで“役の設定”です。 そして、それを演じる小堀さんがまたすごく上手い。 ゜去年はちょっと無理があったかなぁ…と思った修士さんの役。 今年は全然違和感無し。 ここも、私が好きだった 「私の目をみて〜!ゆっくり戻って〜!」が聞けたので嬉しかった。 ![]() ゜今回の舞台で唯一、小堀さんの地毛が確認できるコント。 やっぱ、アイパーじゃないよなぁ、あれは。 ゜限りなく虹彦に似ているあの男の気持ち悪さとタチの悪さは健在。 けれども、やっぱり“愛し方が分からない、間違えている男の悲哀”めいたものも少し覚えてしまう。 ゜オチがあんなにブラックだったとは…とあらためて思い知った。 2丁拳銃にしては珍しいオチ。 ![]() 「ダメ人間」とか「困った人」と呼ばれる人達への慈しみや温かさがこもった詞の数々に今年も泣かされる。 去年と設定は同じな筈なのに、去年以上に切なくて、去年以上に優しくて温かい舞台だった。 お客さんの気持ちが篭もった力強い拍手がルミネに鳴り響いた。 ![]() 自分で言うのもなんだが、やってて感動したらしい小堀さん。 それも、「銃歌」での修士さんの演技を袖で見ていたら感情移入してしまったそう。 この後、トイレから出てくる、というおちゃらけた設定だったので、泣くわけにもいかず困ったそう。 聞いてた時は普通に聞き流してしまったけど、後から思い返せばちょっと微笑ましい。 でも、修士さんのハプニング(「ごっこ」)で客がオオウケしてたのが口惜しかったので、絶対ぷりん姫(「分かりやすい人」)で取り返してやると決めていたらしい。 それで、咄嗟にバッグの中にヅラの残骸を入れたそう。 さすが、負けず嫌い。 修士さんは下手すれば爆笑しそうだったのでこらえるのに必死で演技をしていたらしい。 役者さんだ。 今回の再演は、8月27日に「チャカ〜銃歌〜」のDVD・VHSが発売されることを記念して行われたライブ。 去年も見に来て、これが3回目、というお客さんもいるでしょうけど、全然違うライブだったと思いますよ、と2人。 確かに。 設定も演者も同じなんだけど (これ、去年もやってたじゃん。今年もやるの?) とか (DVDになるんだったらわざわざ来なくても良かったなぁ) なんていうことは、私が2丁拳銃を好きだという贔屓目があることを考慮しないといけないだろうけど、全然思わなかった。 むしろ (あぁ、今年も来て良かった。また2丁拳銃を好きになった) なんて思った。 この後、「まがいもの」の告知。 「お笑い芸人が音楽やりやがって」という皮肉な意味を込めているこのライブ名。 平日、女版林さんのような格好で駆け付けても違和感は無いかしら(^^;。 笑いたいなあ、と思う人には後輩芸人が笑わせてくれるそう。 チャイマの山本さんが例として挙がっていた。 彼ならきっと頑張ってくれるだろう、と。 去年は大阪では「ぷりん姫風バイバイ」、東京では「パカパ〜」でシメた最後。 今年は「ぷりん姫風バイバイ」でした(笑)。 ++++++++++++ 2丁拳銃の単独ライブを見に行く時、地方在住だった私は小旅行も兼ねていた。 今年は東京に住んでから初めて見に行く2丁拳銃の単独だったけど、前ほどには正直いうとわくわくしていなかった。 (雨降ってるし、行くの止めようかなぁ) なんてことは毛頭思わなかったけど、あんまりわくわくしていない自分がとても不思議だった。 DVD先行予約もしたけれど、予約特典である「生写真」は決め手にならなかった。 だんだん2丁拳銃を“平熱”で見れるようになってきたのかなぁ、とか思った。 そんなにムキになって追い求めなくなったというか。 だけど、開場して着席した時に流れてたギターを (あぁ、これ去年も流れてた) と思い出した途端に、わくわくし始めた。 そして思い出す。 開演前、どきどきが耐えられなくなって、階段に座りこんで開場を待ったあの暑い日の近鉄小劇場とか。 終わった後、アホのように「2丁拳銃凄い」と繰り返してた本多劇場とか。 “感覚”を取り戻す。 私は“舞台の2丁拳銃”が一番好きだ。 本格的に2丁拳銃を好きになったきっかけが、2年前の単独ライブだったからというのもあるが、一番、“2丁拳銃の自信”を感じ取れる場所だからだ。 「こんなことも出来る」「こんな一面もある」といった意外性を、いやというほどぶつけてくる。 “底力”を小憎らしいぐらいに見せつけてくる。 お笑いのライブなのに笑いっ放しにさせてくれない。 時には切なくなってしまい、本当にこみあげてきて慌てたこともこともあった。 だけど切ないままでは終わらせてもくれない。 最後は笑って劇場を出させてくれる。 そんな舞台がたまらなく大好きで、 (この次は、どんな2丁拳銃が見れるの?) ということが気になってしまうから、やっぱり私は彼らの単独に足を運んでしまう。 毎日、些細なことだけど何かしらへこんだり拗ねてしまうようなことがある。 無理して周りに合わせ、やりたくないけれども、愛想笑いを顔を引きつらせながらしてしまうこともある。 そういう自分がなんだかカッコ悪くて、自分から逃げ出したい時に、「チャカ〜銃歌〜」は見てはいけない。 “対等”という優しさにたまらなくなって泣いてしまうだろうから。 両手でふんわり包み込んでくれるような優しさではない。 ダメなところや弱さを見逃してくれない。 そんな部分があることを否定せず、相手のありのままを受け入れて見つめる“優しさ”。 どんなに相手が情けなかったり弱かったりしても、決してその人を同情したり、蔑んだり、憐れんだりしない。 まっすぐにありのままを見てくれる。 そんな視線が嬉しくて、へこんで拗ねてる自分が申し訳なくて、それでもやっぱり嬉しくて、泣く。 いつかは、そのまっすぐな視線を見つめ返せるような自分になりたい、と思う。 今回も、前回も、前々回も、私は“まっすぐな目”から視線を逸らした。 頑張ってない自分やすぐ拗ねる自分を見透かされたような感じがしたから。 見透かしてるのは他ならぬ自分だけど。 多分、見る時の状況で、見終わった後に思うことは色々と変わってくるだろう。 来年、再来年、私はどんなことをDVDになった「チャカ〜銃歌〜」を見ながら思うんだろう。 少しは、マシな方向に進んでいますように。 (03/8/19) |