百式IN福岡 02/6/15


<はじめに>

2丁拳銃のライブに行く時は「楽しみ」という感情と一緒に「嬉しい」という感情も起きます。
 何か知らんがとにかく嬉しくなる。
 前日中々眠れなかったくせに早起きしてしまい、日中はずっとそわそわして落ち着かなかったり、と。
 遠足前の子供のようです、我ながら(^^;。

今回は17:45ぐらいに劇場に到着。
 既にロビーにはお客さんが大勢。
 FBSから花輪が来てる。
 けど「丁拳銃」になってるやん(^^;。
 しかしうたツアーで角川書店が贈って来た「祝・開店祝」を上回るボケ花輪はないなぁ。
 「“二”丁拳銃」「2丁“挙”銃」、果ては「2丁“挙”“統”」と間違われない日が来るのはいつかな。
 整列まで時間があったので「被害者の会:会員証」を出して(苦笑)、「ラブロックTシャツ」を購入。
 桟敷自由席の整列の列に並ぶ。

今回は1年半ぶりぐらいの桟敷自由席。
 29番でした。
 アンケートを並んでる間に書き込めるとこは書き込む。
 「過去に行ったことがある2丁拳銃のイベント」は全部○です。
 気づけばね(苦笑)。どんだけ行き倒したんだろう
 「ファンクラブに入会している」も勿論○やし。


<開場〜開演>

桟敷自由席の一番後ろの列の真ん中に座る。
 30人ずつ区切って入れてたので焦って席を取る必要なし。
 けれど何人かマナーを守ってなかったお客さんがいたらしいですね。
 それは残念。
 客入れの音楽は私が分かったのは「ペッパー警部」のカバー、「小さな恋のうた」、「ラブレター」のカバー、「ダンデライオン」など。
 2人が好きな曲なんだろうなぁと思う。
 これはコホリセレクトかなぁ、これはシュウジチョイスかなぁ、なんて考えつつ。

カメラを持って来てる人達がいたのでちょっと不安になる。
 (頼むからブリッジを撮るなよ、撮るなよ。
 他の人達からニチョケンファンはアホファンだって思われるんだからね)
 と願いを込める。

やがて暗転。
 福岡ドームや博多駅、親不孝通り、豚骨ラーメンなど福岡ならではの映像のあと
 「百式」「福岡」といった文字がスクリーンに浮かぶ。
 お客さん、だ〜れも撮らず。
 ニチョケンが映ってなかったといえ、浮かんだ瞬間から撮る人達っているからなぁ。
 フライングをする人がいなかったんでちょっと安心。

黒子さん(福岡事務所の作家さん?→構成作家の伊部さんであることが判明。教えて下さった方、ありがとうございました)が出て来て演目札(何て言うのか分かりません…)をめくって「2丁拳銃」という文字が出て来ると…


<100分漫才「百式」開始>

「♪ちゅっ、ちゅるる〜る、ちゅるる〜る、ちゅるる〜る
 夜が今 口を開け
 僕達を のみ込んで行く
 二丁拳銃 すべり込む
 ちゅるるる〜る」
 
 と、出囃子「44口径」が流れて来る。
 ライトも点滅。
 (2丁拳銃だ〜っ!)とテンションが上がる。
 人生で2度目の出囃子「44口径」。

2丁拳銃登場。
 小堀さん→コホリスーツ。例の青色のやつです(^^;。それに赤のネクタイ。
 修士さん→黒スーツに黒のシャツ。白のネクタイ。

小堀さん、「あぁ撮るんですか。まぁどうぞ」みたいに言ってしばらく撮らせた後
 「そろそろカメラしまいましょか」とさりげなく言う。
 素直に従うお客さん。
 何だか私は目からウロコが落ちる。
 (芸人さんがお願いしたら言うこと聞くじゃないか!)と。
 その後の約100分はカメラのフラッシュは起きず。
 若干名、着メロが鳴った人はいたけどね。

☆“100”にまつわるエトセトラ
 →100分あったら何が出来るか、入場料免除となる“100”に関する条件等。

++++++++++++++++++++++++++++++
 劇場に来るまで100分以上かかる人が意外と多かった。
 多分最終日だからか東京から来た人も。他は香川や長崎、熊本など。
 多過ぎたのでこの条件の人の入場料免除はなかったことになる(^^;。
 長崎から来た人には
 「カステラみたいな顔して
 といじれた小堀さんだったけど熊本は咄嗟に思いつかなかったようで
 「…熊みたいな顔して!」といい、修ちゃんから
 「思いつかなかったんですか(笑)!?」と言われる。
 
 何でその流れになったのか忘れたけど目が覚めるような色の“コホリスーツ”のことが話題に。
 「リアルなドラえもんでしょ」と小堀さん。
++++++++++++++++++++++++++++++

☆子供の頃にしていた遊び
 →ドッジボール、ラケットベース、キックベースのルール、フルーツバスケット、だるまさんがころんだ等。

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 小堀さんの掛け声「チョイソル〜!」が私達の周りで密かなブーム(^^;。

 小堀さん、自分のハグキのことをいじる(アドリブ?)
 自分のハグキはツケハグキで取り外し可能とか普通の日と晴れがましい日では違うのつける、とか。
 しかしやってる内に自分でも何が何だか分からなくなってしまう(^^;。
 「今のはなかったことにして〜」と赤面してお客さんに頼む小堀さん。
 即興でツッコンで切り抜ける修士さん。

 このネタではしばしば2人の背中が拝見できたので食いつくワタクシ(苦笑)。
 何故か今回は小堀さんの背中にドキドキせず。
 細いんだけど何か骨がある感じで好きな背中なのに。
 意外と修士さんの背中の方にドキドキ。
 (う〜ん、シュウちゃん中々やるねぇ。いいよ、その背中)
 とアホなことを考えていた(^^;。
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☆子供の頃に流行ってたこと(女子編)
 →こっくりさん、学校の七不思議等

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 最大のボケというかネタ噛みといおうか。
 「ベートーベン」と言おうとして「シュートーベン」と言ってしまった小堀さん(^^;。
 素でものすごく慌てる小堀さん。客は大爆笑。
 「シュートーベンって誰?何かものすご天才やなぁ、そいつは
 とつっこんだ修士さん。
 “シュートーベン”=“秀頭勉”ってことかなぁ(^^;。
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☆思い出の学校行事
 →修学旅行、運動会、卒業式、卒業アルバム、部活動等

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 卒業式のとこで“お礼参りをする小堀さん”というのがあった。
 イキって修士さんに吠えている小堀さん。
 けれどもどう聞いてもそのイキリが、サバンナの高橋さんの口調にそっくりだった(^^;。
 …ということをアンケートの「小堀に一言」に書いてしまった。
 どうでも良いことを伝えてしまったなぁ。
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☆夏の思い出
 →やまびこ、夜店

☆相方のいやなところ

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 このネタはニチョケンの本領発揮!ともいうべきものでした。
 いわゆる“言葉遊び系”です。
 修士さんの発言の一部を微妙に変えて小堀さんがボケ返すタイプのもの。
 (ニチョケンっぽいネタだなぁ)と思いながら見てました。
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☆小堀がやりたい番組

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 私のメモには「コホリの一人芝居っぽい感じ」と残ってます。
 小堀さんのボケが暴走し出して修士さんが
 「ちょっとちょっと。小堀くん、小堀君?」
 と止めに入るんだけど小堀さんは気にもとめない、というパターン。
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☆修士がやりたい番組

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 微妙に修士さんがハイテンションだったように思えました。
 ちょこちょこっと修士さんがボケ出します。
 次のネタへの伏線というか助走かな?
+++++++++++++++++++++++++

☆小堀考案の映画とは?

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 「ボケ」「ツッコミ」入れ替わりの漫才でした。
 ボケてる時の修士さんはなんとなく楽しく見える。
 「入れ替わってるのに違和感がなかった」
 「2人ってめっちゃ器用だね」
 という会話が終演後あちこちで聞かれました。
++++++++++++++++++++++

☆結婚式

++++++++++++++++++++++
 このネタで漫才の本編は終了です。
 このオチがきれいだったんです。
 「百式」という舞台そのものにオチがリンクしていた。
 一旦ハケるニチョケン。舞台は暗転。
 お客さんからは拍手と共に
 「すご〜い」
 「きれいだった〜」
 「ニチョケン、やっぱりすごいや〜ん」
 なる声が上がってました。
++++++++++++++++++++++


<エンディング>

再び2丁拳銃登場。
 2人共ラブロックTシャツ。
 そして下はスーツのズボンでした。

「100分」漫才に挑戦したのが今回の一連のツアー。
 福岡は…、惜しい!
 「101分20秒」でした。
 ルミネよりニアピンでした。
 オーバーした分は小堀さんの痰が絡んだ時の分だ、と主張する修ちゃん(^^;。
 素で2〜3ヶ所間違えたもんなぁ、どこで間違えたかももう分からへんもん、と小堀さん。

夏イベ「チャカ」の告知。
 8/14が大阪で8/24が東京。
 …あぁこの日程が逆だったらなぁ。
 めっさ行きたいけども。
 もぅ〜。この日程が逆だったら20000円でホテル+飛行機込みで大阪に行けるのに〜。

「被害者の会」のお知らせ。
 会員特典として今回は「ラブロックTシャツ」販売は会員限定。
 このシャツの売り上げがその後のFC運営に充てられるけど近いとこでは今夜の打ち上げにかかってるそう(^^;。
 ということで、修ちゃんは必死な形相でお願い(^^;。
 モデル歩きでシャツを見せる小堀さん。
 修ちゃん曰く「別にいらん時間やったね」だけど。
 大阪以外は売れ行きが微妙だったらしい。
 とある会場での売り上げ枚数には何故かお客さんからもため息が(^^;。
 「会員証持ってない人は適当に借りて買って下さい」と小堀さん。

最後は「パカパ」(^^;。
 「何かね、これをやらんのやったら帰らへんで、みたいなお客さんが多いみたいなんでね」と小堀さん。
 「1日1パカパをまたも推奨する
 良いことが起こる、と(^^;。
 このエンディングは写真を撮ってる人が多かったんだけども
 「ハイ、カメラは置いといて。自分の顔でも撮っておきなさい。“パカパ〜”いうてる顔を」と小堀さん。
 ちなみに私は「カ」担当だったんですけどどうすれば良かったのかいまいち分からず(苦笑)。
 「カ〜」と言ってはみたものの(^^;。
 結局最後全員合わせて「パカパ〜」はやったんだけども、ちゃんとやれてたお客さんは2割ぐらいだったそう(^^;。
 どうして良いか分からなかった人達が多かったんじゃないかな。
 私はやりましたぜ(^^;。顔と手の振りつきでね。
 「だってオマエ(自身)が何言うてるか分からんかったもん。“パカパ”やのに“パパパパ〜”って何か喚いてたで」と修ちゃん。

バッテキ!もちゃんと見てね、と告知をして「百式」終了。
 小堀さんは幕が閉まるまで「パカパ〜」(^^;。

ロビーでアンケート記入。
 このアンケートを小堀さんは打ち上げで飲みながら見るそうで。
 きれいな字で書こうと思ったけど書きたいことがあり過ぎて気ばかり焦りぐっちゃぐちゃな字となる…。
 酔ってはる時に見たらありゃ分からんかも。
 しかも伝えたことは修士さんには、「修士さんのボケは滅多に見れないので中々貴重で好きです」、と本編に関係あることだからまだ良い。
 小堀さんのは「お礼参りの時の小堀さんの声はサバンナの高橋さんのようでした」とどーでも良いことだったしな(^^;。
 「百式の感想」としては、オチがきれいだったことに感激して嬉しかったことと、「相方の嫌いなところ」の展開がこれぞニチョケン、という感じで見てて嬉しかった、と書いた。

 そして余白に
 「『百式全国ツアー〜全国にパカパを!』お疲れ様でした。
 小堀さん、修士さん、スタッフの皆様ありがとうございました。
 7/19のRRS、20日の箱入り娘も行きます!」
 なんて書いて提出。

私の横で中学生っぽい子が
 「やっぱりシャツは会員証がないと買えんかった…」としょんぼりして友達に話していた。
 「私の会員証貸しますよ」と言って会員証を貸す。
 私を入れて3枚は確実にG劇場では売れました。

その後ラーメンを食べに駅へ。
 路上には多くのストリートミュージシャン達が。
 思わずギターケースを見ては
 「芋けんぴ….」「もち…」>小堀考案の映画
 と笑い合う私達でした。


<感想>

「2丁拳銃大好き。だって、面白いんだもん、あの人達」
 なんてことを今日は言い切れるなと思った。

今日は幕が開くまでずっとにこにこにやにやしていた。
 どんな舞台を見せてくれるのかな、どんなネタするのかな、100分ってダレないんかな、とか色々思ってた。

 最近は大抵のライブは始まる前も始まった瞬間もそれほどドキドキせずその時を迎えている。
 どきどきするのはハリガネの出囃子を聞いてる時ぐらいのもので。
 けど今日は客入れの音楽を聴いてる時から既にわくわくしていた。

カメラは持って行かなかった。
 2丁拳銃の単独ライブは撮影禁止だから。
 でも何人か写真を撮っていた。
 劇場のどこにも「撮影禁止」というのが書いてなかったからしょうがないだろう。
 だからといって
 「あぁ〜カメラ持ってくれば良かった」
 なんてことは思わなかった。
 私は既にルールを知ってるから。
 ルールを知ってるのに掟破りをしてまで写真なんて撮りたくないし撮るものでもない。
 それに写真を撮らなくても充分満足出来るライブだった。
 撮らなかったから満足し、堪能できたという面もある。
 ナイスショットは記憶にしっかり焼きつけられた。

注意されたら素直に聞くお客さんで良かった。
 本当は注意をされなくてもカメラを持ってこない、写真を撮らないのが一番の理想なんだけど。
 でも劇場のスタッフさんが事前に把握し、注意すべきだったと思う。
 「2丁拳銃のネタイベントは写真撮影禁止」
 ということを。
 小堀さんがお客さんに注意した時間も100分の中に入ってるんだから。

 出てきた瞬間「シュウちゃ〜ん!」とか叫んで止まらない人が多いんじゃないかなと思ってたけどそれは杞憂だった。
 余計な声援がなかったなと思う。

オチの後のみんなの感嘆が入ったため息は共通の思いだったろう。
 「凄いやんか、ニチョケン」と思った。
 オチがきれいでそれが嬉しかった。
 「オイオイ、どこが“もうエエわ”なの?ちっとも良くないやん」とか
 「え〜っ、それはオチか?作者は誰だよ〜」
 という漫才を見ることがある。
 多いとも言えないがかといって少ないとも言えない。
 うまいこと運んでたのにオチがイマイチだったらかなりの不全感が残る。
 けれども今日の「百式」のオチはすごくきれいだった。
 すごい、すごい、そして嬉しいぞ〜、なんて思った。

「2丁拳銃っていいね」と一緒に行った友達から言われた。
 すごく嬉しかった。
 「単独を見てみたい。いつか一緒に東京に連れて行って」とも言われた。
 100分の漫才を見る前と見た後で、2丁拳銃の印象ががらりと変わったそう。
 「でしょ〜。2丁拳銃いいでしょ〜」と自信を持って言えるライブでした。

色んな2丁拳銃を見て来たけどやっぱりネタをしてる2丁拳銃を見る時が一番うれしくて一番楽しくて一番テンションが上がる。
 期待が高ければ高いほど自分の求めてたものと違う時はかなり厳しくなる。
 今日の2丁拳銃は私が思い描いてた以上のライブをしてくれました。
 ありがとうございました、と何だか言わずにいられないほどに。

私は滅多に褒めない。
 (ファンが手放しで褒めてもなぁ。そんなん当たり前やん)なんていう思いがどこかにあるから。
 だけど本当に凄いライブをしたと思ったんだから偶にはおおっぴらに言っても良いだろう。

「2丁拳銃、めっちゃ凄い!」

「2丁拳銃ってめっちゃいいんですよ」

「何で?」とか「何イタイこと言ってんだよ」と言われても困る。 
 だって私はそう思っちゃったんだもんで。
 「百式」をあの場で見た人は分かってくれるだろう。
 
あぁ、「チャカ」本当行きたいわ〜。
 どうやったらうまいこといくか検討しよう。

ちなみに一緒に行ったニチョケンビギナーの友達からは
 「小堀さん、全然良いじゃん。何か癒し系、って感じで私は好きだな」
 と小堀さんに聞かせてあげたい言葉が聞かれました(笑)。

(02/6/16 記)


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